図2

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 前回から小学生から中学生に多い起立性調節障害についてお届けしています。

今回が2回目です。

起立性調節障害がおこる機序については

① 起立時に約500-700mlの血液が下方にシフトする

   代償として、血管収縮と心拍上昇などがおこる

   この際に健常者でも新拍出量は約20%低下するが、血圧は一定に維持される

起立性調節障害ではこの代償機転が阻害され、特に脳血流の循環不全を来します。

その結果として、頭痛・気分不良・たちくらみ・めまい・倦怠感などの症状が出現するといわれています。
脱水筋力低下があれば特に代償が働きにくく、症状が顕著に表れる場合が多い

 

以下に起立性調節障害を疑われる症状を記載します。

下記の症状の中で3つ以上あれば起立性調節障害が疑われ、検査を行います。

 

□ たちくらみ・めまい

□ 起立時の気分不快・失神

□ 入浴・嫌な事があると

  気分が悪くなる

□ 動悸・息切れ

□ 朝起きられない

  午前中調子が悪い

□ 顔色が青白い

□ 食欲不振

□ 腹痛がある

□ 倦怠感・易疲労感

□ 頭痛がある

□ 乗り物に酔いやすい

 

まず、採血にて甲状腺機能低下症、鉄欠乏性貧血、副腎機能低下などがないかをcheckします。

 

次に、胸のレントゲン・心電図で不整脈や心筋症などの検査を行います。可能であれば一度頭部のCTMRI検査などで脳腫瘍の除外も必要です。

 

このような検査の中で最も大事な検査は新起立試験です。この検査は、10分間安静臥床し、その後1分毎に10分間、血圧・心拍数を測定する検査です。血圧・心拍数の回復具合をみて、起立性調節障害の診断、各病型の分類が可能となる検査です

 

  症状の現れ方によって、起立性調節障害を以下の4つのタイプに区別します。

       起立直後性低血圧………起立直後の急激な血圧低下によって発症します。

       体位性頻脈症候群………血圧の変化に異常はないものの心拍数が上昇します。

       神経調節性失神…………起立中に突然急激に血圧が低下します。

       遷延性起立性低血圧……起立中に徐々に血圧が低下します。

 

 長くなりましたので、次回は治療についてお届けします。

 

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