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文部科学省は令和5年10月4日「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果を公表しました。調査結果によると、小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人であり、前年度から54,108人増加し、不登校児童生徒の割合は3.2%(前年度2.6%)と報告しています。
不登校児童もしくは生徒とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。
登校できなくなり始めの頃、体の症状を訴えることが多くあり、その中で最も多い症状が頭痛と言われます。小学校から時折みられる頭痛があり、中学校のある時期から連日性頭痛になったなど、発症は思春期に多い。たまの発作性頭痛は薬が効いていたが、連日性の頭痛には薬が全く効かず、週末・長期休みには頭痛が軽いと子供自身も認識していることが比較的多いように感じます。
頭痛の診療ガイドライン2021の小児・思春期の項に、新しく「不登校・不規則登校を伴う頭痛はどのような頭痛か、どう対処すればよいか」が加わりました。学童・生徒の一次性頭痛には、頭痛の薬物治療に抵抗する難治な頭痛があり、頭痛が理由で不登校・不規則登校を来すことがある。多くは慢性連日性頭痛を呈し、主な頭痛は慢性緊張型頭痛であるとされています。
子供の頭痛診療においては、①学校の出席状態を確認する必要がある
②学校でのいじめなど子どものおかれた環境に配慮する ③精神疾患の共存も考慮すべきであるとされています。不登校児に対しては、心身医学的対処と適応指導教室などの教育機関につながることを勧め、頭痛と付き合いながら生活の改善を促すことを推奨するように記載されています。乳幼児期から高校生まで、子供は成長・発達の途上であり、頭痛診療においても成人とは異なる対応が必須であるとされています。
学校欠席に関連する頭痛は、学校のある平日朝の強い頭痛で、頭痛薬はまず効果がありません。片頭痛の場合は治療薬が有効であるので、頭痛が軽快すると遅刻してでも登校できる子供もいます。しかし、朝の連日性頭痛は鎮痛薬が効いたと本人が言っても、登校できないケースも多く遭遇します。外来では、保護者が登校させようとの思いから毎日薬を飲ませているケースも遭遇します。
現状を把握するのにも時間がかかり、子供自身が自分から話をしてくれるケースはいいのですが、話をしてくれないことも多いため、治療は非常に難渋することが一般的です。
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