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前回同様片頭痛を予兆期でどうにかしたいをお届けします。

郭先生の言う予兆療法の定義は
(卞痛の予兆を自覚した時のみ行う
頭痛発作が出現してからは行わない、
M獣絈屠〇楾垳紊貌痛が出現した際には、いつもの急性期治療を行う
ど要に応じて予防療法と併用することもOK!
となっています。

つまり現在片頭痛で通常の治療は今まで通りしてもOK!だということです。

そこで片頭痛はめまいを併発しやすく、天気が悪くなる前に頭痛もめまいもという経験をされた患者さんも多くいらっしゃると思われますが、予兆の際にセファドールという抗めまい薬を使ってみるということをされています。

理屈としては「気圧の低下を内耳で受信して前庭神経を介して片頭痛発作の引き金となる」という理論です。

セファドールという薬は、循環改善作用と前庭神経路の調節作用があるとされ、めまいの原因となる末梢前庭からの異常な信号を前庭神経核及び視床下部のレベルで遮断し、平衡系のアンバランスを是正する作用を持ちます。

そこで334人の片頭痛患者の中で
(1)予兆がある(332例)
(2)天気悪化によって頭痛発作が誘発される(236例)
(3)めまい症がある(265例)
という3つの条件を満たす111例にセファドールによる予兆療法を施行し、検証してあります。

 結果として73人のうち
1)2回に1回以上阻止できたのが48%
2)2回に1回未満とやや有効だったのが38%
3)無効だったのは14%
4)86%にあたる63例で頭痛発作を出現前に阻止することができた
5)予兆療法により頭痛が軽減したが26例(36%)
6)やや軽減したと回答した患者が28例(38%)

ということです。
定期的な服用では無く、野球で言えばリリーフピッチャーのようにピンチになる前で危険な芽を摘んでしまうと言う話しだと理解してください。

以前、郭先生に質問した債には他の抗めまい薬にも同じような効果が期待できるとのことです。

私は個人的には天気が悪化する前に片頭痛がおこることが多い患者さんで、予兆・前兆から頭痛までの時間がかかるタイプの患者さんなどでは有効な方法と考えます。

今使っている予防療法やトリプタン・鎮痛剤などの急性期療法も平行して使えて、かつ値段も安い薬剤というところがストロングポイントだと考えています。

一度ご検討下さい。

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