イメージ 1

イメージ 2

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

本日は2月25日渋谷ヒカリエで行われた頭痛の研究会に出席したお話です。

 最近はいつもお話ししていることなんですが、現在全国で行われている抗CGRP療法の治験が変ず通信料の中心的な役割になると考えられていて、抗CGRP療法以外の片頭痛治療については、あまり盛り上がらないというのが現状のようです。

 毎年、東京マラソンが行われる2月の最終週にある頭痛フォーラム2018に参加してきました。今回が第14回目でした。一度だけ不参加でしたが、それ以外は毎年参加しています。

 今年は古くて新しいテーマなんですが、片頭痛とてんかんの関係性についてだったり、認知症と頭痛の関係であったり、間違えやすい頭痛の鑑別方法であったりと盛りだくさんでした。

 片頭痛の予防療法にデパケンが使われるのは一般的です。世界的に見ても、日本全体でみても圧倒的にデパケンを片頭痛の予防療法につかう先生が多いと思われます。

 デパケンはてんかんの薬としても有名です。医療関係者で片頭痛の患者さんに予防療法としてデパケンを使うと話すと怪訝そうな顔をされます。2011年までは保険適応がなかったので特にそう思われていました。現在はインターネットで調べてもデパケンはてんかん・片頭痛の薬として認知されていますので、安心して話すことができます。

 私も含めて多くの頭痛専門医は片頭痛では脳波の検査は行いません。確かに予防療法としてデパケンを使う場合には、使用前後で脳波検査をしてみて、使用効果と脳波上の変化を確認するのは大事な事だと思いますが、一般的には全くやりません。

 いつも話題の東京女子医大の清水先生はデパケン使用前後で脳波の検討をされていて、その話しも興味深く聞かせていただきました。アメリカなどでは、もっと多くの頭痛専門医が脳波の検討をしているようです。

 日本では、一部のてんかん専門医やてんかんを専門にしている医療機関を覗いて、なんとなく脳波について学ぶだけで、系統立てて学ぶ機会が少ないように思います。今の多くの神経内科・脳神経外科・精神科・小児科では脳波判読が普通の出来事ではなく、一部のspecialな人のできる職人技になってきています。

 そういう意味では片頭痛に脳波というのは、少し革新的な考えだなあと思った次第です。

 いかに目の前の患者さんの症状をとってあげるか、全ての能力・全ての検査・全ての薬剤を上手に使うことは、これからも我々頭痛専門医の使命なのだと思われます。

 「頭痛は奥が深いです。」 頑張ります!!