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 天気のいい日が続き、徐々に秋めいてきました。例年秋になるとコスモスが当院の前を飾ります。この時期には、ほとんど駄目になっていますが、手入れがいいわけでもないんですが、まだまだ見頃でしばらく持てそうな感じです。天気がいい日が多いからでは?!と思っています。

 さてさて今日は上記タイトルです。まだ群発期をむかえたわけではありませんが、もうそろそろかな?とも思っています。

 当院では、今までにも群発頭痛の親子例、また遺伝関係はありませんが群発頭痛のご夫婦など近親者で群発頭痛で当院にかかられている患者さんがいらっしゃいます。

 片頭痛では、かなりの患者さんでの遺伝歴が証明されていますが、群発頭痛でも約 5% に家族歴が認められていると言われています。これは一般集団における罹患率より高く、遺伝因子の存在が示唆されています。

 デンマーク,米国,イタリア,フランスで行われた遺伝疫学的調査によれば、群発頭痛患者の第一度近親者が同疾患にかかる割合は一般集団より有意に高く、人口相対危険度( population relative risk )は 4.7 ~ 17.6 倍と報告されています。

 一方、双子で共に群発頭痛に罹患したという症例報告は複数あるようですが、スウェーデンにおける疾患一致率の検討では一卵性 2 組と二卵性 9 組において疾患の有無に関して不一致であり、群発頭痛の発症には、遺伝因子意外にも環境因子の存在が大きいとされています。

 数が決して多いわけではありませんが、群発頭痛は厄介な病気です。先日、今年の日本頭痛学会総会(下関)の案内がきていて、演題を一通り眺めましたが、群発頭痛の演題は今年も少ないようです。興味ある演題もありましたので後日ご報告させていただきます。