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 片頭痛の治療薬についてはトリプタンが現時点では最も有効な薬剤として知られています。
以前から新しいタイプのトリプタンだったり、新しい機序の薬の発売が噂されていましたが、いよいよ軌道にのりそうな話があっています。

 2014年4月末に米国神経学会でカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を直接阻害するモノクローナル抗体2剤の臨床第Ⅱ相試験が発表されました。この薬は片頭痛発作を止める作用よりも、むしろ片頭痛発作そのものを予防する作用があることが知られています。

 片頭痛のメカニズムにおいてCGRPは大切な役割を示していることが知られていますが、それをdirectに阻害する薬で、モノクローナル抗体ですからいい感じで副作用も少ない薬剤であることが予測されます。

 まだまだ第Ⅱ相試験ですので、これから第Ⅲ相試験の前期・後期となり発売になります。ですから、まだまだ一般に発売されるまでは相当時間を要すると思われます。

 たくさんの患者さんのmeritになりうる薬剤ですので、行くえを注目したいです。