今日は片頭痛の予防薬についてご紹介します。
片頭痛の患者さんの多くは低血圧傾向です。ところが40歳代以降の患者さんでは徐々に血圧が上がってくることもあります。
片頭痛の患者さんの多くは低血圧傾向です。ところが40歳代以降の患者さんでは徐々に血圧が上がってくることもあります。
初診で既に高血圧がある患者さんでは片頭痛を減らすため、今後の心血管イベントを防ぐために積極的に降圧治療を行います。
そのような中で「ブロプレス」というお薬が片頭痛の頻度を減らす働きがあると言われていますので、これをよく使います。それでも減らない場合には一般的に使用するミグシス(テラナス)・デパケン・トリプタノールなどの一般的な予防薬を使用します。
恐らく高血圧を呈する片頭痛患者さんは、どのようなタイプであれ降圧すると片頭痛の頻度・程度は減るものと考えられます。東京女子医大の清水先生は「ブロプレス」と同じ機序の「オルメテック」を使って、片頭痛の頻度が減少することを報告しています。ですので、血圧を下げれば片頭痛の頻度・程度が減るが、中でもARBという機序の降圧剤は中でも効果が強く出ることが予想されています。
そういう理屈で私は少し血圧の高い片頭痛患者さんには積極的にブロプレスで降圧するようにしていますし、実際使うことで片頭痛の頻度・程度が減少することを経験しています。
お試しください。