最近は勤務医が減少し、医師不足が言われています。私も一診療所の医者として、勤務医の先生の迷惑にならないように努力しているつもりです。

 逆に都会地では診療所も過当競争になりつつあります。ですから、思わぬ診療というか診断をされて頻回に受診させられたり、不必要な投薬を受けさせられたり、、、。同じ医師として恥ずかしくなるもののも中には見うけられます。

 最近の事例ですが、頭痛でかかった診療所で血管が細くなって、死ぬ危険性が高いと診断され、投薬をうけられた患者さんがいらっしゃいました。患者さんの話ですから、話は半分に聞かないといけませんが、確かに投薬されていました。

 その患者さんは脳卒中の危険因子もまったくなく、診察しても異常なし。検査しても年齢以上に動脈硬化が少なくて全く異常所見はなく、むしろ優等生でした。当然ですが投薬の必要はなく、経過観察で結構なんです。

 なぜ、そんな診断になるのか到底理解はできないんですが、医療不信に陥っていらっしゃるので、話をよくして納得して帰っていただきましたが、実は最近この手が多いのです。診療所も経営があります。患者さんには受診していただかないと飯が食べれません。

 勤務医の頃は絶対そんなヘボ診断してなかったんでしょうけど、経営者になった途端、大丈夫である人にも安心ではなく不安を売りつけるような診療をされているんでしょうね~。

 本当にそうはならないように自分に言い聞かせますし、患者さんにはちゃんとした事をきちんと伝える医者であり続けたいと思います。

 何か不安があったり、納得いかない場合にはセカンドオピニオンも大事ですね~。