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本日はこの話題です。
高脂血症の治療薬を「スタチン」と呼んでいますが、スタチンに片頭痛を予防できるかの話しです。
「スタチン」は一般的な高コレステロール血症の治療薬で多くの患者さんにつかわれています。
.螢櫂丱VSインデラル (Headache. 2007 Jun;47(6);855-6.)
「リポバス」がスタチンで、「インデラル」は片頭痛の予防薬になります。
50%の頭痛発作減少を達成したのはインデラル群で88%、リポバス群で83%と大差ない結果でした。
▲螢團函璽VSインデラル
「リピトール」がスタチンで「インデラル」とのランダム化比較試験でも、反復性片頭痛の予防効果は同等との報告でした。
スタチンという薬剤は多面的な効果(本来の脂質低下作用とは別に、抗酸化作用、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、血管の緊張や炎症の抑制などの作用)があり、全く何の病気もない人に「スタチン」を投与していくと脳血管障害の発生率が低くなると言う話しもあって、いろんな疾患の予防的効果・効能が示されているものの、なんで効果がでるのかについては十分な結果が示されているわけではありません。
今回のこのデータもその多面的な側面が示されているだけなのかもしれません。
しかし、片頭痛患者さんは一般の人に比較して脳血管障害(特に脳梗塞)の発症率が高いことが示されていて、こういう面でも「スタチン」の内服は有益に働きます。
また、この「スタチン」が片頭痛を抑制する効果もあるのであれば、採血で高コレステロール血症(特にLDLコレステロール)の患者さんでは積極的に使うことで、脳梗塞や片頭痛を減少させるのであれば一石二鳥とも言えます。
私も今後はこういう点についても検討していきたいと思っています。
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