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前回は小児の片頭痛の発作時の治療についてお届けしました。
昨年頭痛の診療ガイドラインが変更され、その内容を中心にお届けしました。
今回もガイドラインの内容を中心に予防治療についてお届けします。

基本的には小児の片頭痛で予防治療が必要な人は大人に比較して大変少ないと思います。
私自身は大人同様
①片頭痛の回数が多い 
②日常生活支障度が大きい 
③発作時の治療の効果が薄い

この①から③の人だと思います。
もちろん予防療法が必要な人には純粋な片頭痛ではなく、起立性調節障害・発達障害・精神的要因などが混在している人に多い印象です。
ですから、予防治療をする前に、なぜそのように回数がおおくなっているかという原因をしっかりつかむことが大事だと考えています。

では、それでも予防治療をというとペリアクチンを処方することになります。
これは以前からあるタイプの抗アレルギー剤です。
少し眠気がありますので、2-4mg1x就寝前投与で、4-8mgまで増量可能です。
眠気がなければ増量可能と考えます。

後使うものとしてはデパケンとなります。量としては200mg1x就寝前投与でいいと思います。
年齢的に下の方だとペリアクチン。比較的高学年ですとデパケンを選択することが多いようです。
もちろんご両親には十分な理解が必要になります。
片頭痛なのに、なぜ抗アレルギー剤? もしくはてんかんの薬?という疑問の声にもしっかり答えた上で使用する必要があると考えています。

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今日は市販薬として買えるようになったロキソニンについてです。

以前は薬物乱用頭痛の原因薬剤として市販薬ではイブAかナロンエースですが、最近変化がありロキソニンが多くなってきているのです。

ロキソニンを選ぶ理由としては 、以前から内服してるからとか、病院で使われる薬からだからとかいうところが多いようです。

ロキソニンは薬剤師の問診などがないと購入できない薬なんですが、患者さんに聞くとほかの薬と同じように普通に購入できるということです。

これも困った話なんですが普通に買えて、薬剤師が話を聞いたりしないなんて、、、。もちろん薬剤師が話を聞いて購入したという患者さんもいますが、そうでない人もかなりいるようです。今度こっそり覆面調査して頭痛学会で報告しようかと企んでいます。

なんでこんな事を書くかと言うと、薬物乱用頭痛患者さんにならないように抑止力として薬剤師さんに期待しているわけです。ですから、それを果たさなくなってもらうのは非常に困るわけで、切実な問題です。

薬物乱用頭痛患者は当院の頭痛患者の15パーセントですから大変な問題です。パーセントが上がれば上がるほど外来が大変になってきますからー!

 昨日から大阪に頭痛の研究会で来ています。ホテルの窓からはUSJや観覧車が眺められます。
 
 そこで1つおもしろい話を聞いてきました。
 以前から東京女子医大の清水先生が片頭痛患者さんは天気を予知する能力があるという話しをされています。その清水先生が、ブログ検索をしたところ、いわゆる東北の大震災の前日である3/10には頭痛のネタがブログの中で極端に増加していることを話されていました。
 
 ブログのテーマを検索された結果、3/9の数十倍もテーマとして取り上げられていたようです。
 
 卑弥呼も片頭痛もちで、予知能力のある神秘的な女性で徐々に力を蓄えていき、権力の座を手に入れたといわれていますので、その話しも真実性が高い話です。
 
 天気だけでなく、天変地異も何か予知してしまう片頭痛患者さん。奥が深いですね~。
 
 先週は、台風12・15号の2つの台風が日本に上陸したわけですが、片頭痛患者さんは頭痛が頻発しているようで、先週の外来はこの話で持ちきりでした。
 ですから天気x片頭痛 切っても切れない仲のようです。

 一時期、薬物乱用頭痛の患者さんが減る時期がありましたが、3月下旬からボチボチ新患としていらっしゃっています。
 
 ここのところOTCの鎮痛剤の話題はロキソニンです。
 ロキソニンは第一類医薬品となっている薬です。
 
 現在は一般用医薬品は薬剤師による対面販売が原則ですが、2009年4月から改正薬事法が施行され、副作用リスクの低い一部医薬品については登録販売者が販売できるようになります。 それが、第ニ類医薬品・第三類医薬品です。第一類の医薬品は、相変わらず薬剤師が必ず顧客と対面して販売しなければならないOTC薬です。
 
 しかし患者さんに聞くと第二類医薬品と販売方法に差はないのが現状です。
 ドラッグストアで購入された患者さんから聴取したところ、イブやナロンエースと同じように簡単に購入でき、薬剤師から話を聞かれたりすることはないとのことでした。
 
 つまり第一類・二類・三類と区別してあるようですが、全く買う側としては認知できていないレベルのようです。
 薬物乱用頭痛の患者さんは、今までの薬からどんどんロキソニンにスイッチしている現状があります。
 
 困っています。大変困っています。どうしたらいいでしょうか?

 前回からの続きです。
 
 そのドラッグストアチェーンでポイントカードを持っている人での話になります。
 
 ①鎮痛剤は項目別での売上は3位
  ドラッグストアで最もうれるのは5箱セットのティシュボックスで、次に売れるのが2リットルの水のペットボトルで、その次に売れているのが鎮痛剤ということです。
 
 ②1店舗あたり鎮痛剤は年間2500個以上売れるとのことです。
 もちろん店舗の大きさや、店舗の売上など大きく違うようですが、平均値として2500個以上の鎮痛剤がうれるようです。
 
 ③年間7個以上の鎮痛剤を買う人がお客さんの中で3%
  年間13個以上の鎮痛剤を買う人がお客さんの中で2%
  これほど多数のheavy userがいらっしゃるのです。もちろん買っていった人が内服しているということでもなければ、家族全員で使う人もいるわけですが、それにしてもheavy userの割合が多いんですよね。
 
 ④heavy userは他のお客さんの3倍ロキソニンへ移行している。
  たくさん鎮痛剤を購入している人は、ロキソニンSが発売されてからは、一気にロキソニン購入へshiftしているとのことです。
 
 drug storeでの大規模な統計は今までになく日本で初めての発表だと認識しています。
 私の知識のはるか上をいく数字だったことは間違いありません。
 ここいらの現状も踏まえて頭痛診療にあたりと考えています。

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