随分長くなりました。起立性調節障害の4回目です。
(1)~(3)で大きな枠組み・診断基準・サブタイプについて話しました。
何回読んでも漠然とした話で、ピンとこないというのが現状ではないでしょうか?!
何回読んでも漠然とした話で、ピンとこないというのが現状ではないでしょうか?!
診断は臨床症状だけですので、採血や心電図や画像検査などは不要です。起立血圧試験というものが大変大きい役割を占めています。
治療は、非薬物療法と薬物療法があります。
○非薬物療法
1)運動療法
散歩程度が好ましい
起立時には、いきなり立ち上がらずに、30秒程かけてゆっくり起立します。
○非薬物療法
1)運動療法
散歩程度が好ましい
起立時には、いきなり立ち上がらずに、30秒程かけてゆっくり起立します。
2)日常生活
早寝早起きなどの規則正しい生活リズムを心掛ける。
早寝早起きなどの規則正しい生活リズムを心掛ける。
3)弾性ストッキングやODバンドなどを利用すると効果があります。
4)食生活・・・味の濃いものを食べる
○薬物療法
メトリジンなどの昇圧剤などを使う
メトリジンなどの昇圧剤などを使う
ここで問題になるのは
①私も含めてまずきちんと診断がつけれない。
②診断をつけてもそれが治療につながらない。
③治療しても、あまり効果的でない。
④こういう状況であるために、家族も含めて大変になる
ということです。
①私も含めてまずきちんと診断がつけれない。
②診断をつけてもそれが治療につながらない。
③治療しても、あまり効果的でない。
④こういう状況であるために、家族も含めて大変になる
ということです。
前回も書きましたが、基本的には私はODと頭痛は基本的に別個だと考えて治療しています。
あちこちの病院を経てこられる患者さんは、ODと診断されてメトリジンを処方され、それで改善なければ治療はないと言われている患者さんが多くいらっしゃいます。
また単なる不登校(これは適切でないんですが、あえて使います。単なる不登校はありませんので、、、)をODだと言われていて、かえって複雑化しているケースなどたくさんおケースをみてきました。
青春期の心理的な問題を抱えた患者さんの受け皿的な診断になっていることが大変納得いきません。
また単なる不登校(これは適切でないんですが、あえて使います。単なる不登校はありませんので、、、)をODだと言われていて、かえって複雑化しているケースなどたくさんおケースをみてきました。
青春期の心理的な問題を抱えた患者さんの受け皿的な診断になっていることが大変納得いきません。
今後、我々が切磋琢磨してもっとわかりやすい診断基準を作って、不定愁訴をひっくるめた症候群ではないようにしていかないといけない症候群だと思います。