カテゴリ: 市販薬

市販薬の選び方1

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最近、休みがちのブログでした。気が付くと約2ヶ月も間隔があいておりました。
本日の話題は前回に続き、市販薬の選び方についてです。
患者さん用に指導餞を作ってみました。

前提条件として、緊張型頭痛/片頭痛を問わず、ある程度市販薬でcontrolできる人
加えて、18歳以上の成人(もしくは15歳以上)に限定してとしております。

市販薬は大きく分けて4つの薬剤に分けられます。
①イブプロフェン系  ②アセトアミノフェン系  ③アスピリン系  ④ロキソプロフェン系です。
個人的には主力の4薬剤のみ入っている薬を選んでいただくように説明しております。

しかし、多くの薬は4つの薬剤に加えて
1)他の鎮痛成分
ブロムワレル尿素・アリルイソプロピリアセチル尿素・エテンザミド
2)カフェイン
カフェイン・無水カフェイン(鎮痛成分効果を強めるために)
3)胃粘膜保護成分
水酸化アルミニウム・酸化マグネシウム
などの薬剤が入っているものが圧倒的に多く、かつ値段も高いために、ドラッグストアなどでも薬剤の販売登録者(薬剤師ではない)からも「お勧め」としてpushされることが多いと聞いております。

しかし、我々医師側としては逆にそういった添加物(私の勝手な呼び方)の全く入っていない。かつ値段が添加物が入っているものより安い薬剤をお勧めしております。

医師側はOTCに対する知識が少ない人も多く、あまりOTCについての注意はしないのが一般的です。
また、上記した薬剤でロキソプロフェン系薬剤は薬剤師がいないと購入できませんが、それ以外は野菜を買うくらいの感覚で購入できますし、かつ薬剤登録販売者も決してそこらへんの薬剤の違いについての知識がない人が多いために、適切なOTC購入ができない人が多いんだと思います。

「セルフメディシン」の時代ですので、そこは自己責任になってしまいますので、最低限この程度の知識を持って購入していただきたいと願うばかりです。

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最強のOTC

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本日はタイトルのようなお話です。

長くOTC(市販医薬品)について書くことはありませんでした。

今回、話題に取り上げたのは週刊ダイアモンド2023/3/11に記載された内容が、この手の雑誌としては、恐ろしくまともなことが記載されていたからです。

 

昨今の頭痛外来でも「薬物乱用頭痛」の問題は何も解決されていません。

いまだに市販の医薬品での薬物乱用頭痛が減ってきていません。

 

歴史的に考えれば理由は4つあります。

   ドラッグストアがたくさんできた。

   厚労省がセルフメディケーションを勧めている(医療費控除も含めて)

   スイッチOTC(医療機関でしか処方されていなかった医薬品がドラッグストアで買える)

   ネット販売が可能になったこと

 

というところで、市販の鎮痛薬は、基本的にはスーパーで野菜を買うように、Amazonで好きな商品を買うように買えるようになった。つまり買うハードルが下がったことが非常に大きいと考えています。

 

患者さんから、市販の鎮痛剤は何がお勧めですか?

この質問は必ずいただきます。

答えは「単一の鎮痛成分の薬」を購入してくださいと答えています。

 

この記事にもありますが、

タイレノール・リングルアイビーとかです。と答えています。

 

この記事にも書いてありますが、間違っても

アリルイソプロピリアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」が含有していたり、「無水カフェイン」などが含まれていない薬を購入してくださいと話しています。

 

「アリルイソプロピリアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」は既に欧米では使われなくなった薬です。昭和20年代に開発された催眠鎮静剤になりますので、このような薬剤が含有される「複合鎮痛剤」については購入しないように勧めております。

 

この雑誌にも書いてありますが、これらの薬剤が含有していないものに比較して

    高価  眠気がでる  習慣性のリスクが上がる

からです。単独では鎮痛効果もありません。

 

以上、述べてきましたが、概ねこの雑誌に書いてある内容通りです。

是非、参考にしてください。


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新型コロナウイルス感染症は皆様の地域ではどうでしょうか?

福岡は緊急事態宣言前後で最高1日43人の患者さんが見つかる事態でしたが、ここ1週間は0-3人の範囲で進んでいて、5月14日の見直しで、緊急事態宣言の部分的な見直しがなされるのではないかと期待しています。

当院はあまり感染症を扱わない診療所なんですが、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で患者さんは少ないのです。特に新規の頭痛患者さんは少なくなっています。

いわゆる慢性頭痛の患者さん=不要不急の患者さんなのでしょうか?!

定期的に再来される患者さんは今まで同様なのですが、新規の頭痛患者さんが激減です。

その中で来院されるケースが椎骨動脈解離の患者さんです。
①比較的突然発症が多く
②後頭部を中心に拍動性頭痛が続く
③市販の鎮痛剤の効果も少ないことが多い
④痛みが持続する

こういうケースではやはり受診されるケースが多く、新規頭痛患者さんが2人続けて、この椎骨動脈解離だったというケースがありました。

不要不急の受診はしなくてもいいと思いますが、やはりきになるケースでは時間を待たずに受診して頂くことが肝要です。

また片頭痛患者さんでも椎骨動脈解離はおこります。
ですから、片頭痛の患者さんでも上記①~④を満たす患者さんや、いつもと痛みが異なるケースでは早めに受診して頂きたいと考えています。


キアガード

本日は「キアガード」という薬についてです。

ネット情報をみると、今流行の「天気頭痛」のくすりという記載があります。
何もかもが新しい、今どきの薬なの?!と思われる方に

違います~!

「天気頭痛」と言われる頭痛の多くは「片頭痛」です。
「片頭痛」患者さんであれば、天気が悪くなる前に「頭痛」を感じたことはあると思います。

その天気が悪くなる前におこる「頭痛」に対してむくみを取る薬(=漢方薬の五苓散)を内服したら改善することがあるというのも、以前からよく言われていたわけです。

「片頭痛」を「天気頭痛」と名称を変えて、「五苓散」を「キアガード」と名称を変えて販売しているということです。

 こういう薬がでるたびに患者さんから「新しい薬」が、もしくは「いい薬」がでたんでしょう~?!
と尋ねられることが多くありますので、私もたまにはこういうネットサーフィン的なことで情報収集しないといけません。

 つまり片頭痛に対して「五苓散」という以前からある漢方薬を名前を変えて販売しているということになります。是非お間違えないようにして下さい。

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本日は市販薬の話しです。

頭痛外来をしていますと、おもしろい話しに出くわします。

先日、こられた患者さんです。いわゆる「薬物乱用頭痛」という診断の患者さんです。

この患者さんが毎日服用していた薬がこれです。「慢性頭痛」とデカデカ書かれた赤くて目をひくパッケージになっています。

これを薬局でみると目につきますよね~。商品名がわからない。「慢性頭痛」薬?みたいに理解されるのも仕方ありません。
14種類の生薬配合というのが更にそそります。

漢方薬ですね。

漢方薬局のHP(https://kanpoukazoku.com/2014/01/post-1978/)によると

顔の痛み全般に使う処方で、ピリピリした痛み、目の奥がガンガンする、チカチカする、寒さに当たると顔の皮膚が痛いという顔面痛。冷えることによって起こる頭痛、ヘルペスの後に出てくる頬や周りの痛みにも。首から上の痛みに対して使う処方です。

頭痛薬などを長期間服用したくない、そんな方にもお勧めできる処方で、長期的に服用しても大丈夫な処方です。中年以降の女性に多い頭痛(のぼせ感を伴う頭痛)、にも使います。

という記載をみるとやはり頭痛というより神経痛に対して毎日内服する薬で、一般的に言われる鎮痛剤の範疇からは少し離れているように思います。

値段は6日分で楽天市場の通販にて税込み2280円ですので、決して安い金額ではありません。

私自身は患者さんが持ってこられて初めて目にしました。
市販の薬には詳しいと自覚していましたが、まあこういう薬もあるんだと改めて勉強になった次第です。

効果の程はあ、私がみた患者さんにはなかったようです。
その患者さんが基本的には片頭痛でしたので、致し方ないように考えます。

市販薬も奥が深いです。

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