カテゴリ: 片頭痛

橋本洋一郎

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本日は「
鬼滅の刃」x「片頭痛」のお話です。
これは熊本市民病院脳神経内科の橋本洋一郎先生考案の
「頭痛に打ち勝つための技 全集中 頭痛退散の呼吸 5つ型」(鬼滅の刃バージョン)です。

まさに生活指導のエッセンスがここに凝縮されています。

壱の型 「いらいらしない」
いらいらすると片頭痛をおこす閾値がさがってきて、片頭痛をおこしやすくなります。イライラしちゃ駄目なんです。

弐の型「ほっとしすぎない」
この時期はテストの季節なんで、例えますと試験を受ける際に緊張感が強くなって片頭痛をおこすパターンのほうがおおいのですが、試験が終わって緊張感がぐっと減って、そこで片頭痛をおこす患者さんがいます。ほっとしすぎてもいけないのです。

参の型「寝不足・寝過ぎを避ける」
決まった時間に寝て、決まったじかんに起きる。片頭痛睡眠の鉄則です。寝過ぎてもダメ・寝不足もダメなんです。

四の型「肩の凝らない生活」
肉体的にも、精神的にも肩の凝らない生活が求められます。
そのためには定期的な運動。それも全身運動がいいです。また、スモホやdisplayとにらめっこな生活もいけません。
運動は気持ちをrefleshさせるものだし、夜遅くまでスマホなどを見るとblue lightの刺激が宜しくありません。

伍の型「痛み止めは必要な分だけ」
適切な鎮痛剤の使用は非常に大切なことです。
過剰摂取は薬物乱用頭痛にもなりますし、痛みを感じる閾値を上昇させることにもつながります。

compactにかつsimpleにまとまっていて大変使いやすい。 更には「
鬼滅の刃」といった大Hitのキラーコンテンツですから言うことなしの頭痛5ヶ条だと思います。

是非参考にして下さい。

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本日は自宅で簡単にできる片頭痛治療器についてのご紹介です。

 以前もこのブログで紹介したことのある片頭痛治療機器(他社製品でしたが)が、ジェネリック医薬品販売で実績のある沢井製薬と日本における独占開発販売契約を締結したことが発表されました。
(https://www.sawai.co.jp/release/detail/521)

 以前報告した機器はCefalyというデバイスで、FDA(米国食品医薬品局)から認可されました。日本でも大阪の富永病院竹島先生などが報告されていました。

 この機器は片頭痛の原因となる三叉神経に電気刺激を与えて片頭痛を和らげるメカニズムでした。

 HPによりますと
 今回発表されたRelivionは、外科手術を伴わない非侵襲型のニューロモデュレーション機器で、Relivionを頭部に装着して三叉神経および後頭神経へ複合的に刺激を与えることにより、脳幹で神経伝達物質の放出を促進し、痛みや気分の制御に関連する脳内ネットワークを調節して効果を生み出します。

 患者さんが自宅にいながら使用でき、専用アプリを通じて、医師との治療データの共有やクラウドデータベース上に治療データのアップロードが可能。また、AI技術により治療を学習して解析し、患者さんの症状に合わせた治療ができるように設計されています。


 今後、日本での発売に向け2022年を目途に片頭痛を、さらに2023年を目途にうつ病を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に申請予定
となっております。

 Relivionが承認されれば、在宅で使用できる日本で唯一のニューロモデュレーション機器となります。


 この機器は、今までの片頭痛治療(抗CGRP製剤なども)に加えて、行える治療機器になります。
実際の効果、お値段など未定な部分が多いのですが、今後の報告を大変楽しみにしています。

頭痛の治療法

令和2年はコロナで始まり、コロナで終わる。本当にそういう意味では忙しい1年でした。

そんな中でも、来年への準備は着々と進めています。

まずは丸4年ほど当院でも3社から抗CGRP療法の治験を継続して行っていました。
合計55人の患者さんにエントリーしていただきました。
観察期間も全て終わり、会社によっては結果をHPに公表していたり、近々日本人だけの治験結果がpublishされる予定になっています。

先月・今月と治験結果発表会がWEBではありますが、執り行われました。
厚労省へは申請されていて、認可を待つだけの状況のようです。

来年のいつごろかは不明ですが、順調にいっているようですので認可されるものと思います。

そんな中で来年、西日本新聞に付随して出される記事に文書を書いています。

実は昨年も「認知症」について書かせていただいたわけですが、今年は満を持して「片頭痛」の治療法についての記事を書かせていただきました。

ブログの先頭に写真で添付しました。
恐らく、この文言・この写真で出される予定です。
手にとって読んでいただくと大変嬉しいです。


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本日は片頭痛の最新研究からです。
以前から片頭痛患者も心血管疾患発生頻度(特に脳梗塞)が高いという報告が多い。

実際問題として、当院でも椎骨動脈解離の登録を行っているが、片頭痛の既往歴のある人に多い傾向だと考える。

そんな中で、長期間の前向き研究ですから意味のある論文だと言えます。

雑誌:JAMA. 2020 06 09;323(22);2281-2289.

著者:Tobias Kurth (ドイツ・シャリテー-ベルリン医科大学)

要約:45歳以上の女性医療従事者を対象としたコホート研究において、前兆のある片頭痛を有する女性は、前兆のない片頭痛を有する女性または片頭痛なしの女性と比較して、心血管疾患(CVD)発生率が高いことが示された。

目的:前兆のある片頭痛がCVDリスクを増加させることは知られている。しかし、ほかのCVDリスク因子と比較した場合、前兆を伴う片頭痛のCVD発生への絶対的寄与率は不明であった。
 
対象:アメリカのWomen's Health Study(WHS)の追跡調査結果を解析・報告した。研究グループは、WHSに参加した45歳以上の女性医療従事者のうち、ベースライン(1992~95年)の脂質測定データがあり、かつCVDの既往がない女性について、2018年12月31日まで追跡調査した。ベースラインでの片頭痛の有無(前兆あり/前兆なし)は自己報告とした。

評価項目:主要CVD(初発心筋梗塞、脳卒中、CVD死)で、一般化モデリング法を用いコホートの全女性を対象に、リスク因子ごとに多変量調整主要CVDイベント発生率を算出した。

結果:①解析対象は、2万7,858例(平均年齢:54.7±7.1歳)であった。このうち1,435例(5.2%)が前兆のある片頭痛を有し、2万6,423例(94.8%)が前兆のない片頭痛あり/片頭痛なしであった。
②平均追跡期間は、22.6年(62万9,353人年)で、主要CVDイベントは1,666件発生した。1,000人年当たりの調整主要CVD発生率は、前兆のある片頭痛を有する女性で3.36、前兆のない片頭痛あり/片頭痛なしの女性では2.11であった。

 前兆のある片頭痛を有する女性における調整主要CVD発生率は、肥満(2.29)、トリグリセライド高値(2.67)、HDLコレステロール低値(2.63)の女性に比べて有意に高かったが、収縮期血圧値上昇(3.78)、総コレステロール高値(2.85)、心筋梗塞の家族歴あり(2.71)の女性との比較では有意差は確認されなかった。一方で、糖尿病(5.76)または現喫煙者(4.29)の女性における発生率は、前兆のある片頭痛を有する女性より有意に高値であった。
前兆のある片頭痛を有する女性での発生率の増加は、肥満の要素が加わった場合の1.01/1,000人年から、糖尿病が加わった場合の2.57/1,000人年の範囲にわたった。

考察:著者は、研究の限界として片頭痛と血管リスク因子について自己報告であること、女性医療従事者のみを対象としたことなどを挙げたうえで、「本解析結果の臨床的意義と一般化の可能性については、さらなる調査が必要である」とまとめている。

今後ね更なる研究が待たれます。


九州では豪雨被害がとまりません。

7月4日(土)は球磨川の氾濫で人吉地方に大きな被害が。

7月6日(月)は筑後川の氾濫で筑後地方~日田にかけてまたまた大きな被害がでています。

毎年のようにおこる「50年に一度の大雨」「命を守る行動」
特に筑後川流域は毎年線状降水帯ができやすく、大雨特別警報がだされます。
治水も進んでいて、被害がでないような取り組みは行われていますが、十分対応できていない。

こうなると頭痛もおこるのです。
いわゆる「爆弾低気圧」にちかい状況で、九州を南北に移動するだけで停滞しているので、トリプタンを飲んでも時間が経過すれえば、また痛くなるを繰り返します。

毎日、片頭痛の患者さんを拝見していますと、おこる日がよくわかる。
同じ日から頭痛が続いているのです。

今週の日曜日まで梅雨前線が居座ります。
当然、片頭痛が続くことが予想されますし、かつ月経と重なれば最悪の展開も予想されます。

天気を変えることはできません。
おこしやすくなる因子を減らして、おこったら早めの内服。
続いても自暴自棄にならず、根気よく続ける。

やまない雨はなく、明けない夜もありません。
心が折れそうになる気持ちを何とか収めて、前をむいていきましょう~!

球磨川筑後川

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