カテゴリ: 片頭痛

プレゼンテーション1

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本日は世界6ヵ国(カナダ、フランス、ドイツ、日本、英国、米国)における慢性片頭痛患者についての最新報告になります。

 

出典:Cephalalgia2023 Jun;43(6)

(方法)カナダ、フランス、ドイツ、日本、英国、米国で実施された調査では、国際頭痛分類の診断に基づいて片頭痛患者を特定した。

(結果)

   スクリーニング調査に正しく回答した90,613人のうち、76,121人は片頭痛の基準を満たしていなかったが、14,492人(16.0%)は基準を満たしていた。

   片頭痛のある回答者の平均年齢は4042歳であった。

   月間頭痛日数の中央値は2.333.33

   中等度から重度の障害を有する回答者の割合は30%(日本)から52%(ドイツ)であった。

   慢性片頭痛と考えられる月間頭痛日数が15日以上の回答者の割合は、5.4%(フランス)から9.5%(日本)であった。

   片頭痛の診断を受けたことがあると答えた回答者は、各国で半数以下であった。

(結論)これらの結果から、6カ国において片頭痛に関連した障害の割合が高く、片頭痛の診断が過小であることが示された。

このような報告は、インターネットが発達した現代では比較的簡単にできるようになりました。
国によっては医療体制も異なりますし、一番上に示しましたように頭痛で病院を受診するかどうかというのは国民性にもよります。(日本では、頭痛くらいでは病院にはいかないというのが主流?!)

今までも日本は頭痛=耐えるもの、頭痛=仕方ないものというニュアンスが大きいとされてきました。

実際問題としては片頭痛患者の割合は他の国と比較しても大きな変化はないし、むしろ慢性片頭痛患者の割合は他の国よりも高いくらいなんですが、日常生活支障度は低いというチグハグな結果になっています。

国民性といえば国民性なんですが、もう少し「頭痛で病院に行こう~」「今よりもっと楽に頭痛が治療できるんですよ~」ということが伝わるといいなあと思いました。

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市販薬の選び方1

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最近、休みがちのブログでした。気が付くと約2ヶ月も間隔があいておりました。
本日の話題は前回に続き、市販薬の選び方についてです。
患者さん用に指導餞を作ってみました。

前提条件として、緊張型頭痛/片頭痛を問わず、ある程度市販薬でcontrolできる人
加えて、18歳以上の成人(もしくは15歳以上)に限定してとしております。

市販薬は大きく分けて4つの薬剤に分けられます。
①イブプロフェン系  ②アセトアミノフェン系  ③アスピリン系  ④ロキソプロフェン系です。
個人的には主力の4薬剤のみ入っている薬を選んでいただくように説明しております。

しかし、多くの薬は4つの薬剤に加えて
1)他の鎮痛成分
ブロムワレル尿素・アリルイソプロピリアセチル尿素・エテンザミド
2)カフェイン
カフェイン・無水カフェイン(鎮痛成分効果を強めるために)
3)胃粘膜保護成分
水酸化アルミニウム・酸化マグネシウム
などの薬剤が入っているものが圧倒的に多く、かつ値段も高いために、ドラッグストアなどでも薬剤の販売登録者(薬剤師ではない)からも「お勧め」としてpushされることが多いと聞いております。

しかし、我々医師側としては逆にそういった添加物(私の勝手な呼び方)の全く入っていない。かつ値段が添加物が入っているものより安い薬剤をお勧めしております。

医師側はOTCに対する知識が少ない人も多く、あまりOTCについての注意はしないのが一般的です。
また、上記した薬剤でロキソプロフェン系薬剤は薬剤師がいないと購入できませんが、それ以外は野菜を買うくらいの感覚で購入できますし、かつ薬剤登録販売者も決してそこらへんの薬剤の違いについての知識がない人が多いために、適切なOTC購入ができない人が多いんだと思います。

「セルフメディシン」の時代ですので、そこは自己責任になってしまいますので、最低限この程度の知識を持って購入していただきたいと願うばかりです。

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本日は最新の研究論文からです。

 

タイトルは「日本人片頭痛患者における併存疾患」についてです。

大阪・富永病院の菊井 祥二先生の論文になります。

雑誌:BMJ Open(20221130日)

 

日本における片頭痛とさまざまな精神的および身体的な併存疾患との関連を調査した。

対象:18歳以上の日本在住者。国民健康調査2017年に回答した日本人サンプルのうち31人のデータを用いて、横断的研究を実施した。

片頭痛患者と非片頭痛患者における併存疾患の有病率および傾向スコアをマッチさせた。

有病率は、精神的および身体的な併存疾患ごとに評価を行った。

1ヵ月当たりの頭痛日数が15日未満の片頭痛患者と15日以上の片頭痛患者についても検討を行った。

結果:
片頭痛患者は、女性のほうが多かった。

②片頭痛患者は、非片頭痛患者と比較し、精神的および身体的な併存疾患の有病率が有意に高かった。


③有病率が5%超の精神的な併存疾患は、うつ病、心的外傷後ストレス障害、不安症であった。


④最も一般的な身体的な併存疾患は、胃腸障害であった。

⑤その他の身体的な併存疾患には、アレルギー、不眠症、月経前症候群(PMS)、貧血が含まれた。

1ヵ月当たりの頭痛日数が15日以上の片頭痛患者は、有病率の推定値が高い傾向が認められた。

 

結論:片頭痛患者では、片頭痛でない人と比較し、精神的および身体的な併存疾患の有病率が高く、これまで日本では報告されていなかった新たな関連性も確認された。

本研究結果は、片頭痛患者のケア、臨床診療、アウトカムを複雑にする可能性のある併存疾患に関する知見として役立つであろうとしている。

 

私は個人的な言い方として「片頭痛体質」と呼びますが、医学用語としては「共存症」という呼び方です。
片頭痛患者さんでは、めまい・アレルギー疾患・過多月経・PMS・車酔い/船酔いなどが多いことは知られています。

baseになる科学的な原因となるものはないようですが、診断を行う際に、「共存症」によって診断をより確実なものにすることはありますので、この部分の聴取することは診断にも役立ちますし、またこの部分の治療をきちんと行うことで、患者さん自身の治療満足度があがるという関係性にもあるますので、非常に大切なポイントだと私は考えています。


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本日はNHKで放送された「トリセツショー頭痛」についてです。

2月16日放送されました。
(見逃した方は再放送は3月2日(木)PM3:10~)
(You Tube検索してみましたが、まだupはされていないようです。)

MCは石原さとみ。みちょぱとチャンカワイが番組を盛り立ててくれます。

確か石原さとみは某鎮痛剤のCMキャラクターでしたので、皆さんの中にも「頭痛」=「石原さとみ」の
公式があるのではないでしょうか?!

医師側代表として五十嵐久佳先生に盟友アン・マクレガー先生、柴田 靖先生の3人です。

番組としては「片頭痛」がメインテーマで

①「片頭痛」くらいで病院へ行こう。

②「薬で片頭痛は楽になる」

③「薬の飲みすぎ頭痛」

④「片頭痛を理解しよう~?!」などなど

大変盛りだくさんの内容になっておりました。

なかなかいい構成になっておりました。
ある患者さんは、頭痛患者さんが一気に増えるでしょう~?!とか言われましたが、
あまりそのような効果は感じておりません。(苦笑)

でも、片頭痛患者さんとしては当たり前の話ではありますが、片頭痛患者さんが
周りにいるような人にこそ是非見ていただきたい内容になっております。

是非、ご覧になってください~!!

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本日は先月行われた頭痛学会のお土産話です。
頭痛学会が品川プリンスホテルで行われたのですが、JR品川駅の高輪口と港南口を結ぶ場所に「片頭痛」の啓発するサイネージが飾られれていました。

以前から日本イーライリリー・第一三共社からこの取り組みについての紹介があっていましたが、今回この目で確認してきました。

15秒程度の時間ですが、4種類のカットが流れます。写真を撮る準備していましたが、なかなか上手に撮れず、次の放映まで少しタイムラグがありますので、我慢強く待たないといけません。(笑)

しかし、両サイドにサイネージが並ぶので、壮観な景色です。

たくさんの人が行き来するので、その効果はかなりあるのではないかと思われます。

「片頭痛の当たり前を変える」簡単なようで難しいことです。

まずは医療機関に向かっていただくことが大事です。
私自身も100%満足していただける医療が行えているわけではありません。その精度・満足度をあげるための努力を続けないといけないと考えています。

また、「頭痛くらいで・・・」と思わないでください。
「頭痛くらいで病院に行こう~!」です。

頭痛で困る人を一人でも減らしたい。そんな願いを我々も持って診療をおこなっております。

是非、頭痛くらいで病院にかかって下さい。

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