カテゴリ: 頭痛一般


九州では豪雨被害がとまりません。

7月4日(土)は球磨川の氾濫で人吉地方に大きな被害が。

7月6日(月)は筑後川の氾濫で筑後地方~日田にかけてまたまた大きな被害がでています。

毎年のようにおこる「50年に一度の大雨」「命を守る行動」
特に筑後川流域は毎年線状降水帯ができやすく、大雨特別警報がだされます。
治水も進んでいて、被害がでないような取り組みは行われていますが、十分対応できていない。

こうなると頭痛もおこるのです。
いわゆる「爆弾低気圧」にちかい状況で、九州を南北に移動するだけで停滞しているので、トリプタンを飲んでも時間が経過すれえば、また痛くなるを繰り返します。

毎日、片頭痛の患者さんを拝見していますと、おこる日がよくわかる。
同じ日から頭痛が続いているのです。

今週の日曜日まで梅雨前線が居座ります。
当然、片頭痛が続くことが予想されますし、かつ月経と重なれば最悪の展開も予想されます。

天気を変えることはできません。
おこしやすくなる因子を減らして、おこったら早めの内服。
続いても自暴自棄にならず、根気よく続ける。

やまない雨はなく、明けない夜もありません。
心が折れそうになる気持ちを何とか収めて、前をむいていきましょう~!

球磨川筑後川

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本日は「ヨガと頭痛」というテーマにいたしました。

患者さんの中には「ホットヨガ」を行っている人も多く、この「コロナ騒ぎ」でスタジオが休止されていて、困っているという話しも聞きます。

「ヨガ」や「太極拳」などは頭痛にはよさそう~?!というイメージがありますが、その実はよくわかりません。そんなこんなしていたら論文がありましたので、ご紹介します。

雑誌:Neurology2020 May 26;94(21):e2203-e2212.

著者:
 Anand Kumar(インド)

表題:
Effect of Yoga as Add-On Therapy in Migraine (CONTAIN): A Randomized Clinical Trial

目的:
インドの大学病院単独施設で反復性片頭痛を有する患者114例を対象に、従来の医学的治療とそれにヨガを加えた群で、ヨガの片頭痛治療に対する効果を前向き無作為化非盲検優越性試験で検討した(CONTAIN試験)。


結果:従来の医学的治療群と比べるヨガ併用群では、頭痛頻度、頭痛強度、HIT-6のスコア、MIDASスコア、服用錠剤数で有意な低下が示された。


よさそう~?!というイメージ通りの結果でした。やはりインドならではの論文と思います。

ヨガは自分の身体と向きあい、自分の身体との対話だと言われます。

片頭痛治療もそれに近い物があると思っています。そこにゆっくり時間をかけて、筋肉の伸展を図る操作が悪さするとは思えません。

お悩みの患者さんでは、お試しになってみてはいかがでしょうか?!



COVID-19

全国で緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症と人類との戦いが続きます。
そんな中でYahoo Newsなどでもイブプロフェン(ブルフェン)の使用が予後を悪化するという報告があったために、患者さんからも数人相談がありましたので、それについてのまとめという形で最近の論文について御報告いたします。

雑誌: J Headache Pain 2020;21:38.

著者:MaassenVanDenBrink A, et al. 

タイトル:Headache medication and the COVID-19 pandemic.

内容:頭痛診療に欠かせない薬剤ARBという降圧剤とイブプロフェン(ブルフェン)について、COVID-19診療における問題について説明されています。

①ARBの使用は高血圧を伴う片頭痛患者さんでは、使用することによって降圧効果ならびに片頭痛の程度・頻度が減少するという報告があり、我々も高血圧を伴う片頭痛患者さんの降圧剤では第一選択で使用しております。

高用量のARBが使用された場合のみで、一般的な投与量では生じないと考えられる。
また、ARBがCOVID-19の罹患を促進するという説は現在では否定的でとなる
(N Engl J Med. 2020 May 1. doi: 10.1056/NEJMoa2008975; N Engl J Med. 2020 May 1. doi: 10.1056/NEJMoa2006923)。
したがって、高血圧合併の片頭痛症例においてACE阻害薬やARBを中止することは、片頭痛治療と血圧コントロール両方の観点から望ましくないと述べられている。

イブプロフェンの大量投与により糖尿病ラットの心臓でのACE2発現上昇がされたことから (Cardiology 2015;131:97–106)、イブプロフェンはCOVID-19患者では使用すべきでないと勧告された。しかし、この程度の実験的所見をもって臨床使用を制限することが妥当であるかについては否定的な意見が多い。

NSAIDsを使用するという従来通りの原則を変える必要はないと述べられている。

以上より何れの薬剤についても使用についての問題はなく、何れも安全に使用できると考えていいと思って患者さん達にも説明しております。




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新型コロナウイルス感染症は皆様の地域ではどうでしょうか?

福岡は緊急事態宣言前後で最高1日43人の患者さんが見つかる事態でしたが、ここ1週間は0-3人の範囲で進んでいて、5月14日の見直しで、緊急事態宣言の部分的な見直しがなされるのではないかと期待しています。

当院はあまり感染症を扱わない診療所なんですが、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で患者さんは少ないのです。特に新規の頭痛患者さんは少なくなっています。

いわゆる慢性頭痛の患者さん=不要不急の患者さんなのでしょうか?!

定期的に再来される患者さんは今まで同様なのですが、新規の頭痛患者さんが激減です。

その中で来院されるケースが椎骨動脈解離の患者さんです。
①比較的突然発症が多く
②後頭部を中心に拍動性頭痛が続く
③市販の鎮痛剤の効果も少ないことが多い
④痛みが持続する

こういうケースではやはり受診されるケースが多く、新規頭痛患者さんが2人続けて、この椎骨動脈解離だったというケースがありました。

不要不急の受診はしなくてもいいと思いますが、やはりきになるケースでは時間を待たずに受診して頂くことが肝要です。

また片頭痛患者さんでも椎骨動脈解離はおこります。
ですから、片頭痛の患者さんでも上記①~④を満たす患者さんや、いつもと痛みが異なるケースでは早めに受診して頂きたいと考えています。

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皆さんの地域ではいかがでしょうか?

私のいる福岡県では毎日20-30人の新規の新型コロナウイルス感染症の患者さんがいて、合計500人を越えています。

そのため当院でも来院される患者さんが新患で5割。1日トータルで2割ほど減っています。

うちは内科ではないので、発熱の患者さんなどはいらっしゃらないのですが、不要不急の要件がないかぎり来院されないということだと思います。

飲食・ホテル・電車・飛行機など昨年比9割減などという業種もありますので、まだまだ恵まれているんだと感じております。

そんなこんなで学会・研究会が今年2月以降ほとんど中止・延期になっています。

例えば日本脳卒中学会は3月でしたが延期され、8月になりましたが、現状では中止の可能性が高いと思われます。

また、例年5月GW明けに行われる脳神経外科コングレスも8月に延期されてはいますが、これも開催はかなり難しいものと予測しております。

そういう状況で第48回日本頭痛学会総会ですが、11月の予定なんですが、現状ではどうでしょうか?!
そもそも医師が3密(密閉・密集・密接)である学会会場に缶詰状態で存在すると、クラスターになりやすく、なった場合は全国に散らばり、かつその医療施設の休止・閉鎖に追い込まれる状況になりますので、4月の段階で11月を想像するのもおかしいですが、なかなか現実的に開催は難しいものと推測しております。

もちろん、何よりもこの新型コロナウイルス感染症が収まっていくのが一番なんですが、ワクチンが使えない状況では、まだまだ難しいと思われています。

いろんな状況を鑑みても、早く収束することを切に切に願っている次第です。


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