カテゴリ: 頭痛一般

最強のOTC

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本日はタイトルのようなお話です。

長くOTC(市販医薬品)について書くことはありませんでした。

今回、話題に取り上げたのは週刊ダイアモンド2023/3/11に記載された内容が、この手の雑誌としては、恐ろしくまともなことが記載されていたからです。

 

昨今の頭痛外来でも「薬物乱用頭痛」の問題は何も解決されていません。

いまだに市販の医薬品での薬物乱用頭痛が減ってきていません。

 

歴史的に考えれば理由は4つあります。

   ドラッグストアがたくさんできた。

   厚労省がセルフメディケーションを勧めている(医療費控除も含めて)

   スイッチOTC(医療機関でしか処方されていなかった医薬品がドラッグストアで買える)

   ネット販売が可能になったこと

 

というところで、市販の鎮痛薬は、基本的にはスーパーで野菜を買うように、Amazonで好きな商品を買うように買えるようになった。つまり買うハードルが下がったことが非常に大きいと考えています。

 

患者さんから、市販の鎮痛剤は何がお勧めですか?

この質問は必ずいただきます。

答えは「単一の鎮痛成分の薬」を購入してくださいと答えています。

 

この記事にもありますが、

タイレノール・リングルアイビーとかです。と答えています。

 

この記事にも書いてありますが、間違っても

アリルイソプロピリアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」が含有していたり、「無水カフェイン」などが含まれていない薬を購入してくださいと話しています。

 

「アリルイソプロピリアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」は既に欧米では使われなくなった薬です。昭和20年代に開発された催眠鎮静剤になりますので、このような薬剤が含有される「複合鎮痛剤」については購入しないように勧めております。

 

この雑誌にも書いてありますが、これらの薬剤が含有していないものに比較して

    高価  眠気がでる  習慣性のリスクが上がる

からです。単独では鎮痛効果もありません。

 

以上、述べてきましたが、概ねこの雑誌に書いてある内容通りです。

是非、参考にしてください。


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本日はタイトルのようなお話です。
片頭痛は昔からあるし、市販薬のめば何とかなってきたから「治療する必要性」を感じていないと言われる患者さんは少なくありません。ひどい頭痛で悩んでいながら「当たり前」から抜けようとしない。それはよくないんですよという論文を紹介します。

 

この論文は「片頭痛」と「認知症」の関係性についてデンマークの国民データから抽出したものから論文が書かれています。

 

目的片頭痛患者では、認知症発症率が高いとの報告がある。そこでこの論文では
片頭痛と認知症との関連

片頭痛薬の使用と前兆なし及び前兆あり片頭痛群で認知症発生に差があるか?
片頭痛処方回数と片頭痛重症度と関連について調査した?

 

(方法)193458年生の個人データをデンマーク国民レジストリデータより収集した。

(結果)

片頭痛の診断を受けている人の認知症率は1.46高く片頭痛薬を使用している場合は0.86低いことが確認さた。

片頭痛薬使用中の前兆あり群の人で認知症率が最も高く片頭痛使用中の前兆なし群の人で認知症率が最も低いことが分かった

片頭痛薬の処方回数は、認知症とは関連しなかった。

実は「片頭痛」は「認知症」になりやすいdataは以前からありました。この論文の特筆すべきpointはきちんと「片頭痛」を治療すると、寧ろ認知症になりにくくなるんですよということなんです。

で、最近は「片頭痛」の治療に一生懸命にならない患者さんには、この論文の話をして、片頭痛治療の意欲を高めるようにしております。

これって大事な事ですよね。

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本日は女性の「群発頭痛」についての最新の研究論文からです。
群発頭痛は、群発頭痛は眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が数週から数ヵ月の期間群発することが特徴です。夜間、睡眠中に頭痛発作がおこりやすく、頭痛発作時に眼の充血や流涙、鼻汁や鼻閉、縮瞳と眼瞼下垂(まぶたが下がること)などの症状を伴うことが多いことも特徴です。また、頭痛発作中は落ち着かず興奮したような状態になる方が多く、動けなくなる片頭痛とは対照的な頭痛です。
群発頭痛は2030才代に多く約85%は男性とされていましたが、最近の調査では男女差が縮小してきて女性の群発頭痛も稀ではないとされています。また、1年以上頭痛発作を繰り返すものを慢性群発頭痛といいます。

そこでこの論文なんですが、


(対象)20142020年の間に群発頭痛と診断された874人の患者(男65.8%・女34.2%)を対象に症状、薬、頭痛の誘因および生活習慣について検討した。

(結果)
① 慢性群発頭痛は男性で9.4%、女性で18.4%。

② 頭痛発作期間が平均47カ月間続くのは女性で8.0%、男性では5.2%。

③ 頭痛発作期間が1ヶ月未満は女性では26.0%、男性では29.8%。

④ 予防薬使用群は、女性で60.2%、男性で47.7%。

⑤ 群発頭痛に関連して生じる症状(眼瞼下垂:女性60.5%男性47.0%/不穏:女性53.8%男性45.6%)。
⑥ 日内変動がある(女性73.6%・男性63.3%)

⑦ 群発頭痛の家族歴(女性15.4%・男性7.1%)。

(結論)女性の群発頭痛はいまだに誤診されることが多い。その理由は群発頭痛に片頭痛に似たところがあるからで、群発頭痛に男女差があることを認識し、早く有効な治療を開始することが重要と述べています。

ここ数年やはり群発頭痛という疾患が認識されてきた。またインターネットなどで周知されやすくなったことを踏まえて見る機会が大変増えています。あらかた自分で診断して来院される患者さんが増えているのも、症状の特異性ゆえのことかとも思います。

今までの教科書的なケースばかりでなく、teenager50歳以上、また女性の割合が増えるなどの変化が見られるようになってきていて、少し教科書的な記載にも変更しないといけないのではと思うことも多くあります。


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本日は最新の研究論文からです。

 

タイトルは「日本人片頭痛患者における併存疾患」についてです。

大阪・富永病院の菊井 祥二先生の論文になります。

雑誌:BMJ Open(20221130日)

 

日本における片頭痛とさまざまな精神的および身体的な併存疾患との関連を調査した。

対象:18歳以上の日本在住者。国民健康調査2017年に回答した日本人サンプルのうち31人のデータを用いて、横断的研究を実施した。

片頭痛患者と非片頭痛患者における併存疾患の有病率および傾向スコアをマッチさせた。

有病率は、精神的および身体的な併存疾患ごとに評価を行った。

1ヵ月当たりの頭痛日数が15日未満の片頭痛患者と15日以上の片頭痛患者についても検討を行った。

結果:
片頭痛患者は、女性のほうが多かった。

②片頭痛患者は、非片頭痛患者と比較し、精神的および身体的な併存疾患の有病率が有意に高かった。


③有病率が5%超の精神的な併存疾患は、うつ病、心的外傷後ストレス障害、不安症であった。


④最も一般的な身体的な併存疾患は、胃腸障害であった。

⑤その他の身体的な併存疾患には、アレルギー、不眠症、月経前症候群(PMS)、貧血が含まれた。

1ヵ月当たりの頭痛日数が15日以上の片頭痛患者は、有病率の推定値が高い傾向が認められた。

 

結論:片頭痛患者では、片頭痛でない人と比較し、精神的および身体的な併存疾患の有病率が高く、これまで日本では報告されていなかった新たな関連性も確認された。

本研究結果は、片頭痛患者のケア、臨床診療、アウトカムを複雑にする可能性のある併存疾患に関する知見として役立つであろうとしている。

 

私は個人的な言い方として「片頭痛体質」と呼びますが、医学用語としては「共存症」という呼び方です。
片頭痛患者さんでは、めまい・アレルギー疾患・過多月経・PMS・車酔い/船酔いなどが多いことは知られています。

baseになる科学的な原因となるものはないようですが、診断を行う際に、「共存症」によって診断をより確実なものにすることはありますので、この部分の聴取することは診断にも役立ちますし、またこの部分の治療をきちんと行うことで、患者さん自身の治療満足度があがるという関係性にもあるますので、非常に大切なポイントだと私は考えています。


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本日はNHKで放送された「トリセツショー頭痛」についてです。

2月16日放送されました。
(見逃した方は再放送は3月2日(木)PM3:10~)
(You Tube検索してみましたが、まだupはされていないようです。)

MCは石原さとみ。みちょぱとチャンカワイが番組を盛り立ててくれます。

確か石原さとみは某鎮痛剤のCMキャラクターでしたので、皆さんの中にも「頭痛」=「石原さとみ」の
公式があるのではないでしょうか?!

医師側代表として五十嵐久佳先生に盟友アン・マクレガー先生、柴田 靖先生の3人です。

番組としては「片頭痛」がメインテーマで

①「片頭痛」くらいで病院へ行こう。

②「薬で片頭痛は楽になる」

③「薬の飲みすぎ頭痛」

④「片頭痛を理解しよう~?!」などなど

大変盛りだくさんの内容になっておりました。

なかなかいい構成になっておりました。
ある患者さんは、頭痛患者さんが一気に増えるでしょう~?!とか言われましたが、
あまりそのような効果は感じておりません。(苦笑)

でも、片頭痛患者さんとしては当たり前の話ではありますが、片頭痛患者さんが
周りにいるような人にこそ是非見ていただきたい内容になっております。

是非、ご覧になってください~!!

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