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本日は、抗CGRP製剤(エムガルティ・アイモビーグ・アジョビ)についての新しい知見についてご報告します。
The Journal of Headache and Pain(2021/11/24)への掲載された論文です。
片頭痛は40歳代女性に最も多くいらっしゃるわけですが、実は高齢化に伴って徐々に年齢層が上がっているのを実感しています。
一つの理由は閉経が遅くなってきています。当院でも53歳でも毎月定期的に月経がきて、それに伴う頭痛があると嘆いている患者さんがいます。通常であれば、閉経して片頭痛も軽くなっていく時期だと思われますが、そうでもない患者さんが増えてきた印象です。
また、60歳を超えている患者さんも珍しくなくなってきました。
当院では抗CGRP製剤の治験にも参加された60歳台の患者さんもいらっしゃいましたし、現在治療中の患者さんもいらっしゃいます。
もちろん効果は通常通りであり、遜色ない結果だと思いますが、数が少ないために実際問題として年齢が上に上がっても効果は十分なんだろうかという疑問が以前からありました。
この論文はそんな私の疑問に答えてくれた論文になります。
フレマネズマブ(アジョビ)の治験データのサブ解析で、60歳以上の年齢を抽出し、他の年齢の患者さんと有効性・安全性・忍容性を比較しましたという論文です。
結果としては、全体の集団と比較しても60歳以上の片頭痛患者さんは有効性・効果の発現の速さ(1週間以内に効果が出る)・安全性・忍容性においても遜色ない結果だという論文血痂です。
私も少ないながら60歳台の片頭痛患者さんに対して抗CGRP製剤を使っていますが、同じような印象を持っております。ですので、我々、臨床医も自信をもって患者さんにお勧めできるのではないかと考えます。
60歳以上の片頭痛患者さんにとっても大事な薬だといえます。
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