2019年01月

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本日はレルパックスのジェネリックについての話題です。

トリプタン製剤は現在の片頭痛治療の切り札的薬剤です。

発売順で.ぅ潺哀薀鵝´▲勝璽潺奪亜´レルパックス ぅ泪サルト ゥ▲沺璽犬僚臠屬波売されました。

既に.ぅ潺哀薀鵝´▲勝璽潺奪亜´マクサルトについてはジェネリックがでています。

今回、昨年12月にレルパックスのジェネリックがついに発売されました。

トリプタン製剤も以前と比較しますと安くなったとは言え、現在レルパックスで704円/錠です。
つまり、3割負担で1錠210円になります。

今回のジェネリックが半額の352円ですので、3割負担で105円になりました。
随分と割安感がでてきました。

私もトリプタンを初めて使う際には値段の話しを以前はしていたわけですが、ジェネリックになってからは初回使用時に説明しなくなりました。

それだけビックリする人がいなくなったからです。

既に当院でも、ジェネリックになって使った人の感想をパラパラ聞くことができています。
「概ね以前の先発品と比較して差がない。」というものが大半です。

でも多くの患者さんは様子をみていて、「あまり変わりない」という評価が固まった頃に変えたいという希望が大半です。

痛みが取れないという不安感が強いからで、イミグランやマクサルトのジェネリックが出た際にも同じような反応でしたので、特に違和感を感じていません。

評価が定まるのには半年くらいかかると思われます。
そこから徐々にということになると思います。

もうしばらく効果の程を外来にて観察していきたいです。

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本日は最新研究からのお話です。

少し難しい話になります。

片頭痛の痛みはどこからきているのかという話しはわかっているようでわかっていません。

一般的には、脳を包んでいる硬膜に起源があるのか?あるいは中枢に起源があるのか? 
2つが提唱されていますが、決定打にはなっていません。
今回の研究では硬膜の関与が大きいのではないかという論文です。

著 者:Khan S, et al.

雑 誌: Brain 2019;142:93-102.

タイトル:Meningeal contribution to migraine pain: a magnetic resonance angiography study.

方 法:
18~50歳の女性の前兆のない片頭痛患者さんに、副作用として拍動性頭痛がおこることがよく知られている抗血栓約プレタールを投与して片頭痛様発作が誘発された。
過去3日間片頭痛発作がなく、過去5日間頭痛がないことを確認した上で、ベースラインとなるMRA撮影を行い、その後200mgのプレタールを服用させた。 4時間後に発作早期MRA、翌日に発作後期MRA撮影を行った。

結 果:プレタール投与による片頭痛様発作時に頭痛側で髄膜の中硬膜動脈の拡張が認められたことから、硬膜における変化が生じている可能性が支持された。

考 察:時間経過と共に硬膜の三叉神経が活性化され、さらに拡大し血管拡張を両側性に生じさせたのではないかと述べられている。

 外来で脳梗塞予防にプレタールを処方すると、一定の割合で拍動性頭痛・頻脈などの副作用がおこることがよく知られています。

 通常用量は100mgを1日2回使用するのですが、いきなりその量を使うと、拍動性頭痛が結構おこります。
ですので、50mgを1日2回投与して慣らしてから、量を増量します。

 急に与えると頭痛がおこるメカニズムがこういうメカニズムでおこるんだということがわかりましたし、片頭痛と同じような頭痛であるということも理解できて、片頭痛の理解という以外でも大変勉強になりました。

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本日はタイトルのような診断名の提唱です。

片頭痛患者さんの危険因子にはいくつかあります。

〃邨仭亜膳邨亟鉸
排卵日
E係?崩れる前
つ昭容鋐
シ豐匹魍板イ気擦覦?劼鬚發朕事・飲酒
精神的なストレス

私だけの危険因子というのもあげれば、もっと他にでてくると思います。

以前も片頭痛男性で外での仕事をされる患者さんが、夏になると片頭痛の回数が極端に減っていくが、冬になると片頭痛の回数はそうでもないという人がいました。

例えば自動車の整備士の人や、エアコンの取り付け業務の人など毎年夏になると月1必ず受診しますが、冬になると3ヶ月に1回くらいしか受診しません。

これは明らかな「夏型片頭痛」の代表例です。

逆に冬の「西高東低」の気圧線が縦に何本もあるような天気図状態になると頭痛が頻発する患者さんがいます。
個人的には女性が多い印象ですが、福岡は冬は北の玄界灘から北風が強く吹く日がみられます。そんな日は曇りで、雲が低くたれ込んでいます。そんな日になると頭痛がくる。

天気=寒さと言うより「気圧変動」が主たる要因なのかもしれません。
寒くてもカラッと晴れた日ではなく、重たい雲がたれ込んで北風が強く、気温以上に体感が寒く感じる日に頭痛を余計に感じている印象です。

これが私の言う「冬型片頭痛」の代表例です。

皆さんはいかがでしょうか?

もちろん1年を通じてあまり季節変動がないという患者さんが多いのは間違いありません。


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本日はタイトルのような話題です。
神戸で行われた第46回日本頭痛学会からの報告です。
私は残念ながら、この講演聞いていないですよね~。残念です。

外来で頭痛を拝見していて、1-2年に1人くらいの割合で、頭痛という名の「緑内障発作」を経験します。

「緑内障発作」の頭痛は(丗Δ量椶妨其匹靴討い襪海函´頭蓋内にCT・MRI検査で頭痛をきたす疾患がないこと 8える範囲で充血などの目の異常所見はなくてもいいが、触診で眼球の圧が高いことなどで診断可能と考えています。


「眼疾患による頭痛」として5つの疾患(急性緑内障、屈折異常、眼球斜位あるいは斜視、眼球炎症性疾患、眼窩滑車部炎)が挙げられる。

 その中でも、特に急性緑内障発作は急激な眼圧上昇に伴って眼痛や頭痛が出現し、治療が遅れると数日で失明に至ることがある疾患です。早期治療により深刻な事態は回避できるため、早く発見することが非常に重要です。
 悪心・嘔吐が強い症例では、眼科以外の診療科を受診することも少なくないため、他科でも急性緑内障発作を見抜く必要があります。

 ということで、川崎医科大学眼科教授の三木淳司先生のお話です。

 急性緑内障発症の診断は眼圧、視野、眼底検査などで行うが、光を当てても縮瞳しない瞳孔の散大や充血などでも見当をつけることが可能で(写真参照)、眼圧の上昇は触診による眼球の固さでも感知できる。

 急性発作を起こす緑内障は隅角が閉塞しているタイプに限られるが、40歳以上の日本人の5%は緑内障に罹患していると考えられており、決して珍しい疾患ではない。
 眼科領域で用いられている戒め「人を見たら緑内障と思え」を紹介し、注意を促しているとのことです。

 炎症性眼疾患でも眠れないほどの強い痛みを生じることがあります。

 強膜炎など眼球の外膜に生じる炎症は充血が顕著で、結膜炎との鑑別は難しいが眼疾患であることは把握しやすい。

 一方、眼球中膜に生じるぶどう膜炎では充血は軽度で、眼底に炎症が起きる後部型ぶどう膜炎では頭痛か眼痛かの区別がつきにくい上、視力的な予後が悪い。

 正確な診断は眼科専門医が担うべきだが、他科の医師でもその頭痛が眼疾患に由来するか否かは問診や眼の観察で推定可能である。視力障害から患者を救うためにも、眼疾患による頭痛に目を向けてほしいと話している。

頭痛なのに眼科?と思われる人も多いかと思いますが、意外に密接な換券性ありなんです。

頭痛は奥が深いです。

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新年あけましておめでとうございます。2019年も何卒宜しくお願いいたします。

今年最初のお話は、最近の研究論文からです。

雑 誌:JAMA Neurology(2018/12/17)

著 者:Dr.Guy Fagherazzi(フランス国立保健医学研究所)

方 法:フランスの女性を対象に、1925~1950年に生まれた女性のうち2002年の頭痛に関する質問票に回答し、2004~2014年まで追跡し得た7万4,247人の女性を対象に解析した。

結 果:7万4,000人を超えるフランス人女性を対象とした研究から、片頭痛に苦しんでいる女性では2型糖尿病の発症リスクが低いという思いがけない結果が示された。

考 察:明らかな因果関係はわかっていない。ただ実臨床の場では、片頭痛患者さんの中で糖尿病を発症することが少ないことがよく知られていて、この結果をみてもあまり驚くべきものではなかった。今後、病態解明されることを期待したい。

私自身は、今外来にて350人くらいの片頭痛患者さんを拝見していますが、糖尿病患者さんは2人と少なく、高血圧が4人とこれもまた少ない結果です。しかし、この事実は恐らく片頭痛を専門的に見ている側の人にとっては当たり前の事と考えます。

そのような状況ですが、片頭痛患者さんの脳梗塞のriskが高いというデータが納得できません。
一般的な脳梗塞発症とは異なるメカニズムがそこにはあると考えるのは決しておかしいことではありません。

よくある病気ではありますが、意外に病態解明できていない事が大変多いということになります。
難しいものですね。


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