2018年10月

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本日はこの話題です。
先日、電車にのってインターネット記事をパラパラと読んでいますと、「片頭痛」の記事がございました。

八王子の脳神経外科の先生の記事で興味深く読んでますと、「え~」と思われる記事が・・・

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181020-00009379-bunshun-life&p=3

この記事で概ね一般的な片頭痛の記事が出ていたのですが、どうしても納得いかない点がありました。

以下抜粋です。
しかし、菅原医師は言う。
「片頭痛の発作は、時が経てば必ず治まります。短くて20~30分。長くても3時間程度の辛抱です。“終わりがある”と考えられれば、精神的に落ち着くことができ、痛みの軽減にもつながります。そもそも片頭痛で命を落とすことはありません」

うむ。ここの部分に納得ができないですね。

そもそも片頭痛の診断基準は

http://www.jhsnet.org/ippan_zutu_kaisetu_02.html

頭痛の持続時間は4~72 時間(未治療もしくは治療が無効の場合)と記載されてあり、短くて2-30分。長くても3時間という記載はそもそも片頭痛ではありません。

私も普段の診療で子供さん以外ではそんなに短い片頭痛は経験ありません。
純粋に間違っていらっしゃるのか、本当にそう思っていらっしゃるのか?!
どうなんでしょうか?

本当にそうおもっていらっしゃるのであれば、あまり片頭痛を見られてない先生だと思われます。
診断基準にも記載しているように短くても4時間以上なのが一般的です。月経に関連する場合には更に長く、強い痛みになることもよく知られています。

また、最後にいつかは終わるのでと思えれば精神的に楽だと言われますが、確かにその一面がないわけではないのですが、片頭痛の痛みの程度は一般にかなり強く、なかなかそう思えないのが片頭痛患者さんの本音ではないかと思います。

もう少し痛い人への配慮がひつようではないかと考えます。

皆さん この記事はどう思われますでしょうか?!

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本日はこの話題です。

皆さんがご存じのカロナールについて注射液が既に2013年11月からでています。
名前が「カロナール」ではなく、「アセリオ静注液」と言います。
内容成分は「カロナール」と同じで1000mg含有しています。

カロナール通常一般名「アセトアミノフェン」と呼びます。

市販薬の中にもアセトアミノフェンを含有した鎮痛剤は数多く発売されています。

妊婦や授乳中、1歳くらいの小さなお子さんにも比較的安心してかつ効果も確実な薬剤になります。

この「アセリオ静注液」は解熱鎮痛効果を持つ唯一の注射剤になります。
手術を受けて口から食べることのできない患者さんや、がん患者さんで内服できなかったり坐剤の使用が困難な場合などに使用されています。

海外では一般的な使用で有り、2002年くらいから多くの国で使用されているようです。

基本的には内服できなかったり、座薬できなかったりで使うことになっていて、多くは術後の疼痛controlで使われるようですが、中には片頭痛発作で内服できなかったりしている場合に使われることもあるようです。

私は全く使用経験がなく、学会・研究会で1-2度聞いたことがあります。

昨日も片頭痛がでて、薬は内服したが吐き気が強く、頭痛が完全に取れないけれど吐くので内服できないという患者さんがおみえになりました。

イミグラン注までしなくていいけど・・・。
と患者さんと話しをしながらですが、点滴+吐き気どめでは最終的には改善しないのでイミグラン注をしました。

こんな患者さんであれば「カロナール」の注射版「アセリオ」があればいいのにな~と思った次第でした。

価格は323円です。イミグラン注が2758円ですので価格が随分と安いのもありがたいですね。


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以前もこの抗CGRP療法についておしかりをうけた話をしましたが、その抗CGRP療法薬がまたアメリカで認可されました。

いよいよ抗CGRP療法時代になりました感がありますが、あくまでもアメリカの話で有り、日本ではもっともっと先の話です。

この薬は前回Teva社から出された片頭痛予防治療薬と同じ機序の薬です。
現在、日本でも治験継続中です。

アメリカでの商品名はEmgalityと言いまして、アメリカ食品医薬品局(FDA)で承認されました。

AMGEN社・Teva社に続いて3つ目の新規片頭痛予防薬になります。
これも注射薬で1ヵ月に1回皮下注射を行います。
自己注射できるkitもあるようで、いよいよ自宅で片頭痛予防療法が可能となる画期的な薬剤ということになります。

来月、神戸にて第46回日本頭痛学会総会が行われますが、恐らく抗CGRP療法についての話も多くでてくるでしょうし、各メーカーがブースを作って広告活動されるものと思います。

何れも大変楽しみですが、3社ともに現在日本では治験中ですので、発売にはあと2年ほど時間がかかるものと思われます。

もう少しお待ち下さい。


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本日は頭痛と全く関係のない話しです。

そうです。10月1日本庶 佑先生がノーベル賞医学生理学賞を受賞されました。
大変おめでとうございます。

何賞であれば、ノーベル賞を日本人がもらうことは同じ日本人として大変嬉しく・光栄に思っております。
昨年文学賞を受賞された日本人で英国人作家カズオ・イシグロ氏までいれると27人目の受賞者です。

日本は物理学賞・医学生理学賞・化学賞といった、いわゆる理系分野の受賞が続いています。

今回の受賞は、体内では通常、免疫が働いてがん細胞を異物とみなして排除する。しかし、免疫細胞には自身の働きを抑えるブレーキ役の分子があるため、がん細胞はこれを使って攻撃を避け、がんは進行してしまう。
本庶先生は、それぞれブレーキ役の分子の役割を発見し、この働きを抑えてがんへの攻撃を続けさせる新しい治療を提案したということが受賞理由です。

この考え方から昨今話題になった「オブジーボ」という免疫治療薬を開発され、がん患者さんに福音をもたらしています。

何かと高額であることだけが注目されている「オブジーボ」ですが、大変画期的な薬であることは間違いなく、ノーベル賞受賞したことがそれを証明したことにもなりました。

同じ系統のお薬で「キイートルーダ」という薬も同じ系統の薬剤で、たくさんの癌患者さんの治療に使われています。

このような研究開発は同じ日本人としてhappyですし、使うことはないですが興味深い薬剤として考えていただけに嬉しいです。

最後に今からの子供達にと言う言葉が感銘です。
50過ぎたおじさんにも感動的です。
このような言葉です。

大事なのは「知りたい」と思うこと、「不思議だな」と思う心を大切にすること、教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。

自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。

非常に大事な言葉だと思います。50過ぎたオジサンも肝に銘じて日々診療にあたりたいと思います。



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