2018年01月

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先週末、慢性疼痛の研究会が東京であり、参加してきました。

皆さんご存じのように月曜日・火曜日と都心は20cmを越える雪で大変だったようですが、週末はあたたかく、良く晴れて気持ちよかったです。

さて、研究会の話しです。

)?疼痛の患者さんは増え続けている!
これはデータがちゃんとあって、2004年は1700万人(13.4%)だったものが、2010年には2315万人(22.5%)まで増加しています。

世界的に見てもWHOの調べでは22.0%ですので、日本が突出して多いということではないようです。

∨?腰痛で頭痛(片頭痛)は20.7%で、第三位です。
これも上と同じ統計なんですが、一番多いのが腰痛で55.7%。二番目が肩こり・40肩・50肩で27.9%。
そして第三位が頭痛(片頭痛)なんです。

やはり頻度は少なくないです。

少し趣を変えまして、体の障害という点で見ると、少し違う結果になります。
々?法´△Δ追臓´I老譟´し柯痛 ツ偉歪祺次´κ卞痛 糖尿病 COPD 不安障害 その他骨格筋の痛み
という結果です。

腰痛は確かに、このような調査ではぶっちぎりの1位なんでいうことはないのですがあ、片頭痛はここでも6位とかなり上位のランキングです。

糖尿病よりも多いというのは、新鮮な驚きです。

実はこのデータは2013年のデータなんですが、1990年にも同様の調査があっているのですが、その際も片頭痛は6位だったのです。

つまり、1990年は現在の片頭痛予防療法の主役であるデパケンやミグシスといった薬はなく、ましてやトリプタン製剤も全くない時代です。また全国に頭痛専門医という制度ができその数も増え、それなりに患者さんの満足度が増えていると思っていたのですが、ランキングはかなり上位のままなのです。

直接的な患者さんの満足度はあまり反映せず、発症率として考えれば以前と変わらないということなのかもしれませんが、少し残念だなという感じが致します。

更に少しでもいい治療を!そして患者さんの痛みに貢献しないといけないと痛感した次第です。

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新年が始まって半月が経過しました。
外来診療が始まり2週間です。

そすると毎日の外来の中に「頭痛診療」のヒントが隠されていることに気がつくのです。

年末はそうでもないのに、正月から頭痛が連発しているという事実に気がつきます。

今年になってこの話をよく聞きます。

今年は当地はさほど寒くなく、天候に恵まれた年の瀬からお正月だったのです。

ということは頭痛がよくなかったのは「天候」のせいはあまり関係していないと思っています。

ではなぜ?頭痛が多かったのでしょうか?

大別するとこの3つが考えられます。

”垉則な睡眠

飲酒

N更

いわゆる「正月あるある」です。
中には全部あたっていると言われる患者さんもいらっしゃいます。

年末掃除などで疲れ、いつもの時間でない所・時間での飲食からの遅寝や長寝で睡眠が不規則になっていませんか?
ということです。

飲酒はもちろん忘年会があってからの、新年は朝から飲酒。昼も飲酒。夜も飲酒。同窓会で飲酒。
と忘年会シーズン以上に飲酒する機会が増えると、当然頭痛です。
体の中の水分量が増えることで頭痛ですし、お酒の代謝物が血管を拡張させるので頭痛になるんです。

そして帰省や国内・海外旅行なので新幹線・飛行機こういうものを利用すると確率があがるのです。
いつもの「あるある」と言ってもいいでしょう~?!

そこに風邪やインフルエンザなどで体調を崩して、負のスパイラルに陥った患者さんもいらっしゃいました。

今年はインフルエンザB型の当たり年のようです。昨日までにインフルエンザA型とB型では圧倒的にB型が多いのが今年の特徴です。

風邪やインフルエンザに十分注意して下さい!!!

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以前から天気x片頭痛の話しをしてきました。

今回は頭痛からは少し離れていきますが、天気x関節痛という話しの論文発表がありましたので、なにか片頭痛治療のヒントにならないかを考えてみました。

今回の結果は雨が降っても関節痛・背部痛は増えないというデータになりました。

我々が日常診療で感じるものとはかけ離れていて、片頭痛でも同じような検討をすれば雨だから片頭痛が多いとは限らないというデータがでるのではないかとさえ思ってしまいます。

以下が今回の論文の要旨になります。

雑誌:BMJ(2017/12/13)

著者:Dr. Anupam B. Jena(America)

内容:雨が降ることと、関節痛・背部痛による外来受診に関連があるかないかを、155万人以上のアメリカの高齢者のデータを解析した。

対象:アメリカの医療保険データと、アメリカの気象の降雨データを関連について、2008~12年に一般内科医の外来診療を受けた65歳以上の155万2,842例(総受診件数:1,167万3,392件)を解析の対象とした。

疾患:関節リウマチ・変形性関節症・脊椎症・椎間板障害・その他の非外傷性関節障害に関連した関節痛・背部痛による外来受診の割合を、雨が降った日と降らなかった日で比較・検討した。

結果:
.▲瓮螢の医療保険加入者による1,167万3,392件の外来受診のうち、209万5,761件(18.0%)が雨の日の受診であった。

患者の平均年齢は、降雨日が77.0歳、非降雨日は77.1歳、女性がそれぞれ62.1%、62.2%、白人が87.3%、85.8%であった。主な慢性疾患として、高血圧が降雨日で89.0%、非降雨日で88.8%にみられ、脂質異常症がそれぞれ85.2%、85.1%、関節リウマチが62.3%、62.9%、冠動脈疾患が58.3%、58.7%に認められた。

4慇當砲泙燭惑愽痛患者の割合は、雨の日のほうが雨の降らない日よりも低かった。

っ楼茵年齢層、人種別のサブグループ解析でも、関節痛や背部痛と雨に関連性はみられず、関節リウマチ患者においても有意な関連は認められなかった。

結論:雨が振ることと関節痛・背部痛に関連があまりないことがしめされた。一般的な感覚とは少しかけ離れたデータであるために、より大規模で詳細なデータが有用と考えられる。

天気については、もう少し似たような論文がでるのを楽しみにしております。

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2018年 1回目の頭痛日記は「片頭痛を予防するdevice」の紹介です。

以前も一度ご紹介したcefalyの進化形です。

電子パルスで三叉神経の上部を刺激して、片頭痛を防止する米CEFALY Technology社の「Cefaly II」は、FDA(米国食品医療品局)の承認を受けた医療機器になります。

USB充電対応のバッテリーを内蔵し、外出先でも手軽に利用可能です。

利用時間は1日に1回20分間。

同社の臨床試験では、片頭痛発作が54%減少、患者の頭痛薬消費量を75%減少しています。

副作用の発現頻度も4.3%ということで、非常に魅力的な医療機器になります。

対象は18歳以上で、現在はアメリカのみで発売されていて、価格は本体が349ドル(約3万7400円)と比較的安価です。

20回利用できる電極パックは3個セットで25ドル(約2700円)です。

購入の際には、医師の処方箋が必要なために日本からの購入は難しいのが難点です。

アメリカのFDAで認可されているものですから、大きな問題はなく、効果も比較的にしっかりと保証されているもののようです。

私も可能なら並行輸入したいのですが、現時点では難しいので、何かいい方法はないか思案中です。

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