2017年11月

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本日が頭痛学会総会の4回目です。
これが頭痛学会の報告の最終回になります。

‘痛diary
うちでは紙で書く頭痛diaryを主体にしています。
中には頭痛diaryのアプリを使用されている患者さんもいらっしやいます。
「頭痛~る」「頭痛クリック」・・・・です。
それぞれ特徴があり、いい点悪い点それぞれあると思います。
私自身は患者さんが使いやすいものを選んでいただければと思っていて、これをと推奨しているものはございません。
この頭痛diaryアプリについての紹介もありました。
私自身はアナログ?な人間ですので、まだまだ紙媒体のほうが使いやすい印象ですが、スマホ世代の人たちが片頭痛を発症するようになるとアプリ使用が中心になっていくのは、もうそこまで迫ってきているようです。

遠隔診療について
当院でも、かなり遠方から来院される患者さんがいらっしゃいます。
地方に専門医がいないということで、飛行機・新幹線で来院されます。
もちろん、受診だけでなく、それに加えて他のイベントを加えていらしゃるのですが、そのような患者さんに5分診療では気の毒に思います。
初診は受診していただかないといけませんが、安定している患者さんであれば、前述した頭痛diaryのアプリとskypeなどでの診療は十分可能かと考えています。
ただし、診療中の時間では時間もとれません。診療時間が終わってからであれば、時間もとれるし、好都合です。

安倍総理は、このような遠隔診療・診断に対しても積極的に行っていく方針のようです。
IT技術の革新がそれを可能にしているわけですが、法整備・保険点数など整備されるポイントはいくつもありますが、安定した片頭痛患者さんや、遠隔地の患者さんにとっては大変便利なものになると思われます。

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本日が頭痛学会総会の3回目です。

今回はアメリカUCLAのAndrew Charles教授のお話を紹介したいと思います。

その名も「UCLA approach」です。

ここUCLAでは日本で行われている予防療法(デパケン・ミグシス・トリプタノール・インデラル)+頓挫療法(各種トリプタン・カロナール,ロキソニンなどのNSAIDs)以外にも各種治療方法をおこなっているようです。

[磴┐佶萋釤泪哀優轡Ε燹椒灰┘鵐競ぅQ10+メラトニンを服用する方法です。

マグネシウムはべつとしてコエンザイムQ10やメラトニンは保険適応がなく、いわゆるサプリの範疇です。
メラトニンは私が知る限りは日本での発売はなく、外国から個人輸入に頼る以外ありません。

日本では認知症の薬として有名なメマリーというお薬を大変低量(通常は20mgを5mgで)で使うことによって片頭痛に効果が出るというstudyを現在進行中のようです。

0柄阿發海離屮蹈案發任眈匆陲靴泙靴親の外から機械をあてて片頭痛を減らす取り組みです。
Cefaly・TMS・VNSといった機械でそれぞれ特定の治療法で治療を施す取り組みも紹介されました。

ぅ撻僉璽潺鵐肇イルによるアロマテラピーやフィーバーヒューといったサプリも柔軟に対応されているようです。

これをAndrew Chales教授ははUCLA approachというnamingで現在続行中です。

我々日本人は保険診療という大きな枠組みの中で対応する医師が大半で、米国の医療システムと大きく異なるために、なかなかこのような柔軟な発想にはいきついてないのが現状です。

頭をもう少し柔軟にと思った次第でした。

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大阪の日本頭痛学会に参加してきました。

今年の頭痛学会ですが、自分の発表はさておき、いくつかの面白い研究もあり興味深かったです。
まずは抗CGRP療法についてです。

以前もこれからの片頭痛治療の中心を担うのがこの「抗CGRP療法」ではないかという話しを書きました。
そのCGRP療法に随分時間をかけた学会でした。

このCGRP療法ですが
.▲爛献Д鵝´▲ぁ璽薀ぅ螢蝓次´B臘誉縮堯TEVA)の3社が現在治験を行っております。
この3社がそれぞれの治験の結果を提示していました。

概ね月1回の注射で、注射した直後から片頭痛の発作回数が減少し、その傾向が持続することが報告され、主だった副作用は注射した部位の疼痛のみという、安全性においても問題ないような結果が示されました。

この結果を見る限り、片頭痛の治療(特に予防療法)は大きな変化をすることが予想されます。

今までなら片頭痛の回数が多い・程度が強い・日常生活支障度が大きいという患者さんに対しては予防療法を勧め、「デパケン」・「ミグシス」・「トリプタノール」・「インデラル」などの薬剤を使うことが一般的でしたが、ここがこの新しい治療法(抗CGRP療法)に置き換わっていく可能性が示されました。

各社の治験が日本で行われている(大塚製薬は今月末から)わけですが、治験を担当している先生からも軒並み同様の印象を持たれているようです。

数年後には片頭痛の予防療法は月1回の注射が主流。そんな日が近いようです。

長くなりましたので、来週も日本頭痛学会総会の話しをupしたいと思っております。

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実は明日から大阪で第45回日本頭痛学会が行われます。

本日仕事が終わり次第、大阪に向かい金曜日・土曜日と濃密な2日間を過ごしてきます。

2日間は休診とも思いましたが、やはり2日休むと他の日が相当にきついので、大学から代診の先生に来ていただくようにしておりますので、心置きなく?学会参加ができます。

今回私は学会発表があります。

今年のテーマはH22年とH28年の薬物乱用頭痛(以下MOH)の比較検討です。

結論から言いますと

<共通点>
MOHは女性・片頭痛・市販薬服用患者に多い。

MOHという認識がない患者・MOH前の頭痛の病型さえわかっていない患者が多い。

MOHの診断・治療をされている患者・精神疾患の共存例では治療に難渋する。

つ団忘沺市販薬・総合感冒薬を含めた多剤乱用化傾向にある。

<相違点>
.蹈ソニン使用患者が急増している。

¬物乱用の治療controlが悪化している。

こういう話しを学会でしてくる予定です。

また学会が終了しましたら、このブログ内で興味のあるケースについて御報告いたします。

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今日はアメリカのNPOが調査した片頭痛患者と非片頭痛患者を対象として、片頭痛が日常生活や労働に及ぼす影響、疾患や症状に対するイメージなどについて尋ねたというお話しです。

{結果}
●片頭痛患者の約80%、非片頭痛患者の約65%が片頭痛による日常生活への実質的な悪影響が「非常にある」もしくは「ややある」と答えた。

●片頭痛患者の約45%、非片頭痛患者の約20%が片頭痛により離職もしくは労働時間を短縮した労働者を「知っている」と答えた。

●片頭痛患者を受け入れられる職場の存在については、患者の約75%、非片頭痛患者の約60%が「非常に重要」「ある程度重要」との意見を示した。

●片頭痛に対する社会の偏見に関する質問では、患者の約5割が、片頭痛の症状が生じていることによって「非難を受けている」と答えたが、非片頭痛患者では約3割にとどまっていた。この結果から、非片頭痛患者は片頭痛症状の深刻さを十分に認識していないことが示唆された。

●また片頭痛患者、非片頭痛患者とも約5~6割が社会では片頭痛が「ただの頭痛」と見なされているといい、「詐病」「怠惰」「自己管理の失敗」「勤務拒否」と受け取られているとの回答は患者の約4割に上った。

●片頭痛の治療状況や症状などを探る調査では、片頭痛患者の約60%、非片頭痛患者の約50%が「片頭痛の患者は薬物乱用リスクが高い」としており、片頭痛患者の約65%、非片頭痛患者の約45%が「片頭痛患者は有効な治療を受けていない」との見方を明らかにした。

●「片頭痛は障害の一種である」という見解は片頭痛患者で約7割、非片頭痛患者でも約5割と高く、アレルギー症状、不安やうつといった他の健康問題も抱えているとする考えも、片頭痛患者では8割を超え、非片頭痛患者でも6割弱に達した。

●片頭痛を誘発する要因を尋ねる項目では、片頭痛患者の約5~7割が「睡眠不足」「強い光」「脱水状態」を挙げている。

{考察}
 以上の結果から、片頭痛は健康面のみでなく経済面にまで幅広く悪影響を及ぼしており、その偏見の解消や片頭痛患者の救済に取り組まねばならない実状が明らかになった。
 加えて、片頭痛の有病率を低下させるためにはより多くの研究が求められるが、今回の調査では片頭痛患者の約77%、非片頭痛患者の約68%がその研究を国が支援すべきとの姿勢を示したと述べている。

概ね今までの片頭痛患者さんに対するアンケート結果と似たような結果が示されいます。
やはり、偏見に満ちたものもあります。

外来でも親御さんや、ご主人、会社関係、ひいては産業医ですら正しい知識を持ち合わせておらず「文章での回答」をさせられることもあります。中には、詐病やメンタルなストレスによるものもあるのかもしれません。

ただ頭痛専門医としては片頭痛に対する正しい理解が進むことを願ってやみません。

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