2017年10月

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本日はタイトルのようなお話です。

生活習慣を変えると片頭痛が減りますというお話です。

仕事の忙しさ・プライベートのストレス・天候・月経など片頭痛の悪化因子はたくさんあります。教科書的なもの以外でも、他人には問題ないけれど私にとっては危険因子というものもあるものだと思います。

今回提示したのは睡眠時間の大切さを伝えるためです。

患者さんの許可を得て頭痛diaryをupさせていただいています。
40歳代の女性です。

この女性は以前から満足できない睡眠で悩んでいました。
ご主人さん、子供さんを送り出してから、もう一息横になるということが続いていたようです。

昼寝というか朝寝というか・・・。
片頭痛は寝過ぎもダメ!寝不足もダメ! なんです。
規則正しい睡眠が一番なんです。

この患者さんには、昼寝(朝寝)の厳禁を申し出しました。
昼寝(朝寝)するから余計に夜の睡眠の質が下がり、更に眠りの満足度が下がる。なので、送り出してからまた眠るといった負のスパイラルに落ち込んでいったんだと思われます。

私の提案はどんなに眠たくても昼寝(朝寝)の禁止!
ただそれだけです。
それを実行していただいただけなんですが、頭痛の状況が全くガラリと変わってしまいました。

本人さんは大喜びです。
もちろん、これはチャンピオンケースだと思います。
私自身もそんなに減る?!という気持ちではありますが、「事実は小説より奇なり」です。
是非、皆さんの睡眠について注目してみて下さい。

何かの糸口になればと思います。

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前回に引き続き、熊本で行われた脳脊髄液減少症と起立性調節障害の研究会についての報告です。

前回、脳脊髄液減少症についてお届けしましたので、今回は起立性調節障害についてです。

まずビックリしたのは、日本やドイツには起立性調節障害という言葉がありますが、アメリカ・イギリスでは同じ言葉はなく、違う言葉で表現されているというのにはビックリでした。

診断については概ねガイドラインに記載されていて、私自身も診断に悩むケースは少ないようです。

今回の研究会でいくつかのポイントで取り上げられました。

。錬弔梁腓な問題は「朝起きられない」ことによる登校できないという問題

これにつきましては少し考えを改めるべきで、そもそも「朝起きられない」のではなく、「夜眠れない」ことを問題点とすべきであるという提案。

まさにその通りで、患者さんに聞く際に夜は何時までも起きていられますか?苦になりませんか?と尋ねると必ず苦にならないと答えます。ですから「起きられない」のではなく、「眠れない」ことを問題視すべきであると話されていた。

大変ごもっともな提案である。

⊆N鼎砲弔い討任垢、OD患者さんの多くは中学生~高校生でありますので、睡眠剤の使用は控えていて、睡眠のリズムを改善させる「ロゼレム」を使うことがあります。
この研究会でも「「ロゼレム」を使うことを勧めてありました。

また、「補中益気湯」という漢方も勧めてありました。特に入眠困難例に対しては「ロゼレム」+「補中益気湯」の併用が効果を示すことが提示され、大変興味をもったところです。

もちろん薬だけで眠れるとは思ってませんし、それ以外に眠るための環境作りが必要です。

また同時に、起きてからの行動についても併せて対応する必要があると思います。
私は以前も書きましたが
(親釗Φ抛釮箸發坊茲泙辰浸?屬傍きる。
朝ご飯を食べる。
ソファなどに座ったり、横になったりしない
どず決まった運動をする。

このような行動を併せて行うことで、睡眠のリズムを作っていくことが大事と考えています。

もちろん、それだけでうまくいくことばかりでないことも重々承知していますが、こういうことを組み合わせていくことが肝要だと思います。

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10/8(日)は熊本でheadache master school in Kumamotoが開かれました。

この会は1年に2回日本の東西で行われている研修会で、頭痛専門医をこれから受験される先生方を対象に行われています。

その前座として10/7(土)に脳脊髄液減少症と起立性調節障害の研究会が同じ熊本で行われました。
土曜日の診療をバタバタと終えて、急ぎ新幹線に乗って参加して参りました。

熊本は昨年の大きな地震から1年以上経過していますが、連休だったこと、天候に恵まれたこと、お城祭りと天候で順延された秋の例大祭も併せて行われていたために人の数が半端でなく、めちゃくちゃ活気がありました。

さて今回の研究会の大きな二つのテーマである
脳脊髄液減少症と 起立性調節障害 についてです。

まず脳脊髄液減少症については、少し過剰に診断をつけたり、過剰に治療を行ったりという時期はありましたが、概ね診断・治療ともに落ち着いた印象です。

今回は脳脊髄液減少症のバイオマーカーといって、症状の経過で増減するマーカーがみつかり、その研究の途中経過が福島県立医大の生化学の先生からあり大変興味深かったです。

このマーカーを脳脊髄液減少症や逆の病態でもある正常圧水頭症などで治療前後を追っかけていくと、マーカーが上下していて、診断の的確性・治療効果を見る上で大変有用なようです。

症状については、やはり寝ていると調子が悪くないが、起きて10-15分程度で症状が悪化していくというポイントが、この疾患を疑う一番大事なポイントです。

この症状や経過で引っかけて、更にMRIやRIシステルノグラフィーなどの診断、そして生食パッチやブラッドパッチにつなげるという今までの治療が有用であるようでした。

脳脊髄液減少症は今でこそ名前が随分知られてきていますが、わからなかった時は診断も治療もできず困った疾患でした。
この疾患概念が1991年に発表された概念ですので、まだまだ新しい病気だと言っていいものです。

長くなりましたので、次回起立性調節障害についてお届けします。

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本日は本の紹介です。

このブログでも何度か本の紹介をさせていただいています。

その中でも最多出場である清水俊彦先生の新しい本です。9月23日新紀元社から発売された価格1080円の本です。

清水俊彦先生は東京女子医大頭痛外来の客員教授でいらっしゃって、たくさんの本の執筆やTV出演でも大変有名です。

間違いなく日本で一番多く頭痛患者さんをみていらっしゃる先生です。

来月日本頭痛学会総会がありますが、毎年清水先生の講演にはたくさんの聴衆が集まります。
TVと同様、学会でも淡々と話しをされていきます。
頭痛の専門家たちがこぞって話しを聞きに来るわけですから、それぞれの先生方にとっても大変聞き応えのある先生だと思います。

この先生が従来から自分が提案されてきている頭痛の話しをマンガ中心の本に仕上がっています。

当院外来でも清水先生の本を何冊も置いています。

この本は気軽に寝転んで読めるような本になっています。
過去には活字が苦手で本を読むと頭が痛くなる。もっと簡単な本ってないですか~?と言っていた20歳代の女性の片頭痛患者さんがいらっしゃいました。

恐らく清水先生の患者さんにも同様な患者さんがいらっしゃったんだと思います。

そこからの今回の出版ではないでしょうか?

書店にも並んでいましたし、アマゾンでも購入できるようになっております。
価格も手ごろですので、一度是非手にとって眺めてみて下さい。

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