2017年08月

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本日は上記タイトルのような話しです。

実は2012年にラスミディタンという新しい機序についての薬がLancet Neurologyという雑誌に載って注目をあびました。

この薬は、トリプタン(イミグラン・ゾーミッグ・レルパックス・マクサルト・アマージ)系の薬剤の副作用である倦怠感・胸部絞扼感などの副作用が殆どでない上に、効果はトリプタンと同等であるという結果が報告されていました。

難しい話しですが、トリプタンが5-HT1B受容体に作用する薬剤なんですが、ラスミディタンは5-HT1F受容体に作用する薬で、トリプタンと比較すると血管への影響が少ないとされていて、トリプタンのあの副作用たちがでにくいとされているものです。

この度、アメリカで「SPARTAN試験」という、このラスミディタンという薬を経口投与し、3用量(50mg、100mg、200mg)での治験を行い、同剤の安全性および有効性を確認されたようです。

それで、これらの結果をもとに、2018年下期に米国食品医薬品局(FDA)に、同剤の新薬承認申請を提出する予定でうまくいけば、薬剤として認可され、早晩日本でも使われるようになると考えられます。

以前もトリプタン系の副作用の話しは何度も書いています。
これは血管系にどうしても作用される薬剤なので、倦怠感や胸部絞扼感がでるのが難点です。

またトリプタンは脳梗塞は狭心症・心筋梗塞といった冠動脈疾患も禁忌なのですが、今回のラスミディタンという薬剤は血管系の影響がないために、このような患者さんでも安心して使える可能性があるので、治療の選択肢が増え我々としては発売が楽しみです。

この薬は先週の内容と同じイーライリリー社の開発と言うことで、現在日本でも治験が行われている抗CGRP療法の4剤のうちの1剤亜がイーライリリー社の薬剤で、これから片頭痛治療に対して大きな力となってくれる可能性を強く感じています。

新しい薬剤が開発される事は患者さんにとっても福音ですし、これからの更なる発表を楽しみです。

ですので「あきらめないで!」 by真矢みき

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女優「桃井かおり」がイーライリリー社のTVCMで「いつのまにか骨折」というCMが世の中にたくさん流れているのを皆さんご存じだと思います。

これは骨粗鬆症にきがつかず、それない脊椎圧迫骨折をおこしていますと病態を啓発するCMです。

先日、うちの外来で長くかかっていただいてる50歳代の桃井かおりに負けない素敵な女性の患者さんから、ここでなってもらったら困るのにと思うときにかぎって片頭痛がおこるという話しをききました。

世の中の女性は専業主婦でも非専業主婦でも家での仕事が多い!

あるリサーチ会社が専業主婦の1ヶ月の給料を試算したところ40万円と試算されていました。
それくらい仕事量が多いのです。

それでもうすぐ寝ますよというタイミングで片頭痛がおこれば、早めに家事を済ませてトリプタン内服して寝てしまえばまずもって片頭痛は解決しますし、トリプタンの効果も期待できます。

ところが、まだまだ眠れないタイミングや仕事量で片頭痛がおこった場合は困りますよね。

眠れるタイミングまで薬をのまないか?

もしくは内服して、しばらく休憩して時間をおいて続きをやるのか?

それともそこで一端家事はstopして、薬を内服して眠り込むか?!

1/3の選択肢になります。

こういう状態を彼女は「今はやめてよ頭痛」と呼んでいます。

言いあてている的確なフレーズです。
その患者さんが言えば「桃井かおり」に負けていない決めゼリフになります。

医者としては一端家事はstopして、トリプタン内服して早めに休む!1をもちろん推奨しています。

家庭環境や「今はやめてよ頭痛」の始まった時間・シチュエーションにもよりますよね・・・

女性にとっては難しい問題で永遠の課題なのかもしれません。

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今日はタイトルのような話しです。

「事実は小説より奇なり」
大阪のなんとか学園のオジサンが頻繁に使っていたフレーズを思い出します。

これは通院中の患者さんが話されていたことです。
その患者さんは片頭痛がおこるとマクサルトRPD錠を内服されます。
RPD錠は使ったことのある方はご存じのように口腔内崩壊錠でミントの味がします。

片頭痛は「匂い過敏」という症状もありますので、匂いのないものが希望の患者さんも少なくはありません。

ただ、この衝撃の告白をした人は、片頭痛がおこりそうになると舌の上でマクサルトを飲んだ時のようにミントの味・香りがしてきて、猛烈に「マクサルトを飲まないと~!」となるらしいです。

恐らく、片頭痛がおこる。マクサルト内服する。ミントの残りががある。片頭痛が改善するという脳内メカニズムがすり込まれているのではないかと思うのです。

ですから片頭痛がおこりそうだという直感が、本能的に改善したときの状況を思い出し、ミントの香りを感じるということではないかと推測しています。

「事実は小説より奇なり」

患者さんはいろんな事を教えてくれます。

トリプタンを内服して、しばらくすると倦怠感・眠気がくる。

そうすると「私はこれで片頭痛から解放される」と安心感がでて、時間の経過とともに片頭痛が治っていく。

なのであの倦怠感は副作用ではなくて、改善への一里塚みたいなものですと話してくれた患者さんもいました。

「事実は小説より奇なり」

勉強になります。

同じような経験のある人もきっと他にいるんだろう~と思っています。 どうでしょうか?

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本日は最新の研究報告からです。

それも珍しい頭痛「アイスクリーム頭痛」についてです。
この季節アイスクリームだけではなく、氷など同様の冷たい刺激で頭痛を誘発することがあります。そのような頭痛についてお届けします。

キンキンに冷えたスムージーやアイスクリームがおいしい季節です。
しかし、急いで食べるとこめかみ周辺に突然キイーンと頭痛が起きることがあります。この頭痛を「アイスクリーム頭痛(brain freeze)」と呼びます。
全く危険性はないですが、誰もが一度は経験のある頭痛です。

これを予防する方法ががあるとテキサスA&M大学医学部Dr. Stephanie Vertreesはアドバイスしている。

 アイスクリーム頭痛は医学的には「翼口蓋神経節神経痛」と呼ばれます。
「翼口蓋神経節は口蓋の奥にある神経の束で、冷たい食べ物に敏感。そのため、冷たい食べ物が喉を通っていくときにこの部分に触れると神経が刺激され、その情報が頭痛を起こす脳の領域に伝わる」と説明されている。

 この神経節は片頭痛や群発頭痛の原因となることでも知られており、その予防法を探すために以前から研究が続けられています。片頭痛の患者では、アイスクリーム頭痛が治療に役立つ可能性もあります。「誰にでも必ず有効だとはいえないが、アイスクリーム頭痛を起こせば片頭痛を緩和できる可能性がある」とも説明しています。

 アイスクリーム頭痛を避ける方法は以下の通りです。

・冷たい食べ物は、急がずにできるだけゆっくり食べること。そうすれば自分の口の中で食べ物を温めることができる。
・冷たい食べ物は、口内の前の方に含むようにすること。口内の奥の方を刺激するとアイスクリーム頭痛を引き起こす可能性があるため。
・アイスクリーム頭痛が起きそうだと思ったら、舌を口蓋に押しつけると痛みが和らぐ可能性がある。舌の温かさで副鼻腔と翼口蓋神経節を構成する神経が温まるため。

Dr. Stephanie Vertreesは、「アイスクリーム頭痛は危険なものではなく、放っておいてもすぐに軽快する。つい急いで食べたり飲んだりしてしまうという人は、アイスクリーム頭痛について理解し、ゆっくりと食べたり飲んだりすることを心がけるとよいだろう」とアドバイスしています。

いろんな意味で興味あるお話です。

冷たさ→痛みに変換していて、それが片頭痛や群発頭痛を改善させるカギになっているとは夢があって、おもしろい話しです。

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毎日毎日暑い日が続きます。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今日はタイトル通りのお話になります。

中学生・高校生にとっては夏休みは、たくさんの思いで作りには大事だと思います。

でも3年生は受験生ですのでそうとも言えません。
「夏を制する者は受験を制する!」からです。

できれば未治療の片頭痛患者さんは、できればこの時期までに受診して欲しいものです。

というのも随分寒くなってきて
〇?屬なくなる ⊃臾音?屬減る ストレスがかかる
こんなことで片頭痛の程度・頻度が悪化することがおおいようです。

それで受診となるわけです。
極端な話しとして過去には「今週土曜日が本番の試験ですので、それまでに何とかして欲しい」という無理難題を受験生とその母親から申しつけられたこともありました。

うちにも浪人生(次男)がいるのですが、先日三者面談がありました。
そこでチューター(予備校の担任の先生という役割)から言われたのは「夏休みの間に治さないと行けない病気や歯は治療してください!」でした。

浪人生と言えば「夏を制する者は受験を制する」ですから。そのために押し迫って病院通いしないでいいように、今できることは今してくださいということです。

ごもっともな話しです。
受験同様、片頭痛も同じようにできる内にcontrolする術を学んで欲しいのです。

受験が迫ってくると本人がなかなか受診できず、代理の方が受診になる傾向です。
その前にsっかり、自分でどうsれば片頭痛をうまくcontyrolできるのかその術を学んで欲しいのです。

受験も片頭痛も一緒です。
「いつやるか? 今でしょう!!」
なのです。

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