2017年06月

イメージ 1

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

本日のテーマはあまり頭痛と関係のない話です。
実は当診療所も開設して10年目を迎えています。

開業した頃から、10年が一区切りでそこで新たなことをやりたいという漠然とした夢を持っていました。
昨年、実はその一つとして介護保険の事業所を開設しました。それはケアマネージャーさんの常駐する事務所を作ってケアプランをたてたりする「あやケアプランセンター」というものです。

っで今年はMRIの機種変更を行うことになります。
MRI変更となると皆さんから「儲かってるんやね?!」とか「繁盛しているね?!」とかツッコミがありますが、まだまだ前回の借金も払い終わらないうちに更に借金なので、借金の雪だるまです。(笑)

まあ銀行も貸してくれるみたいだから返してくれると見込まれているんだろう(笑)と勝手に自己解釈しています。

もちろん車やPCと同じで上手に使えば、ある程度長持ちして使えますが10年も使えばいろいろトラブルはあるわけで、いよいよ使えなくなったと言われて交換していては2ヶ月以上、MRIなしの診療をしないといけませんので、余裕のあるうちに変更しようと計画しています。

幸い、今使っているMRIの会社から新しいMRIが3月に発売になりましたので、それを購入して9月の頭から新機種での診療を行う予定にしております。来月に入ると徐々に工事も始まっていきます。診療と同時並行ですので患者さんには多大なるご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願いしますという気持ちです。

7月になったら、受付でも工事の告知をする予定です。
新しいMRIで更に頭痛診療に力を入れていく所存です。何卒宜しくお願いいたします。

イメージ 1

イメージ 2

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

先週の金曜日(6/16)についにマクサルトのジェネリックが発売になりました。

イミグラン・ゾーミッグにジェネリックがでましたが、ついにマクサルトもジェネリック登場です。

私も個人的にはマクサルトを最もよく使っています。イミグラン・ゾーミッグが7-8割がジェネリックになっていきましたので、そういう意味ではマクサルトもそうなっていくのかもしれません。

マクサルトが900円を超える値段だったのですが、ジェネリックは382円(ファイザー社)の値段になりました。

まあ価格にはビックリしました。
トリプタンは大変いい薬なんですが、薬価が高いのが難点だったわけです。しかし、値段的には随分解消される値段になっています。

問題は効果です。
既に数人が試していただきましたが、まだまだ使っている数が少ないので何ともいえません。
効果が同じなら、値段が安い方がありがたいわけですが、このジェネリックの効果については、もう数ヶ月経過をみないと一定の評価はできないのではないかと考えています。

イミグランのジェネリックでも2割がジェネリックから先発品に戻った経緯もありますので、経過を追っていきたいと思っております。

イメージ 1

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

先週、訪問者の数が20万人を越えていました。ブログ開設から約10年たちますが、こんなに多くの人に訪問していただきまして誠にありがとうございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 さて、梅雨時期になりましたが、当地は最初は結構雨模様の日が多かったのですが、ここのところ雨があまり降らないようです。

片頭痛患者さんでは、梅雨の季節に片頭痛が頻発することが知られています。

これは、梅雨前線・低気圧・台風などのこの時期特有の天気や気圧と関連することが知られています。

 ある論文では、片頭痛と気圧の変化についての報告があり、5~10hPa気圧が変動すると、頭痛が誘発される割合が最も多くなるという話です。これも、前回のホンマでっかTV?!でも同じような話があり、画面をパチリと撮っていますので参考にしてください。 

 片頭痛のメカニズムとして三叉神経血管説というメカニズムが最も可能性として高いメカニズムとされています。

 気圧が下がると血管が広がりやすくなるので、そこに更なる刺激を受けて片頭痛をおこすわけですから、気圧が下がるのはかなり危険因子になりやすいのです。

 また、温度の変化でも同様に、前日からの気温差が大きいと片頭痛を起こしやすいという報告があります。

 人間は生きているのではなく、生かされているのです。天候には勝てません!自分の頭痛と天候がどのように絡み合っているかをこの機会に学ぶことも、お薬を飲むこと同様に大事なことかもしれません。

 最近は、当院でも頭痛diaryのかわりに頭痛アプリ持参の患者さんも多くいらっしゃいます。「頭痛~る」のように気圧や月桂などの情報を元に片頭痛のおこりやすさを予測してくれるものもあり、一度試していただくのもいい方法だと思います。無料アプリですので、試しやすいと思います。

 このように気圧の急激な変化によって頭痛が起こること考えると、飛行機に乗る時にも頭痛が誘発される可能性がありますし、高い山に登る時(高山病=2000m以上の山に短時間に登った時に、頭痛、嘔吐、めまいなどの症状を伴う病気)にも頭痛が起こる可能性がありますから、頭痛持ちの人は注意が必要です。

イメージ 1

イメージ 2

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>

本日は意外にもテレビからの話題です。
当地も月曜日梅雨入りしました。 そんな中でタイムリーなお話です。

私はフジテレビ水曜日午後9時から放送される「ホンマでっかTV」という番組を見ることは殆どありません。
ただ、学者っぽい人が最近の論文を紹介して、MCのさんまがおもしろおかしく話を進める。まさにホンマでっか?!という番組なんでしょう。

たまたま昨日は自宅でこのTV番組がついていて、「梅雨と片頭痛」の組み合わせで話がされていたので、ついつい見てしまいました。風呂からあがってきた嫁が「珍しい番組見てるね?」なんて言われながら見てました。

お笑い芸人・二世タレント・元宝塚の3人がひな壇の最前列に並んで自分の片頭痛の話をしていました。

確かに3人とも片頭痛で間違いないという話でした。
それに対して積極的に話をしてきたのが疲労・睡眠を専門にした医師とマッチョな体型の筋肉専門家みたいな人がメインで話しておりました。

疲労・睡眠を専門にしている医師の話は概ね間違っていませんし、最近の論文を取り上げられて説明もわかりやすかったように思いました。

マッチョな先生は筋肉・筋膜の話をされました。もちろん概ね問題ないのが多かったのですが、筋肉については少し誤解されているところもあり、疑問符?でした。

おそらく片頭痛患者さんであれば、私と同じような感覚でTVは見れたのだと思いますが、片頭痛でない人にとっては誤解をうむ内容もあったように感じました。

一番おもしろいというか勉強になったのは、ひな壇の3人以外の人の片頭痛に対してのとらえ方です。

私などは毎日毎日片頭痛のことを考えています専門バカなので、全く片頭痛と関係ない人の率直な意見を聞く機会がないのですが、明石家さんまなどの片頭痛に対する話をきくと「やはり、その程度なんだ~?!」と素直に聞き入ってしまいました。

よく仕事場で片頭痛で休むことに対して無理解な人が多いことを聞きますし、実際昨日の番組では評論家の一人が「片頭痛では死なないが、便秘では死ぬことがある」などと発言しておりましたが、私や片頭痛患者さんにとっては大変不謹慎な発言だと感じました。並列で話すような内容では無いと・・・。

少しは片頭痛患者さんが大変であることは伝える事ができたと思っていますが、やはり一般の人にまで理解していただくのは大変難儀だなあと思った次第でした。

[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>

本日は最近の研究論文からのご紹介です。

このような話は少し難しいお話が多く、ある患者さんから「いつも具体的な話がいい~?!」なんて言われるんですが、毎週毎週となるとなかなかネタがないんです。

そんなこともあって、私的には備忘録的な意味合いもあって、こんな話を紹介したりしています。

雑誌:JAMA Neurology 2017:74;512-518
著書:De Giuli V, et al.
内容:
2000年1月1日~2015年6月30日の間の14.5年に初回の急性脳梗塞を発症した18~45歳の連続2,485例を対象に、脳梗塞の原因が内頸動脈解離だった群とそれ以外の群で、片頭痛の有病率と前兆の有無を比較・検討した。

2,485例中334例(13.4%)が内頸動脈解離群だった。解析の結果、内頸動脈解離群は非内頸動脈解離群に比較して片頭痛の有病率が有意に高く〔103例 (30.8%)対525例 (24.4%)、P=0.01〕、この差は主に前兆のない片頭痛によるものであった〔80例 (24.0%)対335例 (15.6%)、P<0.001〕という結果であった。

A庵獷里△詈卞痛と比べ、前兆のない片頭痛は独立して内頸動脈解離による脳梗塞と関係していた(オッズ比1.74、95%CI 1.30~2.33)。この関係性は、男性(同1.99、1.31~3.04)と39歳以下の患者(同1.82、1.22~2.71)で強かった。

よく片頭痛患者さんは脳梗塞をおこしやすいという論文があります。

実はよく論争になる話で、なりやすいと主張する人と、変わらないと主張する人がいて、雑誌・学会などでもディベートがあったことがありました。

最近は片頭痛患者さんは脳梗塞をおこしやすいと主張する人がやや優性で、ただし無症候性といって症状を来さない脳梗塞が多いので過剰に心配しないようにと患者さんに私は話をしています。

一般的には日本人には内頸動脈解離が非常に少なく、椎骨動脈解離が圧倒的に多いのが特徴で、私の28年間の脳外科人生でも内頸動脈解離だと思われた人は2人しかいなくて、椎骨動脈解離は1年間に5人程度は経験しています。

ですので、日本人としてはあまり深刻な問題では無く、内頸動脈解離と前兆のない片頭痛との関連性(特に男性・若年者)もあるんだなあという印象で、これからも片頭痛が既往歴にないかをcheckすることは大事だなあと痛感する次第です。

↑このページのトップヘ