2016年12月


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いよいよ2016年も押し迫りました。
当院の診療も本日で終了です。
本日は木曜日なので午前中いっぱいで終了しました。

木曜日ですのでブログの日です。
今年49回目のブログ更新です。
1年でGWと夏休み期間だけブログ更新をしていません。
それと49回中48回が木曜日で、1回だけ金曜日に更新したことがありました。

以前はブログ更新はランダムにしていました。
そうなると続けたり・休んだりでしたので原則木曜日に更新することとしています。
毎週火曜日くらいからソワソワして何書くかな?と思案したりするときもあれば、外来でふと感じて、テーマをきめることもあります。

研究会や学会などがあればネタは簡単ですが、そんなに学会や研究会もありません。

本日、ブログを見ますと513ネタありました。
中小の出版社から読者が多いようなので本にしませんかとのお誘いもあったりしましたが、この形態で来年も継続していきます。

頭痛は大変難しく、奥が深いものです。
本日の外来でもハッとするようなケースにぶちあたり、以前は気がつかなかったものが、ハラハラと崩れ落ちて巡り会うこともあります。ひとつひとつが勉強になります。

いろんな意味で患者さんの発する言葉で、気がつかされることも多いし、頭の中で急に整理整頓されることもよく経験しています。

また来年も何卒宜しくお願いいたします。


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本日は市販薬のお話です。
最近は風邪・インフルエンザの季節でもありますが、市販薬の頭痛薬も市場が活気を帯びています。

以前はそれほど新しい薬が出ることは、あまりなかったのですが最近は多いですね。
正直記憶できません。

価格.com調べでの市販薬売り上げランキングによりますと
①ロキソニンS
②イブA
③イブクイック頭痛薬
④イブAEx.
⑤バファリンA
ということです。やはり現在は確実にロキソニン時代なんです。

最近の頭痛薬は女性タレントさんが必ず出演しています。
主な出演者を挙げますと

セデス・・・山本美月
バファリンルナ・・・高畑充希
バファリンプレミアム・・・松下奈緒
ノーシンアイ・・・吹石一恵
ノーシンピュア・・・トリンドル玲奈
ナロンエース・・・榮倉奈々
ナロンエースR・・・堤真一
イブA・・・ローラ
イブAEx.・・・竹内結子
イブクイック頭痛薬・・・篠原涼子
ロキソニンSプレミアム・・・真木よう子

既に契約期間が終わって、現在はイメージキャラクターをやめられたタレントさんもいらっしゃるかとも思いますが、インターネットで調べると主な売れ筋の市販薬だけでもこれだけのタレントさんが出演しています。

堤真一さんを覗けば全員が20-30歳代の女性です。
頭痛薬=女性が買う物だという認識が高いと言うことなのかもしれません。比較的現在流行のタレントさんたちが出演されています。タレントさんが出ることで商品の認知度があがり、ドラッグストアでも選ばれる傾向にあるからだと思います。

ただし選ぶ際には、名前やタレントさんに左右されずに選んで欲しいのですが、ドラッグストアで尋ねてもなかなか選ぶポイントがわかりにくいのが現状です。基本的にはたくさんお鎮痛成分が入っていないものを選ぶのがいいのではないかと考えています。


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本日は研究論文からの報告です。

片頭痛患者さんは光過敏・音過敏・匂い過敏など、片頭痛発作の際には各種の刺激に対して過敏に反応することがよく知られています。
今回の研究は片頭痛発作の際に痛みを緩和することに各種の色の光を用いて研究した結果を報告しています。

タイトル:Migraine photophobia originating in cone-driven retinal pathways.

発表者:Rodrigo Noseda先生

所 属:ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(アメリカ・ボストン)

雑 誌:Brain(2016/5/17)

内 容:片頭痛患者69人にさまざまな色の光を当てた結果、青色の光では頭痛が悪化したのに対し、狭スペクトルの弱い緑色の光を当てると、光過敏性が有意に軽減することがわかった。

 一部の症例では、この緑色の光により片頭痛の痛み約20%軽減することが明らかにされた。

 光過敏は痛みそのものに比べれば身体機能への影響は少ないが、光に耐えられないことで生活に支障が出ることがある。片頭痛発作の80%以上は光過敏性に関連して悪化するため、患者の多くは暗所を求めて仕事、家族、日常生活から離れることになると説明している。

 手術室は壁が緑色になっている病院が圧倒的に多く、青色をみることはまずない。恐らくメンタル的にも気分が落ち着く効果もあるのでしょうし、目にやさしい効果も期待できると思われます。
 片頭痛に対してもこのようなmeritがあるということですから、これは片頭痛患者さんの中では、何かあれば緑色という選択肢をもつほうがよりよいわけです。

生活を送れる可能性が増えることでもあり、有益な情報だと思われます。

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本日は市販薬の話です。
ここ数日前からTVで「アルピタン」という小林製薬からの薬のCMが何度か見る機会がありました。

アルコールからくる頭痛を治すといううたい文句ですので名前は「アルピタン」。
本当にピタッと治るような印象を持たせるネーミングです。
以前も紹介しました「コリホグス」でしたり、この「アルピタン」は名前がそのまま効能・効果になる小林製薬ならではのネーミングです。

どういう配合になっているのかを小林製薬のホームページから確認しましたとこと、一般的に処方される漢方の五苓散と全く同じくすりであることがわかりました。

五苓散は医療機関でも処方可能ですし、一般のドラッグストアでも数社から「五苓散」の名称で販売されていますので、特別に新しい薬ではありません。名前が新しい薬です。名前からはまさか漢方薬と思わないネーミングですので、知らずに購入されてビックリされるかもしれません。

五苓散の効果は「水毒」を解消するということです。
「水毒」とは体の中に水分が滞った状態であるという意味です。
水分は体内の老廃物を回収して・排泄するという働きがあって、それが滞ることで老廃物がたまって体に悪影響を及ぼします。
飲酒後の二日酔いはまさにこの「水毒」という状態になります。

それを改善させるのがこの五苓散という薬です。
小林製薬は五苓散というネーミングで売っても注目を浴びることがないので、新たに「アルピタン」と漢方らしくない名前にして販売しているのだと思います。

購入する一般の人がそれを知らずに購入されることになりますので、どうなのかな?という疑問は残ります。
同じ薬が、あるメーカーでは「五苓散」であるメーカーでは「アルピタン」なのですから・・・
市販薬はそこらあたりのルールがどのように決まっているのかわかりません。
ただ鎮痛剤も同じ成分で会社が違えば違う名前で販売されているので、これはこれで仕方ないのかなあと思います。

お間違いないように!

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カロナールとブルフェン
今日はこのタイトルの話です。
両方ともにメジャー中のメジャーな鎮痛薬です。

カロナールは熱が出たときにも処方されますし、鎮痛効果を期待してでも使います。

ブルフェンは一般名イブプロフェンと言いまして、単独で使うことより市販の鎮痛剤の中心的な薬剤でCMなどでも安心のイブプロフェン処方とか放送されますので、ブルフェンはわからない人もイブプロフェンと言えば「あ~」と思われるかもしれません。

それくらい両方おなじみの薬です。

いずれもが安全性が確認されている薬でもあり、単独の使用であれば妊娠・授乳期間中の女性でも使用が容認されています。
よく授乳していると鎮痛剤が飲めないという患者さんがいらっしゃいますが、国立成育医療医療センターのHPなどでも授乳と薬の問題でも安全に使用される薬として、両剤ともに掲載されています。

この2剤は安全性・有効性からも似たような薬であることは間違いありません。
もう少し特徴を言いますと

解熱効果で言えば、恐らくカロナール>ブルフェンです。

鎮痛効果で言えば、恐らくブルフェン>カロナールです。

小児の片頭痛であれば一般的にトリプタンよりは鎮痛剤をしようするのが一般的ですが、カロナールで効果が十分でない場合にはブルフェンに変更して効果が得られることもよく経験することです。
ただし、インフルエンザなどで発熱して頭痛もあるというのであればカロナールを使用する方がbetterではないかと考えます。

是非参考にしてください。

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