2016年04月

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今日は片頭痛に対するボトックスの効果についての話です。
ボットクスは美容外科でしわ伸ばしの効果や、保険診療で眼瞼けいれんや斜頸などの治療に使われることが一般的です。
以前から片頭痛に対して使われることがありましたが、2012年の論文であまり発作性片頭痛に対しては効果が限局的で、有用性に欠けると報告された。

今回、米国神経学会でボツリヌス毒素(BoNT)と脳疾患治療に関するガイドラインを8年ぶりに改訂した。Neurology(http://www.neurology.org/content/early/2016/04/15/WNL.0000000000002560)に報告された。

今回の改訂で慢性片頭痛(1カ月に15日以上発作が起こり,そのうち8日以上は片頭痛の特徴を示すものと定義)に対しては、偽注射群と比較すると片頭痛頻度が減少すると報告され、有用性が示されています。

一方、通常の片頭痛に対しては以前と同様で有効性を認めないと報告されている。

これはあくまでアメリカの神経学会のガイドラインであり、保険適用のない日本では片頭痛に対するボトックス使用は一部の先生たちが自費診療として行われています。患者さんを限定すれば効果があるとの報告もあります。

この結果をうけて日本でも慢性片頭痛に対しての保険適応になることはないと思いますが、可能性のある治療方法であることは間違いなく(金額が高い治療方法であることも間違いありませんが)、今後の研究の推移をみていきたいと思っています。

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先週の木曜日(4/14)でした。
21時26分。突然、家にある全ての携帯電話が一斉に緊急地震速報のけたたましい音に包まれた。
その直後、下から突き上げるような地震が続いた。
当地の震度は直感で4程度と感じた。

すぐにNHKのTVに変更して、情報を探るとすぐに熊本を中心に大きな地震であることがわかった。
まったくの青天の霹靂であったが、当地では大きな被害はなさそうなので成り行きを見守るしかなかった。震度2-3の余震が続く中、熊本の被害像が見えぬまま、夜が明けた。

翌朝見た光景は驚くものだった。
熊本の阿蘇の麓の病院で働くこと5年強。
私の見慣れた光景は、違う景色にかわっていた。
働いていた病院はスプリンクラーの水が流れて病院の機能を失い、地震の翌日には入院患者を県外の病院に委ねられた。週末によく行っていた阿蘇への道も土砂崩れで閉鎖され、JRの線路も流され、赤橋と呼んでいた阿蘇大橋もなくなっていた。

以前から懇意にしていて、土曜日の仕事が終わってよく通っていたログ山荘は土砂崩れで跡形も無く流され、宿泊されていたお客さんのご夫婦が亡くなられた。
家族ぐるみで付き合いがあるオーナー夫妻に電話もかけられず今に至っている。

たくさんの犠牲者がでた。関連死の方もいらっしゃる。
9万人を越える避難者がいる。
何もできないまま1週間が過ぎた。

余震の数は徐々に減り、緊急地震速報のけたたましい音も、この数日やっと聞かないですむようになった。少しずつ心の平静を保てるように成り、日々の診療の忙しさにかまけるようになった。

今朝は大雨。
現地を想うと心が痛い。
今自分のできることをやるしかないと自問自答し、毎日朝を迎えています。

なくなられた方のご冥福を祈るとともに、地震が早く収まり、復旧が少しでも早く進み、熊本に住む人たちが心穏やかに生活できるようになるのを心からお祈りいたします。

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こんなにも続けるつもりはなかったのですが、3回続けて「片頭痛とアロマテラピー」です。
コメントいただきましたが、片頭痛ジェルなる商品もあるんですね。

調べてみますと、内容は微妙に異なっていましたが、あるレシピ?は以下のようなものでした。

ハイブリッドオイル         2ml
ナチュラルモイストジェル    20ml
ゼラニウムエジプト         3滴
ラベンダーアングスティフォリア 3滴

これをこめかみを中心に豆粒程度ですり込むようにしてマッサージをすると書いてあります。

以前、このブログ内に「片頭痛がおこりそうだと思ったとき、どうやってレスキューしますか?」と呼びかけましたが、湿布をこめかみに張るとか、鎮痛効果のあるジェルをこめかみに塗るとか、冷えピタをこめかみに張るという話がたくさん出ました。

やはりアロマもこめかみなんですね。
そこにぬりこむことで効果がでるようです。
まだ医学的な理屈や医学的な効能をきちんと説明できるレベルではないと思いますが、このような経験値の積み重ねが大事になってくるものと思います。

使用経験がある皆様またいろいろ教えてください。
宜しくお願いします。

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1週間はあっという間です。
先週は桜の花を喜んでいたのもつかの間、今は散ってしまい葉桜となっています。

さて、今回も先週同様に片頭痛とアロマテラピーについてです。
私は全くと言っていいほど、アロマテラアピーの知識がありません。先週、ご紹介した獨協医大の論文を読んだ程度で基礎知識も何もありません。

それなので初歩的な問題なのかもしれませんが、アロマテラピーとは匂いを嗅ぐだけではないのだということを知りました。そうです。ハーブティーという形で体にいれることもできますし、オイルとしてマッサージとして使うという方法もあるのです。

個人的にはハーブティーは苦手ですが、片頭痛に効果があるものとして有名なフィーバーフューやラベンダー・ローズマリーなどを使うと効果が出るといわれているようです。
片頭痛にはフィーバーフューというのは有名です。アメリカの片頭痛ガイドラインにものるくらいですが、日本ではあまり使われていません。ネットの片頭痛関連サイトでもよく紹介されていますし、アフェリエイトにも載っていたりします。
ラベンダアーや・ローズマリーは一般的なハーブティーです。いずれも痛いときに飲めば効果があると思われないで、何にしようかと思えば飲むくらいの感じで普段使いしていただければと思います。

また、アロマオイルを使ったマッサージもあります。
片頭痛では後頸部から肩・肩甲骨にかけて緊張があがるのが一般的です。気に入ったアロマオイルがあれば、普段に同部位にアロママッサージをやるとアロマな効果とマッサージの効果と両方のmeritを受けられるのではないかと思われます。

お試しください。

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