2015年09月

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今日はネタに困りまして、タイトルにしてみました。
当地区では脳外科の開業医が比較的に多く、医師会レベルで言えば約45万人規模の人口の医師会に脳神経外科を標榜している無床診療所(つまり外来だけ)が7ヶ所、有床診療所(19床以下の入院施設をもつ)が2ヶ所、総合病院脳神経外科が3ヶ所あります。

いわゆるクリニック的なものが約5万人に1ヶ所で、手術をバリバリこなす病院の脳外科が約15万人に1ヶ所です。手術をする病院としての数は比較的普通だと思われますが、いわゆるクリニック的なものは他地区に比べて比較的多いのではないかと思われます。

よくある比較論ですが、日本とアメリカの医療システムは大きく異なります。
例えば私が最近手術した虫垂炎ですが、アメリカでは治療費が100-200万円ほどかかりますが。日本ではその1/3程度で済みます。
入院日数も私は4泊5日でしたが、通常7-10日は入院します。アメリカでは1-2日であとは通院のようです。このように同じ疾患でも日本とアメリカでは大きく異なっています。

ところで頭痛。日本では
診療所レベルでは      ①脳神経外科 ②神経内科  ③内科 ④麻酔科というところでしょう。
大学病院以外の病院レベルでも①脳神経外科 ②神経内科  ③麻酔科です。
ただ大学病院では      ①神経内科  ②脳神経外科 ③麻酔科です。

アメリカやイギリスでは脳神経外科は完全に手術に特化した科です。
ですから手術しかしません。ですから頭痛やてんかんや手術の不要な脳卒中は全くみません。

では何科がみるのかといいますと?
それは神経内科やかかりつけ医がみます。

アメリカの神経内科が診る病態の第1位は頭痛、第2位は脳卒中、第3位がてんかんです。
それに対し日本の神経内科医はパーキンソン病、神経難病、認知症を中心的に診ていて、頭痛や脳卒中やてんかんを得意とする神経内科医が少ないのが現状です。

私も以前いた病院では神経内科の先生はてんかんはみていましたが、頭痛や脳卒中には殆ど興味がなく、外来では神経内科ではなく脳神経外科を受診されていました。おそらく多くの病院でそういう現状があり、神経内科は心療内科や精神科と間違えられやすいという話をよく聞きますし、頭関係は脳神経外科にいくというふうに日本ではなっているのだと思われます。

ですから私もこのように仕事ができているのだと思いますし、しばらくこのようなシステムが持続するものと思います。ただし、大枠として開業医の脳神経外科は頭痛・脳卒中・てんかんをみることができますが、それぞれ得手不得手がありますので、闇雲に受診されるのでは亡く、ホームページや電話などでご確認の上、受診されることをお勧めしています。

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気がつきますと昨日(9/16)訪問者15万人突破していました。
皆さん訪問誠にありがとうございます。
毎日70-100人の人に訪問して頂いております。感謝・感謝です。

さて、今日は吐き気止めを上手に使え!です。
私は片頭痛の患者さんには「トリプタン製剤+ナウゼリン」という処方をよくします。
もちろん片頭痛は吐き気を伴うことが多いから使うわけです。
しかし明らかに吐き気がなくても片頭痛では、消化管の動きは低下していることが多いので、トリプタン製剤にナウゼリンを加えることで、トリプタン製剤の吸収が良くなり効果が発揮しやすくなります。

また片頭痛が来るかな?どうかな?と悩むことがあると思います。
トリプタン製剤は値段も高いので、内服するのにどうしよう~?と躊躇することもよくあると思います。
こういうときは、まずナウゼリンを内服してみるです。
うまくいけばナウゼリン内服だけで何とか落ち着いてしまうケースもありますし、その後本当に片頭痛が来た場合には、追加してトリプタンを服用すると吸収も早くなって効果が出やすくなるわけで、どっちに転んでも、怪しいなあ?でのナウゼリン内服は効果的にいきやすいということになります。

頭痛診療で有名でTVなどにも出演される五十嵐久佳先生がよくこの方法を話されていたので、患者さん指導にも同じように説明しています。おおむね効果的で経済的な方法だと思います。

是非お試しください。

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今日は外来でかかている頭痛女子からのありがたい情報を皆さんにもお知らせします。
その名も「頭痛ろぐ」です。

下のアドレスから入ればわかるようになっています。
頭痛のアプリです。値段は360円です。

紹介してくれた患者さんも、まだ使い始めたばかりで詳しいことはわからないようですが、記録することで、日常生活の中での行動と誘因を把握できるので、片頭痛持ちの患者さんには大変役に立つとなっています。

6万人の患者さんに支持されているアプリとなっていますので、かなりの人気だと思われます。
片頭痛の患者さんにはいいかもです。

以前もテルモで気象条件・月経の状態から片頭痛を推測して、知らせてくれるアプリを紹介いたしましたが、その上をいくアプリだと思います。

使っている人がいましたら、是非使い勝手を教えて頂ければと思います。

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今日は片頭痛を手術で治すという取り組みです。
5/22の朝日新聞の記事からで、学会報告や論文発表ではありません。

 心臓は、心房と心室に上下に大きく分かれ、更に左右に仕切られている。
そのうち、左右の心房を仕切る「心房中隔」という壁に、穴が開いていることがあります。
大きな穴だと赤ちゃんの時に手術するが数ミリ程度だと、多くの場合は生活に支障がない。卵円孔という小さな穴です。

 通常はそれほど日常生活に支障をきたすものでもありません。なかには静脈にできた血栓が卵円孔を通じて脳へ飛び脳梗塞の原因になったり、また片頭痛との関連性があることが以前から指摘されていました。

 今回、岡山大学病院にて心房中隔欠損で、この卵円孔を塞いだところ片頭痛をもっていた患者さんの多くが改善したという報告があり、さらに研究を進め片頭痛患者さんで卵円孔が開存している患者さんに積極的に塞ぐ手術をしていこうという取り組みのようです。

 海外では、既に同様の手術が行われているようですが日本では全く手つかずの状態です。

 学会での報告や論文発表を待ちますが、診断や治療については確立された方法を使って診断治療しますので楽しみな方法だと思います。

 保険適応がありませんので実費で130万円程度の負担が必要なようです。
秋に行われる頭痛学会や神経治療学会などで報告があれば是非直接聞かせて頂きたいと思います。

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