2015年03月

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今回も新しい研究報告からのお話です。

報告者:Dr.Kenneth Mandato(Albunny Medical Center)

学 会:Interventional Radiotherapy Meeting 2015

要 約:片頭痛または群発性頭痛と診断された患者112人(平均約45歳)を対象に、試験参加前に疼痛レベルを1~10の標準的尺度で示してもらったところ、平均8以上であった。全員に、鼻孔からカテーテルを鼻腔まで挿入して翼口蓋神経節という神経中枢にリドカインによる治療を行った。

処置後、片頭痛の平均疼痛レベルは約8から4近くまで低下した。疼痛スコアは処置1週間後にやや上昇し、1カ月後には平均5超となった。7人(約6%)はmeritを得られなかったが、被験者の88%は処置後、標準的な鎮痛薬をさほど必要としなかったと報告した。

1回の外来治療で最大1カ月間、偏頭痛レベルを約35%軽減できることが示唆されたという。


 まあ。これは群発頭痛の患者さんで、武田のベンザスプレーを点鼻すると群発頭痛が改善するという話が随分以前からあります。実際、今はイミグラン注射を施行する人が大半だと思われますが、それ以前にはよくやられた方法です。
 このベンザスプラーには、この学会発表と同じリドカインが入っていますので、この民間療法的な治療方法が学問的にも証明されたということだと思います。
 これは医学論文ではなく、学会発表ですので、症例数が増えて医学論文になれば楽しみな治療方法の一つになる可能性があります。
   

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 頭が痛くなれば冷やす。片頭痛にとってはgolden standardなやり方です。

 なぜ冷やす? 考えたことがありますか?

 すいません。私もありません。とほほ・・・

 先日も片頭痛がおこりそうな状況をレスキューするには冷やすというコメントが圧倒的に多かったので、皆さんもおなじことをやっているものと思います。

 冷やすと鎮痛効果があるのだろうか?

 湿布を張るひともいますよね。湿布にはメンソールというヒヤッと感じがするものがあるから冷えるとかんじるわけです

 ヒポクラテスの時代から知っている冷やすという方法は、ラットの実験でメンソールに類似する化学物資icilinを皮膚にしみこませることで,痛みのストレスに耐え,icilinが鎮痛効果を有することを示したことが結果を説明したという論文があります。

 しかし、それ以上に実際的な論文として「臨床医は,患者の痛みの訴えを良く聞き,放置しないこと.痛みを除去すべく処置を行うこと.これらは中枢性感作による痛みを防止することにつながる」というお話があります。

 医師はあらゆる手段を用いて積極的に介入し,慢性痛症(神経系の可塑的な異常が生じた状態)への移行を防止することが大事だと述べてありました。

 難しい論文の話は別として、医師がしっかり、患者さんの話に耳を傾けて、しかるべき処置をしなさいということかもしれません。

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 私は現在中学校の校医を引き受けています。
歯科・耳鼻科・眼科の先生も校医はされていますが、当地区で校医をしている外科系の医者は私だけのようです。

 校医の仕事は春に検診があって、学校でおこる出来事への相談があったり、学校保健への助言、私なら専門とする頭痛や頭を打った生徒さんの受診などが主な仕事です。

 それに加えて年1回は、学校で先生方・保護者の皆さん・生徒さんの代表・各校医(医師・歯科医師・薬剤師)の皆さん方が集まって話し合いをするのも大きな仕事の一つです。

 ここで今回、学校側から携帯・スマホの所有率と生活への関与が発表されていて大変興味深かった。
おおむね所有率は6-7割と思っていた以上に少なく、その使用率は40%程度が1時間以上というデータであった。

 学校でも携帯・スマホを長く使う生徒さんは、就寝時間が遅くなる傾向にあり、決して看過できない問題であり、十分な検討が必要であるという話でした。
 私は起立性調節障害のお子さんや、慢性連日性頭痛の生徒さんを拝見する機会が多いわけですが、多くの生徒さんは携帯・スマホの所持率が高く、使用時間も長い傾向にある。ということで就寝時間も遅くなる傾向にあります。

 最初に約束することが、就寝の2時間前に携帯・スマホの使用を止める。親に夜は管理を一任することを求めています。やはり生活の安定化も大事な用件の一つになるからです。

 スマホや携帯・携帯ゲーム機のライトは波長380〜495nmの青色光で、近年日常生活における曝露量が増えており,眼疾患や体内時計,肥満やがん,精神疾患などへの影響が懸念されています。小児科領域においても,片頭痛や緊張型頭痛,起立性調節障害,睡眠障害,不登校などとの関連が指摘されているため、ブルーライト制限することで、それらの疾患の改善が得られることがあると言われています。

 この話をしたところ、ご父兄からも質問を受けて非常にホットな問題であることを痛感しました。これは家庭だけの問題だけではなく、学校、医療機関などでも共同した認識で対応が必要であると考えます。次にこれを更に生かしていこうと思い、有意義な保健委員会でした。

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