2015年01月

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いいたします。

 今日は最新の研究報告からです。

報告者:Hoffmann J
タイトル:Evidence for orexinergic mechanisms in migraine.
雑誌:Neurobiol Dis 2014;74C:137-143.

睡眠に関与しているオレキシンが片頭痛にどのような関連をしているかということ調べた研究です。

結果として、オレキシンの受容体を抑制することは、三叉神経系の片頭痛発生に非常に重要な現象を全て抑制したという結果になった。したがって、片頭痛発作予防薬として有望な薬剤と考えられる。
片頭痛発作初期にオレキシン濃度上昇の報告があるため、オレキシン受容体の刺激も生じていると思われるが、どちらのタイプの受容体に作用するかで結果として起こる反応は変化するため、オレキシン機能の抑制は困難と考えられてきた。しかし、今回同時に受容体を抑制することが片頭痛治療として正しい選択肢である可能性が高まったといえる。

本研究の結果から、オレキシンの抗片頭痛作用の機序には末梢性と中枢性の両者の要素があると考えられる。なお、同様の機能を有する薬剤としてスボレキサント (商品名:ベルソムラ)が挙げられ、不眠症治療に応用されている。

 なかなか読んでいても難しい文ですよね。
オレキシンは金沢大学の生理学の先生が発見されたもので大変今hotな話題を提供しています。
昨年11月に発売された新しい機序の睡眠導入剤がこのオレキシン受容体拮抗薬で今後片頭痛治療の一助になることが示唆された論文です。
 私の家内は片頭痛もちで、不眠症もありますのでこの「ベルソムラ」を服用してみましたが、もう一つだと申しておりました。

 もちろん片頭痛ではなく睡眠という意味ですが、、、。今後片頭痛治療という意味でこの新しい睡眠導入剤「ベルソムラ」を考えていきたいと思います。

イメージ 1

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

さて今年も頭痛の日がやってきます。
2月22日 ちょうど1ヶ月後が頭痛の日になります。
今年の標語?は「頭痛の芽を摘もう」です。

ちなみに昨年は「機嫌が悪いんじゃないんです。頭が痛いんです。」でした。
こっちがimpactがありました。
博多華丸に例の調子で言っていただいて、最後にムムムッとでも入れておけば100点のCMになるのですが、さすがにお金がなくポスター&標語のみでした。

このポスターが今年のポスターですが、この1ヶ月でどれだけ露出していくのか?!
製薬会社みたいにお金のあるところが積極的に露出させていかないと、まず日の目を見ることはないでしょう?!

日本頭痛学会・日本頭痛協会はお金のない組織ですので、製薬会社なしには無理だと思われます。

しかし個人的には頭痛に対する考え・知識が普及していくのは大変嬉しいです。

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

昨日、ブログ開設13万人を突破いたしました。訪問していただきました皆さんありがとうございます。
本日、当院の開院記念日です。丸7年を越えて8年目になります。これもひとえに患者さん・家族・スタッフ・業者さんたちのおかげだと大変感謝しております。ありがとうございます。

さて、今日は珍しい頭痛の中でも飛行機搭乗時頭痛「aircraft headache」についてです。

まず極めて稀です。今までに2-3人しか経験していません。この頭痛が最初に報告されたのは1997年です。今までの報告をまとめますと

①男女差はあまりない。
②出現状況は飛行機が下降しだしてから
③頭痛の種類は拍動性もあれば非拍動性もある
④着陸すれば症状は落ち着く

ということです。
治療はこれといって特別なものがあるわけではないのですが、搭乗する前に鎮痛剤を内服することによって頭痛が治まったり、程度が軽減するといわれています。

先日も当院においでになられましたが、状況は上の①から④と似通った状況でした。鎮痛剤の事前内服をしていただくことを提案しましたが、結果はまた後日報告できればと思います。

またもともと鼻炎や副鼻腔炎があると、飛行機をおりてからも痛みが続くことがあります。これは副鼻腔炎を治すことで症状が改善しますので、このようなケースはaircraft headacheとは別の範疇にいれて整理しています。

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

2015年が始まりました。
皆様新年あけましておめでとうございます。

頭痛でお悩みの皆さんの年末・年始はいかがだったでしょうか?!
全国的に天候がよくなく、低気圧接近・大雪など過ごしやすい日本ではなかったようですが、新年早々気になります。

帰省などでの長旅も、バカンスにいくような浮き浮き気分の外出なら頭痛もおこりづらいですが、行きたくない旦那の実家への帰省であれば、大きな大きなrisk factorになります。
今年はうちの片頭痛妻も娘の受験で帰省せずでしたので、少しよかったようです?!

今年もこのブログ、最低1週間に1回は更新していくつもりです。
できるだけタイムリー・できるだけ患者さん目線での情報提供を心がけたいと思っています。

privateでは、いよいよ50歳のカウントダウンになりますので、私自身も健康に留意していきたいと思います。

何卒、宜しくお願いいたします。

↑このページのトップヘ