2014年05月

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 当院の初診患者さんの主訴でいいますと
 ①頭痛 ②他院からもMRI検査目的 ③頭部打撲 ④めまい ⑤物忘れ・・・・となっています。
 
 毎月初診患者さんの内訳を出しているわけではありませんが、頭部打撲は第3位もしくは第4位です。
 
 比較的に年少者か高齢者が多いのですが、中学生・高校生が少なからずいらっしゃいます。
 自損事故のようなものであればいいのですが、ケンカだったり、いじめだったりするとなかなか難しいものがあります。

 通常、特別な所見がなく、検査上も問題なければ、徐々に打撲部位の痛みが軽減していれば問題ないと思われますと言うような説明をするのですが、それでも頭痛がとれないという患者さんがいらっしゃいます。

 急性期をすぎれば、脳脊髄液減少症などの疾患もありますので、それらの除外をしてもやはり頭痛が残る。学校に行けないなどというのもあって、どっちにしても難渋するのです。

 確かに精神的な要因もあるあし、学校内部での問題や、ご家族との関係性などが複雑に絡み合っているケースもありますので、簡単にいかないのが実情です。鎮痛剤の処方にも限界がありますし、中学校などではカウンセラーの配置もされていますので、カウンセラーとも連携しながら事に当たることもあります。

 中学~高校って今考えれば一番いい時代ですので、なんとか早く現場復帰できるように努力するのですが、なかなかうまくいかないのが現状です。  まさに頭が痛い話です。

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 片頭痛の治療薬についてはトリプタンが現時点では最も有効な薬剤として知られています。
以前から新しいタイプのトリプタンだったり、新しい機序の薬の発売が噂されていましたが、いよいよ軌道にのりそうな話があっています。

 2014年4月末に米国神経学会でカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を直接阻害するモノクローナル抗体2剤の臨床第Ⅱ相試験が発表されました。この薬は片頭痛発作を止める作用よりも、むしろ片頭痛発作そのものを予防する作用があることが知られています。

 片頭痛のメカニズムにおいてCGRPは大切な役割を示していることが知られていますが、それをdirectに阻害する薬で、モノクローナル抗体ですからいい感じで副作用も少ない薬剤であることが予測されます。

 まだまだ第Ⅱ相試験ですので、これから第Ⅲ相試験の前期・後期となり発売になります。ですから、まだまだ一般に発売されるまでは相当時間を要すると思われます。

 たくさんの患者さんのmeritになりうる薬剤ですので、行くえを注目したいです。

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 前回の片頭痛tiaraの反響は大きく、外来でも値段がわかったら教えてくださいと言われる患者さんもいて、びっくりです。まず1回が20分とお手軽な感じと、デザインが悪くないところでしょうか?!
もちろんトリプタンは安くない薬ですから、数をたくさん使う場合、ある程度tiaraの値段が高くても元を取り出す取り出す可能性があるからだと思います。

 さて今日は最近の研究論文からです。
 
 雑 誌:AMA Intern Med(2014年3月17日オンライン版)

 内 容:アメリカでの頭痛で来院された患者さんの画像診断率は12%だっという報告。アメリカ全体で1年間に約10億ドルの支出がなされているということです。慢性頭痛患者さんのうち、画像診断により重要な異常が発見されるのは1〜3%であり、この結果は頭痛がない患者さんと同等であるから不要な検査をするべきでないと勧告しています。2000年以降の多くのガイドラインでは頭痛に対して、ルーチンでの画像診断を避けるべきだとしている。

 日本とアメリカでは、医療保険制度が大きく異なります。
恐らく日本で同じ調査をすれば、初診の患者さんであれば8-9割は画像診断を行うのではないかと私は思います。私も以前どこかで検査したのであれば、しなくてもいいのではないかと話しますし、画像診断を一度もしたjことがない患者さんには、検査を勧めています。

 もちろん日本は世界のどんな国よりもCT・MRIの画像機器の設置率が高いという側面もおおきな原因だと思いますが、やはり医者としては地雷を踏みたくないので、一度画像診断をしてはとなるのはやむを得ないのではないかと考えます。

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今日は一風変わった話です。
片頭痛を予防するテイアラについてです。
これはなんとアメリカ食品医薬品局(通称FDA)が認可している医療器具になります。
FDAの厳しい審査をクリアしたデバイスなので効果は保証付きだと思われます。

ベルギーのSTX-Medが開発したコンパクトで持ち運びも楽々。

 このティアラは、片頭痛に関与することが知られている三叉神経に経皮的末梢神経電気刺激(TENS)を与えるそうです。その為、他のTENSデバイス同様、うずきや筋肉が刺激されるような感覚を覚える可能性があるとのこと。

 使用の際の注意として、18歳以下は使うことができず、使用時間は1日20分までとされています。これを守れば、副作用も無く安心して片頭痛を予防できるとされています。

 効果の程ですが、最近の研究でCefalyの利用者は1ヶ月に発生する片頭痛が劇的に減少し、薬の回数も減ったことが明らかになっているそうです。
 当然ながら完全に片頭痛を取り去ることは出来ないようですが、患者の54%が結果に満足しており、このデバイスを購入したいと考えているそうです。

 日本では発売されるのでしょうか?
 並行輸入という手立てもありますね?

 どうなんでしょう?時間が20分というのもお手頃ですね?!

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