2014年03月

イメージ 1

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

 今日はトリプタンの中でもアマージを取り上げようと思います。
アマージは日本で発売されている5種類のトリプタンの中で一番発売が遅く、2008年に発売開始となった薬です。そのためか製薬会社が広告・宣伝がトーンダウンしてきている中、唯一アマージは積極的に広告・宣伝されています。

 値段はどれも横並びです。4月の薬価改定でまた少し下がると思いますが900円近いお薬ではあります。
この薬の一番のウリは「効果が長持ちする。」というこの一点です。

 以前も「ウサギ型頭痛」「カメ型頭痛」という言葉を使いました。そんなカメ型頭痛の患者さんには最適な薬です。

 女性の場合には月経期間と非月経期間では片頭痛の持続時間が変わるといわれています。これは2004年のGranella先生の書かれた論文に記載されているのですが、非月経期間の片頭痛に比較して月経期間は痛む時間が1.5倍から2倍に増えるのです。

 ですから月経期間はカメ型頭痛の薬がいいのではないか?という話になるわけです。
ところが、患者さんは必ずしもそうはならない。思ったようにはいかない部分があって、月経期間は頭痛がくる感覚はわかるが、痛みの程度も強いし時間も長いと言われます。ですから早く効く薬、効果がいい薬を希望される患者さんも多くいらっしゃいます。

 月経期間と非月経期間で上手に薬を使い分ける患者さんもいらっしゃいますし、トリプタンだけではなく鎮痛剤を併用して、効果を長持ちさせることをする患者さんもいらっしゃいます。

 現在、当院では男性患者さんにも少しアマージを使ってみて女性のような意見がでるかどうかを検討しています。男性の片頭痛患者さんの割合が少なく、たくさんの数を使うわけにはいかないのですが、少しずつ結果がでてくるのではないかと思います。

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ ]
ランキングに参加しています。クリックお願いいたします。

毎日診察室にいますと患者さんからふとした話でビックリすることがあります。
今日の新鮮におもしろいと思ったことは、片頭痛の際に必ず下痢するひと便秘するひとです。

基本的に片頭痛は吐き気を催すわけですから、基本的には消化管は動きがとまります。
ですから片頭痛がくるかもと思ったら、トリプタン系の薬剤を内服する前にナウゼリンやプリンペランなどを内服してみてくださいと言うことがよくあります。

横道にそれますが、これは最初に吐き気止めを内服しておくと、たとえ片頭痛がこなくてもそれで止めれるので経済的にも優しい。また片頭痛がきたなら消化管の動きを改善させておくので、薬の吸収がよくなる。よって片頭痛がおこってもおこらなくても、おかしいと思ったらナウゼリンやプリンペランを内服するのは、非常に理にかなっています。

今日の話は、それでおわりでなくて患者さんによっては、片頭痛の際に便秘がちになったり下痢したりする人がいます。下痢と便秘は全く相反する症状です。
便秘は消化管の動きが落ちるので仕方ないのですが、この便秘を起こす人が排便してしまうと片頭痛が改善するというのです。理屈としては、便通があるということは消化器の動きが改善するわけですから片頭痛自身でおこる身体のメカニズムが改善する結果としての排便ですから理屈はわかります。

ところが下痢になるのはなぜでしょうか?
腹部片頭痛というびょうきもありますし、過敏性腸症候群と片頭痛はoverlapする病気ですから、そういう意味では下痢がでてもおかしくないのかなとも考えられます。

またいろんな患者さんに尋ねてみましょう~。

イメージ 1

イメージ 2

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

週末はまたまた診療を終えて、今度は大阪へ!
昨年もお世話になった~頭痛の達人養成塾~season2(3)へ参加してまいりました。
この塾はまさに読んで字のごとく医者のための頭痛の達人を養成する塾であります。

私は昨年に引き続き、塾生ではなく先生側(オーガナイザー)としての参加です。
車座症例ノック「この頭痛をどう診るか」というセッションの1つを担当しています。

参加されているのは若い先生方がおおいのですが、明らかに私より上の先生方も結構いらっしゃって、厳しい質問に冷や汗をかくこともしばしばあります。
また、お互いに意見交換もできて楽しい会でもあります。

気がつくとオーガナイザーは、私と塾長である竹島先生・五十嵐先生以外は全員大学病院の先生で、私だけが唯一診療所の医者で,果たしていいものかという気持ちにはなりました。

しかし、教えると言うことは学ぶことでもあります。
教えると同時にたくさんのことを学び、帰路につきました。

塾生は熱心で熱い! 帰りには塾長からたくさんの宿題を与えられて帰られていきました。
私もたくさんの学びを得て帰路に着きました。

https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

 皆さん確定申告の時期ですね。私は勤務医の頃は毎年毎年忙しい合間を縫って自分で計算して確定申告をしておりました。最近は事業者になりましたので、専門の税理士さんにお願いしており、それによる忙しさはありません。

 そんな時期にtimelyな話題を、、、。
最近受診された薬物乱用頭痛の患者さんの話題です。
ドラッグストアなどの領収書を保存していたのを1年間集めてみたところ、なんとイブA錠を366個内服したいて、それにかかった金額6000円あまりだったということでした。

 どちらにビックリされますか?
①1年間に366個内服したこと ②366個の金額が6000円だったこと
 通常は、もちろん両方なんでしょうが、、、。

 私の答えは②です。そんなに安いの・・・?!です。
今日も1日3-4回イブを内服している患者さんがいらっしゃいましたが、数では全く驚きません。
値段の安さです。この値段から行けば、病院の敷居は高いですよね~。
下手したら24時間ドラッグストアはあいてますもんね。当地でもコンビニ+ドラッグストアという形態のお店は何店舗かありますので、そういう意味ではセルフメディケーション時代なんだと思います。

 病院の敷居は高い。薬物乱用頭痛患者さんは奥が深い。

 日々これ勉強です。

↑このページのトップヘ