2013年12月

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いよいよ今年も残りわずかになりました。
今日は診療はお休みです。それで朝から診療所の大掃除です。
普段は掃除しない部分を含めて、やりますので時間がかかり今やっとおわりました。クタクタです。
筋肉痛が既に始まっています。
カレンダーを変え、2014年versionにして、お餅を飾り正月を迎える準備ができました。

さて今年もこのブログに訪問いただきまして誠にありがとうございました。
どれほどのことができたのだろうか?と真剣に思う日々です。
毎日毎日100人近くの人が訪問していただいているようですし、ブログ村の片頭痛部門ランキングも1年を通して1位を継続させていただいているようで、ただただ感謝です。

訪問していただいた皆さんの頭痛が少しでも軽くなり、皆さんのためになる情報提供ができるように毎日精進していきたいと思います。

来年もまたご訪問お待ちしております。
来年もよろしくお願いいたします。

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片頭痛の予防法(セルフケア)②です。

④全身運動をしましょう。

 片頭痛患者さんの多くは、肩こり・首こりもちです。
 間中先生の調査では75%つまり片頭痛患者さんの4人に3人は肩こり・首こりもちということです。
 頭痛体操という坂井文彦先生が考案された体操があります。1回2分オフィスでもできる簡単な体操です。大変よくできています。続けられそうな感じの体操です。エーザイのHPでもPDFになっていますし、当院ではリーフレットを外来に置いております。

 体操のポイントは「肩甲骨内側面の筋肉を十分動かすことを意識する」ことだと感じています。
 そこの部分の筋肉は日常生活では、大変動かしにくい筋肉群です。ですから、そこを意識しながら頭痛体操をやっていただきたいと外来では説明しています。
 またこの頭痛体操は片頭痛だけでなく、緊張型頭痛にも有効です。是非お試しください。

⑤ストレスをためない。

 これ言葉は簡単ですが、実に難しいことです。
 言われてできるのであれば、メンタルクリニックはこんなになくてもいいわけです。できない難しさがあります。
 私自身はこれに対しても、薬を内服することをあまり躊躇しません。ただし、1日3回の定期的内服というのは勧めていません。もちろん程度によるわけですが、短期間にまとめて使うことはしてもダラダラ使わないように心がけています。そうでないと、そちらが引きずって頭痛も引きずることになりかねません。ですから短期間の使用に心がけています。もしくは頓服でのしようです。

 片頭痛が慢性化する危険因子は、①女性 ②月経時の片頭痛 ③精神疾患の既往だと一般的には言われています。そのいずれもがなかなか変えることができにくいわけですから、それに応じて指導していかないといけません。

 言うは易く、行うは難しです。

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今日は少し視点を変えて予防法(セルフケア)についてです。
皆さんご存じのように、片頭痛は薬だけでは解決することはできません。
かといって予防できるかと言えば、完全に予防もできません。
いつも患者さんに話していますが、「患者さん自身が自分の頭痛の専門家」になってもらうことです。

ですから片頭痛という病気を勉強していただく。かかっている先生と十分コミュニケーションをとっていただく。自分でやれることをやっていただく。もちろん適切に薬を内服していただくetc.です。

今日は自分で簡単に実践できるpointについてお書きします。

①規則正しい生活を送ること。
食事も極端に時間をあけると血糖値の下がりすぎた時間が長くなり、あまりよくありません。

②しっかり睡眠をとること。
寝つきが悪かったり、満足いく睡眠ができない患者さんは片頭痛治療がうまくいきません。睡眠時間には、あまりこだわりありませんが質のいい睡眠をとるようにしましょう。そのための睡眠導入剤の内服もありだと思います。また、仕事の日・休みの日でも起床時間と就寝時間を1時間以上変えないことも大事です。

③バランスのよい食事を心がけましょう。
食事の基本はバランスです。海外の食文化は日本と大きく異なります。赤ワイン・ナッツ・チョコレートなどの食べすぎはよくないという報告もありますが、食べていけないというものではなく、日本人的に常識の範囲内であれば、それはOKです。
ジャンクフードの食べすぎはダメです。あと色の濃い炭酸系のドリンクも勧めません。多くはカフェインが多量に入っていることがあります。このような飲料を習慣的に摂取するのはよくありません。(時々のむことに関しては問題なし。)
海藻類はマグネシウムが多く入っているので片頭痛患者さんには、いいという報告もあります。Mgが多いものには鉄分が多く入っているものも多く、貧血がある女性にとってはダブルでいいというメリットもありますので、ここらは少し積極的にとってもいいかもしれません。

今日は長くなりましたので、ここまでといたします。また次回へ!!!

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今日は研究報告からです。
雑  誌:Neurology(2013:81;1314-1321)

報告 者:Barbara Lee Peterlin(Johns Hopkins大学)

対  象:アメリカの18歳以上の男女4700人

調査項目:身長・体重・反復性片頭痛の有無をcheck

結  果:普通体重のものに比べて肥満者では反復性片頭痛リスクが1.8倍に上り、このリスクは50歳未満・女性・白人で有意に高かったと報告している。

考  察:治療者は反復性片頭痛の治療に際して、体重への影響が懸念される場合には薬剤の選択には特に注意をする。更に食事・運動などの生活習慣への介入を行うべきである。

日本人とと白人ではリスク管理が異なります。
例えば、ナッツ・チョコレートなどを食べると片頭痛がおこりやすと白人では言われていますが、日本人ではあまり、そのような影響はないと言われています。また私の個人的な印象として片頭痛は比較的普通体型からやや痩せた型が多い印象ですし、発作頻度の多さと体型については因果関係がないようにも思います。

ただ、考察の最後の部分の「体重への影響が懸念される場合には薬剤の選択には特に注意をする。更に食事・運動などの生活習慣への介入を行うべきである。」については少し考えて対応する必要はあるなと思いました。

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 今日はタイトルのネタです。
いつものセリフですが、「100人頭痛患者さんがくれば種類は100種類。全く同じ頭痛はない。」と自らに言い聞かせています。

 片頭痛の初発時期は 
 ①10歳代 ②20歳代 ③0-9歳 ④30歳代
 40歳以降に発症することは極めて稀です。でもなかに40歳代初発がいるのは事実です。
 しかし50歳代に初発した経験は今までかって有りませんでした。

 最近50歳代の女性で、視覚的前兆後に頭がズキンズキン痛いことを繰り返しますという患者さんがおいでになりました。ある病院で珍しいけど片頭痛かな?と言われトリプタンを処方され、一定の改善を見たが持続するのでということで来院されました。

 私も珍しいけどトリプタンも一定の効果があがるので片頭痛と診断して、処方を行いましたが群発頭痛のように頻度が多く、1週間に10錠ちかく内服されて来院されたりしました。最終的に駄目だと思われたのか2回目の受診以後、来院されませんでした。

 ところが約2ヶ月後、ある病院から問い合わせがあり、違う病名だということがわかりました。その病院でも何度か受診されて、頭痛以外の症状もでるようになって初めてその疾患を疑い、精査したところやっとわかったと懇切丁寧にお電話で説明を受けました。その先生に大変感謝ですし、診断を特定できなかったことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」野村監督が言うようになって有名なこの言葉ですが平戸藩の藩主であった松浦静山の言葉ですが、負けに不思議な負けはないのです。50歳以降におこる片頭痛様の発作には何かあると思って、2回目の受診時にくいつくしつこさがなかったのが問題だと反省しています。

 頭痛は難しい。

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