2013年11月

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今日は最新の研究報告からです。
デパケン・ランドセン(テグレトール)・トピナなどが片頭痛の予防薬として使われていて、それなりに結果をだしています。ここ3年くらいで新しい抗てんかん薬が発売され、それについても効果を期待する論文がいくつかでていますが、その中でもイーケプラについての報告です。

雑誌:Clinical neuropharmacology誌2013年11-12月号

著者:インド・UP Rural Institute of Medical Sciences and ResearchのArchana Verma先生

目的:抗てんかん薬レベチラセタム(商品名:イーケプラ)の有効性および忍容性を評価した。

内容:片頭痛患者65例を対象とした。対象患者は、レベチラセタム(LEV)群32例、プラセボ群33例に無作為に割り付けられた。試験完了症例数は、LEV群25例、プラセボ群27例であり、13例は早期に試験を中止した。LEVは250mg/日から投与を開始し、1週間おきに250mgずつ追加し、最終投与量である1000mg/日まで増量した。観察期間は3ヵ月間。

結果:・LEV群ではプラセボ群と比較し、片頭痛の頻度(1ヵ月当たりの回数)が有意に減少し(ベースライン時5.17回[SD:1.19]→最後の4週間2.21回[1.47])、重症度も有意に減少した(2.75[0.44]→1.29[0.75])。
・また、LEV群ではプラセボ群と比較し、症状コントロールのために使用する対症療法薬の投与量も有意に減少した(p<0.0001)。
・頭痛頻度が50%以上減少した患者の割合は、LEV群64%、プラセボ群22%であった。
・成人片頭痛患者へのレベチラセタム投与は、頭痛の頻度や重症度を改善し、対症療法薬の使用も軽減できることが示された。

という結果でイーケプラは片頭痛の予防薬として有効性が示されました。
この薬自身が日本で片頭痛の予防薬として適応がとれるようになることはありませんが、保険適応のある予防薬でも効果が少ないケースでは、使うことを検討してみてもいいのではないかと思います。

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現在、盛岡で頭痛学会総会中です。
盛岡は九州に較べて随分寒い。キリッとした寒さです。
さてさて盛岡駅裏の立派な施設「アイーナ」で行われました。

今日もたくさんの知識を仕入れてきたわけですが、まずは地域格差についてお話します。
片頭痛は国でも差があり、日本の中でも差があるようです。

具体的にはドイツ、韓国、ペルーでは20%以上の有病率です。
日本では1997年に8.4%の有病率と言われています。
カナダは15%、アメリカは11%と日本よりは高い有病率です。
サウジアラビアは3%、エチオピアは3%、香港では1.5%。

決して医療水準の高さだけではないのです。香港は比較的に医療水準たかいのですが、この結果です。民族性だけでも解決できないようです。

日本の中でも差があります。
これは頭痛専門医の数のバラツキが影響している可能性があります。
関東>禁忌>中国>九州>東海>四国>北海道>北陸
という結果のようです。
我が九州は、福岡・熊本・鹿児島は頭痛専門医が比較的多いのですが、佐賀・長崎・熊本・宮崎などは少ないので、このような結果なのかもしれません。

見れる医師が多いと、有病率があがる。見れる医師が少ないと有病率が上がらない傾向にあるのかもしれません。

難しい問題ですね。地域格差は、、、。
頭痛だけの問題以外でも地域格差が言われていますので、仕方ないのかもしれません。

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明日から盛岡で頭痛学会総会が行われます。
最近の学会は金・土で行われることが多く、開業医は診療を休まないと参加できないために苦労します。
私は今年も発表する予定です。土曜日の発表ですので、明日は午前中は診療をして、午後から盛岡に向かいます。

盛岡は福岡から花巻空港への直行便もありますが、時間的に難しく(診療を行うため)、羽田まで飛行機、盛岡まで新幹線の旅になります。ちょっと時間がかかって大変です。

実はまだ発表スライドができあがっていないために、今日も気合いいれて頑張らないといけません。

盛岡は実は3回目で、1回目は脳神経外科の学会で、2回目は脳卒中の学会で訪れました。
こじんまりしたいい街で、おいしいものもたくさんあります。
わんこソバだけでなく、ジャージャー麺、ぴょんぴょん舎の盛岡冷麺もはずせませんね。

震災以後は初めてですから、しっかりお金も落としていかないといけません。

でも一番大事なのは勉強です。
この季節の金曜日・土曜日はインフルエンザの予防注射も多く、かきいれどき?ですが、そこを休んでまで勉強しにいくわけですから、しっかり月曜日からの診療にいかせるように頑張ってきたいと思います。

あ~発表も頑張ってきます。

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 今年は台風の当たり年でした。現在も台風30号が南のほうで発生しています。幸い日本には直接的な影響はでない模様ですが、今年ほど台風を片頭痛の誘発因子だと思ったことはありません。

 ここ数年九州では熊本から福岡南部にかけての大きな被害がでたことはありましたが、通常1個程度なものです。今年は8月末から10月にかけて上陸とはいきませんでしたが、度々接近しました。

 片頭痛患者さんの中には、頭痛diaryを記載していただいている患者さんも多くいらっしゃいますが、きまった日が頭痛になっています。それは8/26・8/27でした。

 ほぼ毎月受診される患者さんや、頭痛diaryで確認が取れやすい患者さんは一目瞭然ですが、数か月に1回受診される患者さんでも、口ぐちに話されました。

 昨日たまたまニュース23をみていましたら、気候の変化で頭痛や体調の悪化した人が多かったというコーナーがあり、秋葉原駅前クリニックの大和田先生がTVにでていらっしゃいました。似たようなことを大和田先生も話していらっしゃいました。

 大和田先生は頭痛診療のspecialistで、秋葉原駅にクリニックを構えていらっしゃる先生で土地柄若い患者さんや子供さんの頭痛にも造詣がふかい先生です。

 当地だけではなく全国的に影響がでているんだと痛感しました。

 皆さんはどうでしょうか?

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