正確なデータはありませんが、ドラッグストアの増加とともに薬物乱用頭痛が増えていると感じる今日この頃です。
あるドラッグストアの統計では、鎮痛剤のまとめ買いをされるお客さんは薬物乱用頭痛の可能性が極めて高いというデータを以前発表されました。まとめ買いとは、何個買えばまとめ買いになるかと言えば、それぞれの感覚もあると思いますが、ここでは5箱以上ということになります。
これも少しいろいろありまして、例えばイブAは24・36・48・60個いりの4種類がありますが、24個を5箱でも120個。つまり60回分となりますし、60個入りが5箱なら300個で150回分と気が遠くなる数字になります。24個いりにしても60回分ですから普通ではありません。やはり薬物乱用頭痛の匂いがプンプンします。
また朝頭痛で目が覚めたり、目が覚めたりすると既に頭痛があると言われると極めて薬物乱用頭痛の可能性が高くなります。寝る前に必ず鎮痛剤を内服して眠って、朝起きる前に頭痛で目が覚めるのでまた鎮痛剤を内服するという人もいらっしゃいましたが、やはりそれは薬物乱用頭痛なのです。
過去には最高1日7回セデスVを内服するといったつわものもいましたが、最近の薬物乱用頭痛患者さんの特徴として、ギリギリ薬物乱用の診断基準にのるようなレベルか、はたまた大きく大きく超えている患者さんの両極端になりつつあります。
頭痛で毎日鎮痛剤を内服するのはおかしいのです。そうならない前に目を覚まして欲しいですし、早めに受診して欲しいと願うばかりです。
鎮痛剤のパッケージに1ヶ月に10回以上鎮痛剤を内服する人は鎮痛剤の飲みすぎの可能性がありますとタバコのパッケージのように書いていただくわけにはいかないのでしょうか?
そう考えずにはおれません。