2013年07月

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 毎日暑い日が続きます。当地は今日久しぶりに雨が降りました。雨が降らずに困っている地域、雨が降りすぎて困っている地域もありますが、どうぞご自愛ください。

 私は毎年恒例の看護学校の授業を昨日終え、来週テストですので試験問題を作り、先生に手渡してきました。毎年同じ問題は少ないのですが、大事なところを手を変え品を変え出題します。頭痛についても手短に話しますが、試験には出ますので例年2年に1度くらいの割合で出題します。生徒は女性が多いので、比較的に正解率はいいようです。

 さて今日はイミグランの自己注射です。
 自己注射を使う患者さんの9割は群発頭痛ですが、1割程度は片頭痛の患者さんです。

 片頭痛の患者さんであれば、一度は外来で使用したことがある方で、ある程度の効果を確認したうえで使用しています。概ね使い方は簡単で外来でも簡単にお話死していますが、残りはDVDで確認していただくようにしています。

 当初はk患者さんの中でも看護師の方を中心に勧めていましたが、最近は外来で使ったことのある患者さんにもお勧めしますと女性は比較的違和感なく使われる傾向にあります。

 インスリンを自宅で使う患者さんも多くいらっしゃいますが、使用法は実に簡単です。
 片頭痛で内服してもとれないもしくはとれなさそうで、病院までいって注射してもらって帰るより自宅で注射できたらどれだけ幸せかと考えるのは私だけでしょうか?!

 片頭痛は動きたくないものです。やはり自分で売って改善するのなら、値段さえclearできるものなら、それも大変いい方法ではないかと考えます。

 いかがでしょうか?

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 今日は慢性頭痛の診療ガイドラインが新しくなったことについてご報告いたします。

 前回が2006年に改訂されていますので、7年ぶりとなります。一般の方にとっては馴染みのないものかもしれませんが、いろんな病気に診療ガイドラインがあり、「治療の手引き」といったニュアンスのものだとご理解ください。

 このようなものは、おおよそ5年おきに更新されるのが一般的です。予定ではもう少し早く改訂される予定でしたが、少し日数がかかりました。

 内容につきましては前回のものと比較して大きな変化はないです。
 皆様からも新しい知見はないですかとのお問い合わせよくいただきますが、たとえば病気のメカニズムや治療方法についても新しく目立ったものはないようですね。

 新しい発見があまりないからと言えばそれまでですが、ガイドラインはエビデンスレベルが高い論文しかpick upされません。ですから前向き研究で、ある程度の症例数が必要になっていきます。また頭痛は一般の我々のような開業医レベルでみることの多い疾患ですので、エビデンスレベルの高い前向き研究ができにくいものだと思われます。

 私自身ももう少し掘り下げて読んでいこうと思っています。

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 先日、梅雨時期は片頭痛のコントロールが悪くなるという話を書きました。
 その後、外来では私のこの記事に対する様々な反応がありましたのでご紹介いたします。

 このブログに直接ご質問いただいたように、梅雨になる前が悪いという意見もありましたし、今年の梅雨が悪かったという意見もありました。また暑い夏が駄目。季節の変わり目が駄目。花粉症がつらいと駄目などという意見もありました。

 いつも患者さんには「頭痛患者が100人いれば、100通りで同じ人はいない。」と話しています。

 ですが、片頭痛の患者さんの苦手な時期をグループわけしたら、何か特徴的なことがあるのかもしれないと思い少し掘り下げたいと思っています。

 年の初めから
 ①寒い時期
 ②花粉症時期
 ③冬→春の季節の変わり目
 ④梅雨
 ⑤真夏
 ⑥夏→秋への変わり目
 ⑦秋→冬への変わり目

 恐らく①はいないかな?!
 あと5月・10月の比較的安定した時期も少ないのかな?とも思いますが、いかがでしょうか?

 季節の変わり目は群発頭痛も多く、冬→春と秋→冬が多いようです。
 片頭痛と群発頭痛は親せきみたいな関係ですので、恐らくここも多い時期だと思います。

 皆さんご意見お待ちしております。
 宜しくお願いいたします。

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 今日は研究会で東京に来ています。九州は土砂降りでしたが、東京は梅雨明けでいい天気です。

 さて今日は頭痛というか鎮痛剤の飲み過ぎという話です。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)が2日公表した報告によると、医者が処方した鎮痛剤の過剰投与による死亡が米女性の間で急増しており、2010年の死者数は計約1万5300人と、1999年の5倍になっていることが明らかになった。

 特に、45〜54歳と55〜64歳の女性の死者は約7400人と、全体のほぼ半数近くを占めており、中年女性の鎮痛剤過剰投与の死亡が著しく増加しているという。

 一方、男性の死者数は約2万3000人で、依然女性を上回っている。ただ、女性の場合、慢性の痛みに悩まされる傾向にあり、男性よりも長期にわたり鎮痛剤を服用することになるという。

 というアメリカからの報告でした。
 アメリカは基本的に日本と医療・薬についての考え方が異なります。
 鎮痛剤は日本と同じように簡単にドラッグストアで簡単に購入できます。がここでいう鎮痛剤は我々の言う物とは異なり、麻薬成分が含んだ物になります。

 アメリカでは麻薬成分の混じった鎮痛剤が問題になっていますが、通常の鎮痛剤の飲み過ぎも当然問題になっていますが、それ以上の鎮痛剤が問題になっているわけですから無視されています。

 アメリカは大麻・マリファナなどの薬剤も問題になっていますからスケールが全然異なりますが、日本でも合法ドラッグなどの問題が徐々にでてきていますので、このままいきますと似たような環境になりかねない危険性をはらんでいるともいえます。

 いずれにしても鎮痛剤の飲み過ぎはいけませんし、女性の方が危険性が高いのはどこの国も同じようです。

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 例年、花粉症のある患者さんは2-4月。片頭痛全般では6-7月の梅雨時期が片頭痛のコントロールが悪くなります。もちろん花粉症の花粉の飛び方もありますし、空梅雨だったりしたりするとそうでもありません。

 でも今年の梅雨時期は概ねコントロールが悪いです。

 ぐわ~っと雨が降るわけでなく、だらだらだからでしょうか?!

 それとも6月なのに熱帯低気圧になりましたが台風が上陸しそうになったからでしょうか?!

 もちろん中にはすごく安定という人もいますが、印象として6-7割の患者さんのコントロールが悪化しています。以前も書きましたが、東北の大震災があった直前の週は片頭痛のコントロールが悪化したように天候と片頭痛は切っても切れない仲ですからかもしれません。

 もう少し状況・話を聞いていきたいと思っています。7/15くらいに梅雨は上がりますので、コントロールが悪化した患者さんを中心に聞き込みしたいと思います。

 またご報告いたします。

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