2013年06月

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 片頭痛の頓挫薬としてトリプタンがあります。
 トリプタンの副作用については以前から書いております。胸部から上のしめつけられる感じだったり、倦怠感です。この感じが嫌で使いたくないという患者さんも結構いらっしゃいます。

 この副作用は使っていくうちに収まったりすることも多いのですが、ビタミンE(ユベラ)を一緒に内服すると症状が軽減する患者さんもいらっしゃいます。その症状が辛いようであればユベラを一緒に服用していただくようにお話しています。

 ところが中にはこのしめつけられる感じがいいと思える患者さんがいらっしゃいます。
 しめつけられる感じがくると、いよいよこれで頭痛から解放されると思えるようです。
 ですが内服するタイミングが悪くて、それがこないと効果が薄いこともあるようで、締め付け感がくるとほっととして開放されるとかえって安心してしまうようです。

 あの何ともいえない辛さが頭痛解放のパスポートになっているようです。

 患者さんもそれぞれで、このような感じの患者さんは結構多くいらっしゃいます。

 ですのでM体質なのか?というタイトルにしてみました。

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 当院には下は3歳くらいから片頭痛の患者さんを拝見しています。
 3歳で病院に来るには、条件がそろわないと来ないと思います。
 まず患者さんの訴えがしっかりあって、それを親に伝えることができて、病院を選んで連れてこないといけません。

 多くの患者さんは恐らく小児科に連れていかれると思います。
 私もこの仕事でなければ、そうすると思います。
 有る程度の可能性の高い感染症などの除外は必須ですから、、、。

 その後、頭痛が続く場合には我々のような施設に連れておいでなんだと思います。

 でも中には、最初から子供さんを連れてくる場合もあり、その場合には親が片頭痛もちで脳外科受診していたり、家族に脳疾患があったりのケースが多いようです。


 通常、子供さんの片頭痛の場合には2次性徴を迎える前後で増えることもあって、その頃の受診がおおいようです。その頃のお子さんの場合には、典型的な子供の片頭痛と大人の片頭痛を一緒にあわせもつケースが多く見られます。

 二次性徴を迎える頃には、人間?としてもしっかりするようになり相手に伝えることもできるようになってますし、自分なりの判断もできるようになります。しかし、それ以前だと伝えれない。判断できないケースも多く、治療がうまくいかないこともあります。

 二次性徴が早いのも困りもので、体と心の成長が追い付かずに家族(多くは母親)もなかなか対応できにくいようです。私は女性ではないので、細々したことはわかりませんが、二次性徴は遅ければ遅いほどいいよなあと頭痛診療をしながら思うこの頃です。

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今日は「片頭痛体質」という言葉について考えてみます。
正式な医学用語として「片頭痛体質」という言葉があるわけではありません。
しかし、患者さんの中にはこの言葉をふつうに使われる患者さんもいます。私自身もそのように話したほうがわかりやすいと思って「片頭痛体質」と使うことがあります。

基本的には頭痛があるかないかではありません。大きくひっくるめていいます。
例えば以前、片頭痛だったけれど閉経して頭痛は治まってきたけれど、それ以外の諸症状が持続する50歳代の女性に「片頭痛体質」と読んだりします。

また10歳くらいの男の子で、母親が片頭痛もちで、本人は頭痛はないけど自家中毒とか腹痛が頻繁におこる(=腹部片頭痛と呼ぶのが正式な診断)。まためまいや鼻炎なども頻繁に有る場合を「片頭痛体質」と呼んだりします。

基本的には頭痛が全くないか、あっても典型的な片頭痛様の頭痛ではなくて
①アレルギー体質(副鼻腔炎・鼻炎・アトピー・気管支喘息なども含む)がある
②めまい・ふらつきが多い
③天候の変わり目が体調の変わり目であることが多い
④女性なら月経・排卵日などに調子が悪くなる
⑤子供さんなら腹痛発作・自家中毒が多い
⑥低血圧・低体温がち
⑦過多月経・子宮内膜症などがある
⑧疲労度とは関係なく、首・肩が張りやすい
こういうものを複数持っている場合をそう呼んでいます。

こういうケースで、頻度が多いのであれば片頭痛の予防薬を上手に使うことで悩みが軽減することがあります。ミグシス(テラナス)・デパケン・トリプタノールなどを症状に応じて使うことで軽減することがあります。

なかなか理解しにくい病態ですが、片頭痛で頭痛が目立たない諸症状と考えていただければわかりやすいかと思います。

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