2012年12月

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 今日は我が家ネタです。

 12月8日(土)家族で焼き肉を食べて1時間ほど経過した後から、高校3年生の長男が急に39℃代の発熱が出現しました。更に頭痛・腰痛を訴えておりました。

 うちの長男は私と体質が基本違いまして、身長170cm体重56kgと極端に痩せております。
 おなかは8個に割れる程の筋肉は持ち合わせていますが、病気に弱く1年に1-2度はこのように熱発して調子が悪くなることがあります。

 まあ最初はインフルエンザかな?!ということで、翌日の12/9(日)にテストをするも陰性。
 おとなしく同日は寝ていました。
 12/10(月)に再度インフルテスト。またも陰性。

 原因がわからないまま時間が経過します。
 症状は発熱・頭痛・腰痛のみで関節痛はない状況でした。
 診療所で採血・検尿・頭MRI・腰MRI・胸腹部レントゲンなどの検査をしてみますが不明。

 全く食べれないので点滴してあげて、カロナール内服で一旦は解熱しますがなかなか改善しない。

 ウイルス性髄膜炎かもということで、私みずから長男に腰椎穿刺(ルンバール)を12/13(木)に施行してみるが、大変きれいな脳脊髄液で検査しても髄膜炎はなしでした。

 いよいよ原因わからずじまいで12/15(土)大学病院の総合診療科受診。
 おしっこに1人で行って転倒して立ち上がれず、トイレの床を這ってでてきたようです。
 そんな調子なので、採血の時には採血台までの30cm程度が腕があげることができず、その後の造影CTでは頻回に嘔吐。そのまま入院になったようです。付添の嫁は顔が青ざめておりました。

 担当の先生方からも、局所所見がないので頭を抱えられていましたが、原因もわからないまま、これといった治療もなしで頭痛・腰痛は徐々に改善し、その後解熱していきました。

 今週中には大学病院を退院できそうなところまで体調が回復してきて、親としてほっとしているこのころです。

 わが子の発熱・頭痛も治せず、まさか腰椎穿刺(ルンバール)まで行わないといけないことになりましたが、原因分からないまでも改善してくれてほっと一安心です。

 長男からも両親の採血・点滴留置・腰椎穿刺が何れも一回で終わって、痛くなかったとお褒めの言葉を頂き?!ました。

 まだまだ奥が深いものです。

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 外来でいくつかうまく治療できない頭痛があります。

 そのひとつが朝から片頭痛もしくは夜中に片頭痛で目がさめた時の対処法です。

 まず大事なことは、薬物乱用頭痛の患者さんは朝起きたら頭痛がする。夜、頭痛で目が覚めることがおおいので、そうでないことが第一の条件になります。

 月7-8回以内の片頭痛発作で、あまり朝起きてすぐに片頭痛発作がない患者さんと限定していいかもしれません。

 A)吐き気がない場合
  吐き気がないと内服でも薬は吸収されていきますので、内服薬の選択です。
  マクサルトが一番効果が早くて、切れ味がいいので、これが一番いい選択だと思います。
  もちろん慣れた薬があれば、それをまず内服してみる。これでいいと思います。

 B)吐き気がある場合。嘔吐している場合
  こうなると内服のトリプタンは吸収されず効果を発揮しません。
  また、せっかく内服したのにすぐはいた。どうしよう?!時間をあけて内服するのか、すぐに内服し  ていいのか判断に悩みます。 答えはすぐに内服していいですが、やはり内服と言う選択肢は難しい  ものです。

  そうなると
   ①イミグラン注射 ②イミグラン点鼻です。
  消化管を使わない薬を使うのがbestです。
  100歩譲って、どっちもなかったならナウゼリンやプリンペランなどの制吐剤と一緒にトリプタン製  剤を内服することがいい方法だと思います。

 しかし、いずれの方法でも、起きていたならもう薬を内服する時間より更に遅れて内服・点鼻・注射することになりますので効果がもう一つであることは否めません。

 難しいものです。
 

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 昨日ついにこのブログ60000人を越えました。

 皆様の訪問のおかげです。大変ありがとうございます。
 昨年12月頭に40000人、今年7月に50000人を突破しましたので、凄いです。
 まあ有名人のブログだと1日5-60000人くらい訪問があるのでしょうが、地味なこのブログですから、この数字は大変凄いなと思います。

 開設丸5年です。当初は1日7-8人程度だったと記憶していますが、徐々に訪問者数が増えてきました。

 更新頻度はさほど変化なく、1週間に1回は更新しようと思って更新しています。

 隅から隅まで読んで受診される患者さんもいらっしゃって、大変嬉しいです。

 もう少し更新頻度をあげ内容が充実して、70000人・80000人と数が増えるよう努力していきたいと考えています。

 是非「読むクスリ」を目指していきたいです。

 これからも何卒よろしくお願いいたします。

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 随分更新が遅くなりました。またまた患者さんからも指摘されまして、あわてて更新です。

 今日は片頭痛の患者さんや薬物乱用頭痛の患者さんで比較的頻度が多く、トリプタンの内服回数を減らしたいと思っている患者さんへの指導のpointについて書きたいと思います。

 大事なことは頭痛diaryを書いていただく。これにつきます。
 この頭痛diaryを見ながら指導していくわけですから必須と考えています。

 次に大事な点は、頭痛がない日、トリプタンを内服しないで日が連続することをいい徴候と考えています。
 例えば1ヶ月に10回トリプタンを内服する患者さんがいたとします。
 定期的に3日に1回内服するより、4日・5日・6日と飲まない日が続きながら10回内服するほうが先々内服する回数が減る傾向にあります。
 3日に1日内服する患者さんだと、頭痛のことが頭からぬけません。ところで5日・6日もあけば頭痛を考えないでよくなるので精神的にも楽だからです。

 1ヶ月に内服する回数が多くても内服しないでいい日が増えてくると、いい傾向ですと説明しています。

 次に大事な点は1日2回内服しないようにすることです。1日2回内服することは、あっても仕方ないのですが、やはり内服するタイミングが悪かったり、内服する薬が片頭痛の型にあってない可能性があります。それを是正することで速やかに回数が減ることがあります。
 ベテラン患者さんでもここは大事なポイントになっています。

 まとめます。
 ①頭痛diaryの記載 ②内服しない日が続く ③1日2回内服しない
 この3つがいかにできるようになるが、ひとつのpointだと考えています。

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