2012年06月

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 今日はイミグランです。

 イミグランのいいところは
 ,匹海了楡澆任發いてある。(一番売れているから)
 内服・点鼻・注射・自己注射とmodalityが豊富にある。
 「カメ」型頭痛でも「ウサギ」型頭痛でも対応できるような作用時間の薬
 
 こういうところです。
 当地に転居された患者さんが片頭痛で当院に継続して受診したいと来られる場合に、処方されている薬では、圧倒的にイミグランが多いようです。

 注射は片頭痛だけでなく、群発頭痛にも適応がありますので、そういう意味でも使いやすい薬剤です。
 
 また片頭痛の急性な発作で当院で注射するケースもかなりあります。

 注射・点滴類で当院でも最も多く使う薬剤はイミグラン注射です。

 点鼻も効果はいいのですが、問題は鼻の奥が「ツーン」とするのが嫌だという患者さんも結構多くあります。頭痛はよくなるんですが、あの鼻の奥が「ツーン」となる感じをどうにかしてくださいと言われるのですが、こちらについてはいい方法はなく、だれかこういう方法がいいよと言うことがあれば教えて欲しいくらいです。

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 前回マクサルトについて書きましたが、その中の質問で「てんかん性頭痛」について教えて欲しいというリクエストもあっていたので、今日はそのタイトルにしてみました。

 「てんかん性頭痛」の特徴は
 ●突然起こる頭痛発作で反復する
 ●脳波上てんかん波がみられる
 ●抗けいれん剤が有効である
 ●頭痛発作に誘因がなし
 ●頭痛の持続は数分~数時間
 ●悪心・嘔吐を伴う
 ●発作後の睡眠または嗜眠がある
 ●部位は頭全体またば両側前頭部痛
 ●片頭痛の家族歴なし
 
 筑波学園病院の藤田先生の本からの抜粋です。
 たとえば片頭痛では20-30%程度でてんかん波を疑わせる所見が出るというのは有名な話です。
 また「脳過敏症候群」でも脳波では鋭波が多く出るともいわれています。
 
 抗けいれん剤が有効であることも片頭痛ではデパケンだけでなく、トピナ、ガバペンとある程度抗てんかん薬が有効であるのは有名な話です。

 発作後の睡眠または嗜眠があるというのが片頭痛ではあまりありませんが、片頭痛も一端眠れるのであれば、眠ったほうが頭痛が改善しやすいということがよくあります。

 「てんかん」と「片頭痛」は切っても切れない関係にあるのは、今までの研究の歴史からも明らかであり、「てんかん性頭痛」であれば、トリプタン使用前に抗けいれん剤をbaseに使って、脳波上の変化を確認しながら治療していくことになるものだと考えています。

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 今日は片頭痛の頓挫薬の「マクサルト」についてです。

 トリプタン製剤としては.ぅ潺哀薀鵝´▲勝璽潺奪亜´レルパックス ぅ泪サルト ゥ▲沺璽犬裡擬鑪爐あります。

 私は、この5種類の中では圧倒的によく使っているのがマクサルトです。
 恐らく全体の6割はマクサルトを使っています。

 この薬は、圧倒的に効き方が早い。
 お薬のピークが内服後1時間です。
 ですから、効果がある患者さんのお話では20-30分ほどで効きだして1-2時間で痛みが治まるというように話してくれます。

 個人的には痛みは早く取れるのがいいと思いますので、マクサルトを処方する機会が多くあるわけです。患者さんの中にはジリジリ・ダラダラ痛みがでてくるケース(=カメ型頭痛)ではマクサルトはあまり得意分野ではありませんが、立ち上がりが早い頭痛(=ウサギ型頭痛)では決定的な切り札になる可能性があります。

 もちろん一端使ってみて効き方を聞いて他の薬剤に変更するという方法を使うこともあります。

 マクサルトは口腔内崩壊錠というタイプ(ミント味)と通常の錠剤の2剤形があります。

 通常は口腔内崩壊錠を使うことがおおいのですが、半分に使ったり、ミント味がどうしても辛いという患者さんには通常の錠剤を使います。

 効き味のシャープなのがマクサルトの一番の特徴です。

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今日はトリプタノールの話です。
この薬は三環系抗うつ剤という役割の薬で、1961年発売の古い薬です。

基本的な作用は神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの伝達がよくなります。
保険適応はうつ病に適応があるのですが、うつ病で私は使うことはなく、片頭痛や薬物乱用頭痛の治療に使っています。

また片頭痛と緊張型頭痛の混合型頭痛の予防薬としても使うことがあります。

この薬を使うことで痛みを感じにくくしてくれる働きがあり、以前なら鎮痛剤を内服してたころで、内服しなくて済むようになります。また夜間睡眠が充分でない場合などは特に有用です。

飲み方は睡眠前に10mgを内服することから始めます。
副作用として便秘がちになったり、朝から眠気がでたりなどすることです。
不思議と効果が出やすい人は、便秘や眠気などの副作用を感じにくい傾向があるようです。

うつ病の薬ですから使用前に患者さんに十分な説明が必要になります。そうでないと、調剤薬局などで薬の説明する際にビックリされたり、クレームがでたりするからです。

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