2012年02月

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 週末は東京に「頭痛フォーラム」に行って参りました。

 東京はご存じのように東京マラソンがあってたので、いつもとは異なる雰囲気でした。
 10時から15時30分までみっちり勉強してきました。

 なかでも一番気に入ったのは「頭痛地獄」という言葉です。

 「頭痛大学」で有名な間中先生が薬物乱用頭痛を評して「頭痛地獄」と読んであったのはインパクトありましたね。ずっと痛いし、鎮痛剤内服しても痛い。痛くない時はないので「頭痛地獄」だそうです。

 今日はうちでも新患の「頭痛地獄」の患者さんがいらっしゃいましたし、前回「頭痛地獄」でこられて鎮痛剤を取り上げられて、すっかり改善された再診の患者さんもいらっしゃいました。

 それと大変興味深かったのは「慢性頭痛友の会」の秋山会長の講演でした。

 ホームページもあります。http://www.headache.jp/

 これもまた非常に興味のある話でした。患者さんは治らないだけではなく、理解されない苦しみも持ち合わせることも知りました。

 それ以外にもたくさんの話がありますが、小出しにしていきます。
 
 会を運営された会社や責任者の方に大変敬意を表します。

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 今日はデパケンについてお話したいと思います。

 昨年、片頭痛の予防治療薬として認可されました。もちろん以前から片頭痛の予防効果については数々の論文があり、先日書きました「ミグシス」より有効性が高いという報告がたくさんあります。

 私自身は認可されるまでは「ミグシス」「トリプタノール」を中心に使っていて、それでも改善しないようなケースで主に「デパケン」を使っていましたが、認可されてからはどうどうと使うようになり、使用頻度はふえている薬剤です。

 ただし、この薬剤についてはいくつかの問題点もあります。
 ①もともと抗てんかん薬
 ②妊娠・出産期にある女性では、使用中に妊娠しますと奇形の合併率が増える。
 ③眠気・肝機能障害などの副作用がある

 というところです。

 ですから適齢期の女性であれば、使用にあたってはある程度の説明ならびに患者さんの理解が求められます。通常、片頭痛で使う場合は女性であれば200mg1x夕方もしくは400mg2x朝・夕で使用するのが一般的な使用量です。血中濃度を測定して21-50μg/ml程度にするように定められていますので、これを越える量の使用はしないと思います。

 眠気や肝機能障害も看過できない問題点です。
 内服してしばらくして、状態をお尋ねしたり、採血にてcheckすることで解決できるものです。

 ネガティブな話ばかりで申し訳ないのですが、予防効果としては他剤を凌駕するものだと思っています。

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 今日は片頭痛の予防薬であります「ミグシス・テラナス」についてです。

 1999年だったと思いますが、この薬が使えるようになりました。昨年デパケンが片頭痛の予防薬として認可されましたが、それまでは「ミグシス・テラナス」が唯一の片頭痛予防薬でした。

 作用機序としてはCa拮抗剤というタイプの薬で、降圧剤に使われる機序の薬になります。
 ですが、片頭痛の予防療法として使う量では血圧が下がることはありませんので、安心して使えます。
 Ca拮抗剤は血管を拡張させる機能がありますので、血管反応性をcontrolします。また神経伝達物質の抑制作用もありますので総合的に作用して、片頭痛の程度・頻度を落としてくれる作用があります。

 いつも言うのですが、薬を飲むだけではなく生活上の注意をしていただくことで大体、痛む頻度が3割くらい減って、痛さも3割程度楽になる感じだと考えていただければ結構です。

 もちろん個人差が大きく、ベタ減りする患者さんもいれば、あまり変化ない患者さんもいます。
 私は個人的には若いsimpleな片頭痛には効果が確実にあると考えています。
 副作用も少ないので、入門編の予防薬と言うことでもあります。

 朝1T、夕1Tの1日2回投与ですが、1Tで効果がある患者さんは、2Tずつ内服でも効果がupしますので、1日4T使用している患者さんも結構いらっしゃいます。

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 今月27日は東京で頭痛フォーラム2012があります。

 今回で8回目だと思いますが、当院の開院パーティーがあった4年前は出席できませんでしたが、それ以外は毎年出席している大事な会です。昨年は私も発表させていただきました。

 今年はプログラムが大変工夫されていて、担当者の苦労がうかがえます。

 頭痛外来を開いている先生方のお話や、不登校の子供の話、妊娠を希望されている患者さんへの対応、頭痛ダイアリーをつけてくれない患者さんへの対応など実際困っている話をテーマに持ってきていただいているところが特徴です。

 午前10時~午後3時半までみっちり行われるので、大変勉強になる会です。
 できれば日曜日は休んで英気を養いたいのですが、この会は疲労・ストレスを押しのけて出席したい会です。

 しっかり勉強して、ひとつでも多くのヒントをいただいて帰ってこようと思っています。


ここ最近の外来の傾向についての話です。

 1年間、患者さんを見れば季節季節でいろんな流れがあることに気がつきます。

 例えば、片頭痛の患者さんで言いますと、頭痛のおこる頻度は一定の人もいれば季節によって変わる人もいらっしゃいます。

 よくあるのは花粉症の季節・黄砂の季節・雨の降る前・カンカン照りが続く日など天候に左右されるのと頭痛がおこりやすいおいうものです。昨年までは感じなかったのですが、今年は急に寒くなると頭痛の頻度が増えると話す患者さんが大変多いのにビックリします。

 北陸・東北の大雪・寒波は20年に1度などと言われていますが、当地も例年に比較すると寒い冬です。頭痛diaryにその日その日の気温を記載してくれる患者さんがいますが、そのdiaryを見ても寒い日に頭痛が多く発生しています。

 これも季節関連は危険因子という片頭痛のお約束なのかもしれません。

 もう少し注意深く経過を見ていきたいと思っています。

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