2012年01月

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 片頭痛患者さんは、月経時と排卵日に片頭痛がおこることが多くあります。

 当院でも一定期間follow upし、かつ頭痛diaryなどで予め頭痛がおこる日が決まっていらっしゃる患者さんがいます。多くは生理2-4日目だったり、排卵日だったりです。

 月経に関連する片頭痛は、月経に関連しない片頭痛に比較して頭痛の持続時間が長いのが特徴です。
 そうなると短時間作用型であるマクサルトは若干効果が弱いのかもしれません。

 そのようなケースでは、片頭痛薬+NSAIDsの併用療法を行います。これは効きだしも早いし、持続もするいい方法です。

 それでも駄目という場合にはどうするかと言えば、長時間作用型のアマージを使うことが多いわけです。アマージは長時間作用型であるが故に、効きだしがわるいわけです。ですからきそうだと思ってもなかなか効果がでづらいものです。

 そこで前もって痛くなる日には、朝から内服しておくという方法です。
 これは頭痛diaryで周期性で頭痛がくる日を前もって決定しておいて朝からアマージを内服するというやり方です。
 これは非常に効果的で全く頭痛を感じることなく過ごせる人もいます。特殊なやり方だけに、試している患者さんはたくさんいませんが、このようなやり方がすごくはまる人もいます。
 
 入学試験の日にも同じやり方を使うこともあります。
 入学試験はとてもストレスを感じる日で特別な日です。特別な日限定のやり方でこの方法を試す場合もあります。その場合には模擬試験などで1-2回やり方を確かめといて、本番で使用するのです。

 この方法は特殊なやり方ですので、自分勝手に試さないで先生ともよく相談してやってください。

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 さて今日は片頭痛の非薬物療法についてです。

 定期的に受診されています患者さんには、時期をみて季節を考えてお話していることをまとめてみます。まず絶対的に効果のあるものはない。我々医者でいうところのエビデンスがある方法はありません。

 一番大事なことは危険因子を避けることだと思います。
 患者さん患者さんで危険因子というものは異なります。ですがやはりこれが一番ですね。
 危険因子としては①不規則な生活 ②過労 ③ストレス ④月経・排卵日 ⑤首・肩こり
 こういうものがあげられます。

 なかなか避けられないものばかりではありますが、一番大事なことです。

 次に食生活でいいますと
 ①化学調味料を避ける ②ビタミンB群・Mgを十分摂取する ③便秘しないように心がける

 普段からよく運動する。激しい運動ではなく、ウオーキングや軽いスイミングでもいいですし、あと頚部~肩、特に肩甲骨の内側のストレッチを行うことも大変大事な点だと考えています。

 あと針・カイロプラクティック、歯の矯正などいわれているものもありますが、あまりいいという評価があるものはありませんし、私自身の経験でも同様です。矯正に関しては途中でやめたら楽になったという患者さんもいて、どちらの評価もあるようです。

 いろんな患者さんがいろんなことをいいますが、やはり個人差が非常に大きい部分なんだなあと考えています。


 何かタイトルがおかしいですよね。世界の片頭痛って、、、。

 世界各地の片頭痛の有病率を調べたデータがありますので、今日はそれを紹介します。

 出典元は2010年のRobbins et alの報告からです。

 世界全体で見ますと、ヨーロッパや北米で有病率が高いと報告されています。
 アフリカは比較的少なく、日本はちょうど中間のようです。
 世界全体:男性6%。女性14%。
 アフリカ:男性3%。女性6%。
 アジア :男性6%。女性11%。
 オーストラリア:女性22%(男性のデータは不明)
 ヨーロッパ:男性7%。女性18%。
 北米  :男性6%。女性18%。
 中南米 :男性4%。女性12%。

 概ね理解できる数値ですがオーストラリアの値が極端に突出しているのが、?です。
 アジアの値が私の感覚的なものからは近いような感じがします。

 みなさんはどう考えられますか?


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 よくよく質問されることです。
 頭痛外来には頭が痛くない時にきてもダメなんですよね~?

 慢性頭痛の患者さんであれば、できれば痛くない時に来ていただきたいというのが本音です。
 もちろん痛みを早く取ってほしいので来たというのもありなんです。
 突然頭痛がきたので来た。これもありです。

 問題なのは、いついこうかな?という感じの患者さんがわざわざは頭痛のひどい時に来てほしいかというと、頭痛がないほうがいろいろ聞けますし、こちらの話も耳に残りやすいので絶対的にありがたいのです。

 ですが患者さんというのは、自分の頭痛の状態を見ないとわからないとおもわれるので、頭痛がひどい時をわざわざ選んでいらっしゃる患者さんが多いものです。

 繰り返しますが、わざわざ選んでいらっしゃらなくても結構ですし、痛くない時に来ていただいても十分診察はできます。

 宜しくお願いいたします。

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