2010年07月

 梅雨があけて以来、片頭痛の患者さんが減りました。
 (定期的な受診はいつもどおりです。)
 
 梅雨時期は片頭痛発作が頻発する患者さんがいらっしゃって、大雨で患者さんが少ない中、頭痛がひどくて来られる患者さんが多くいらっしゃいました。
 
 「片頭痛は頭の低気圧です。」と説明することも多くあります。低気圧は決して天候としてはよくないことが多くあるように、頭痛としても悪いことが多くおこります。
 
 低気圧も続けば片頭痛がおこりにくくなりますが、高気圧状態から急に低気圧状態になったりするのが一番よくないようです。あと、梅雨時期は群発頭痛の群発時期ではないようです。梅雨が終わった途端、群発頭痛患者さんの群発期が始った人が先週から今週でてきています。
 
 「頭痛」 x 「天候」
 
 切っても切れない仲のようです。

 片頭痛の治療は主に内服治療が一般的で、現在日本には5種類のトリプタンが発売されており、多くはこのトリプタンの内服でcontrolしているのが現状です。
 
 その中にイミグランという商品があります。このイミグランは日本で初めて発売されたトリプタンで、かつ内服薬・点鼻薬・注射剤・自己注射と4つの選択肢をもつ薬です。
 
 もちろん内服薬が中心ですが、吐き気が強くて薬と水が飲めない場合には点鼻薬は非常に有効です。
 
 また昨日もそうなんですが、頭がガンガン痛くて動けない患者さんにはイミグラン注射は何よりも代えがたいものです。
 自己注射はやり方は複雑ではなく、同じようなひどい頭痛で動けない場合には、病院に行かなくても自宅で注射がうてるmeritがあります。
 
 イミグランはそういう意味では大変重宝される薬ですし、トリプタンの中では最も売れている薬でもあります。
 
 他の薬剤にも、いろんな投与方法が行える薬があれば、本当はいいのですが、ないのが現状です。いろんな投与方法があることで患者さんも我々も助かるわけですが・・・。なかなか難しいですね。

↑このページのトップヘ