2010年06月

 いろんな症状があって、患者さんは診療所に訪れます。
 
 MRI検査の希望で来られる患者さんが多いのも事実です。
 
 っで困るのが、MRI検査すれば何でもわかると思ってらっしゃる。または、そうみなさんに言われてくる患者さんが大変多くいらっしゃって困っています。
 
 こちらが「異常がない」と言うと「じゃあ これで当分頭の病気の心配はありませんね~」と切り返されることが結構あります。これは未来形で、しばらく大丈夫なんですよということなんですが、決してそこまでの未来は保障できるはずがありません。
 
 今現在はこの検査で私が見る範囲では異常所見がないというのが正確な表現なのかもしれませんが、患者さんは、この時点からさらに先の時点までを聞かれます。
 
 まあ 恐らく しばらくは大丈夫の可能性がたかいのですが、私は必ず訂正するようにしています。
 
 「今の段階は大丈夫ですが、これから先はわかりません」と、、、。
 
 少し意地悪なのかもしれませんが、そう理解していただくことも大事なことだと思っています。

 毎年5~6月が看護学校(准看護師)の授業の季節です。
 
 私は90分の授業が6コマです。
 神経系の解剖・生理から疾患まで幅広く教える必要があり大変です。
 
 学生さんは高校を卒業したばかりの人から私と同じ年の学生さんまでいて大変varietionが豊富なんです。
 もちろん熱心な人からそうでもない人、いろいろですね。
 頭が机から離れない人もいます。(笑)
 
 私は学生時代も決して優秀な学生でもなければ、真面目な学生でもなかったので、別に寝る学生さんに文句を言うつもりはありませんし、授業を妨害するようなことさえなければ、自由にしていただいています。
 
 残り2コマ 学生さんは大変です。
 授業が終われば試験もありますからね~。
 
 一人の落後者も出ないように全員に頑張ってほしいものです。

 日々頭痛診療は奥が深いと感じる毎日を送っています。
 
 私は慢性頭痛の患者さんによくいう言葉があります。
 「私は1-2回の受診できちんと診療することはできません。」
 「頭痛診療は医者と患者さんの共同作業です。」
 「自分の頭痛の専門家になってください。私はそのお手伝いをさせてください。」
 
 などとよく言います。
 ある先生に「3ヶ月で治してあげるからと言われて通院しているんですけど・・・」という患者さんがみえられました。もう1年ほど通ってらっしゃるそうです。
 私は決してその先生のやり方が間違っているとは思いません。
 ただ、医者だけが頑張ればいいものだとは思いません。患者さんにtry&errorしながら、いい方法を一緒に探していくものだと考えています。
 
 「100人の頭痛患者さんがいれば、100種類の頭痛があり、同じ症状でも同じ治療法が必ずうまくいくというわけにはいかないものです。」
 
 そのようなことを思いつつ診療させていただいています。

 当地も土曜日に梅雨入りしました。
 
 それを境にしてか頭痛の患者さんが増えています。
 もちろん以前から定期的に通院中の患者さんは当然としても、3ヶ月ぶり、6ヶ月ぶり、1年ぶりと久々の通院も多いようです。
 
 もちろん気圧がさがると頭痛がおこりやすくなります。
 また、逆に炎天下もおこりやすくなるのです。
 
 最近、アルバイトでpostingしている女性が来院されたのですが、postingの仕事を一端お休みしたら急激に頭痛の回数が減っていて、天気と頭痛の関係を肌で感じたものと思います。
 
 天気だけでは自分で変えることはできませんので、その状況状況に応じてやらないといけません。
 
 しかし 雨は恨めしいですね。

 毎月毎月少しずつHPの手直しをやっています。
 5月にはついに、頭痛外来というのを入れてみました。
 
 専門外来というコーナーを作りまして
 ①頭痛外来 ②物忘れ外来 ③禁煙外来
 という名前にして内容をかかせていただきました。
 
 そうしましたら、それを見て来院される(ほぼ40歳代以下の患者さん)人が増えているようです。
 それに午後の時間にお越しくださいと書いているためでしょうか?午後からの新患が増えて、午前と午後のバランスが大変良くなっています。
 
 常々、私の外来は常に「頭痛外来」で、わざわざ標榜する必要はないというのが持論でした。
 最近、ある先輩から「頭痛外来」という名前を追ってくる患者さんに取っては頭痛の専門医なのに気付いてもらえないのは患者さんの不幸につながることですと諭されました。
 
 まあ 確かにと言えば確かになのです。
 それから少し気持ちを抑えて「頭痛外来」と名乗るようにしています。
 おかげで午後の患者さんが増えて、朝に頭痛の患者さんが集中して待ち時間が長くなることがあったのが解消されましたので、私的にもhappyなので、今となっては本当に感謝しているのです。
 
 是非、当院のHPも一度ご覧になってください。

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