2009年12月

 12月30日(水)午前いっぱいの診療で本年の診療を終わりました。

 平成20年1月15日に開業しましたので、2年目の1年間が終わったことになります。

 長かったような短かったような、でもあっという間の1年でしたね。
 年をとると1年1年が早いといいますが、あっという間の1年でした。
 そして、3年目が始まることにありますね。

 この1年 専門の頭痛診療や脳卒中診療だけでなく認知症・パーキンソン病・生活習慣病・禁煙治療にも力を入れて診療していきました。また開業以来念願の学会発表(研究会・講演会・小集会その他では発表しています。)も宇都宮でやることができました。

 大変濃い1年でした。
 今年やりのこしたこと、またもう一歩だったことを思い出して、さらに充実した1年になるように頑張っていきたいと思います。

 感謝・感謝・感謝

 タバコ料金が1本あたり5円程度値上がりすることが閣議決定され、概ね300円程度のタバコ料金が400円程度に値上げされることになります。

 私はタバコをすいません。
 周りに吸う人も少なく、看護師は別として医師の喫煙率は毎年毎年低下しています。
 おそらくこれからも喫煙率は低下していくでしょうし、タバコの値段は2年毎に値上げされて、先進国なみの1箱700-800円程度になっていくものと思います。

 私は嬉しいのですが、タバコ農家、JTを含むタバコ会社、小売りのみなさんにとっては大変な痛手です。ですから、急速な値上げは非常にまずいとは思いますが、喫煙者が徐々に減っていくように、それぞれが方向転換を徐々に進められていくことを願います。

 毎朝、診療所に周りの掃除をしているのですが、毎朝10本以上のタバコの吸い殻を拾っています。
 タバコを吸う・吸わないは個人の自由でありますので、それに対しては文句はありませんが、マナーをぜひ守ってもらいたいと願うばかりです。

 今年の春には、朝顔を播いたプランターにタバコの吸い殻をつっこんでいる人がいて、悲しいやら腹がたつやら、やり場のない怒りで満ち溢れたこともありました。毎朝・毎朝タバコの吸い殻を拾い集めて、なぜマナーがこんなに悪いのだろうと考える日々です。

 愛煙家にとっては、益々肩身の狭くなると思います。これを機に禁煙を考えていただけたらと一市民として思います。

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 京都の清水寺は皆さんご存じと思いますが、そこで売ってある「頭痛お守り」ってご存じでしょうか?

 私自身は学会のついでに10年ほど前行ったことがあるんですが、それからは行ってません。最近になって、そういうお守りがあるのを知って、ぜひ行きたいと思っています。

 値段はいくらなのかしら?今後行った時に皆さん配るように買ってこようかと考えています。

 それ以外にも
 「ほうろく地蔵」といって、頭痛や脳の病気など首から上の病気にご利益があるそうです。
  東京都文京区向丘1-11-3
  http://www.ji-sha.com/teratabi/jisya/jisya_info....

 もう1軒は
  正福寺(墨田区)
  http://shofukuji.web.infoseek.co.jp/
  こちらは頭痛というわけではありませんが、首塚地蔵というのがあり、やはり首から上の病気にご利  益があるとのことです。

 これはネットから検索したものです。
 私も今度伺ってみようと思っています。

 薬物乱用頭痛について調べると興味深いアンケートがありましたので、ご紹介します。
 
 マイボイスコム株式会社は2日、『ドラッグストアの利用』に関するアンケート調査をインターネット上で実施し、2009年11月1日~5日に13,808件の回答を集め、結果を発表した。ドラッグストアで市販薬を購入する際に薬剤師や販売員に「あまり相談しない」「全く相談しない」人が7割近くを占めることがわかった。

 「あまり相談しない」(40.5%)
 「全く相談しない」(26.6%)
 「いつも相談する」「ときどき相談する」(計32%)

また、ドラッグストアの利用頻度については、「週1回以上」「月2~3回」「月1回以下」がそれぞれ3割程度であった。「週1回以上」の利用者は、第3回調査(2005年11月)の4割をピークに減少傾向となっていた。ドラッグストアで購入したことがある商品は、「市販薬」が78%で最も多く、「ヘアケア用品」(60%)、「掃除・洗濯用品」(59%)と続いた。

 ということなんです。
 市販薬はOTCと我々はいうのですが、Over The Counter drugの略であります。
 つまりカウンターの奥に薬剤師がいて、そこで症状を相談しながら薬を選ぶという意味なのですが、現状としては誰にも相談しないまま購入する人が70%ちかいわけです。

 こういった環境を変えることはなかなか難しいわけで、私自身は市販薬に飲みすぎると余計頭痛が悪化する人がいますとか、内服回数が多い場合には医療機関を受診してくださいなどの一文を入れてほしいですね。

 今年の頭痛学会でも薬物乱用頭痛は話題でした。

 まずは、これを作っているのは患者さんではなく、医者だという側面です。

 私自身はドラッグストアの普及により安価で簡単に市販の鎮痛剤を手に入れることができることが問題だと思っています。というのも当院にこられる薬物乱用頭痛の患者さんは3:1で市販薬の乱用だからです。
 
 頭痛学会では原因は医者だという話が多かったようです。

 頭痛に全く興味のない脳神経外科医(少なくない)、整形外科医、内科医、、、。
 安易にNSAIDsを処方して薬物乱用頭痛を作っているという側面です。

 確かにありますよね。この考え方、、、。

 ですから調剤薬局の先生に啓蒙活動して、薬物乱用頭痛を疑えば相談していただくように話していますし、実際にご紹介いただくことも多々あります。

 これはどこが悪いという犯人探しをすること自体はあまり意味のないことで、医療現場に携わる人たち、患者さん、それにドラッグストアにも少しそのような認識をぜひ持ってもらいたいものだと思っています。

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