2009年06月

 昨夜というか日付は今日なんですが、AM1時過ぎに娘がズキズキと割れるように頭痛がするというので、起こされました。恐らく片頭痛なんでしょう。痛くて眠れないというので、手持ちのカロナールを2錠内服させましたが、なかなか寝付けず今朝も痛みがあるので診療所に連れてきて、イミグランの皮下注をしました。

 片頭痛はあらゆる感覚が敏感になっているので、ちょっと注射しただけで痛がる痛がる、、、。

 家内が片頭痛もちなので、この子も間違いないと思います。

 診断基準では5回以上attackがないといけないと決められていますが、診断は間違いないと思います。朝から学校は休むような状態で、しばらく診療所で寝ていました。

 first attackが夜の1時過ぎというのも辛いし、また記憶に残りやすいfirst attackになりました。

 彼女のこれから長い人生で片頭痛とつきあっていかないといけないことを考えると、ただただ大変だな~と思うだけです。

 これでまた彼女にもいろいろ教えてもらわないといけませんし、更にいい教材を身近に得たということにもなります。

 でも大変だな~。

 最近、普通の片頭痛患者さんが少なく、子供さんの片頭痛と薬物乱用頭痛の患者さんが目立ちます。

 少し前でしたが、30歳代の女性ですが
  .丱侫.螢鷏呂了堡量瑤3年。
 ◆.痢璽轡鷏呂了堡量瑤4年。
  イブ系の市販薬を4年。

 内服されている患者さんでした。
 現在、毎日イブAを3回~4回ほど内服されている患者さんです。
 以前は1回だけできちんとcontrolできていたようなんですが、1回から2回。2回が3回と増え、今や朝・昼・晩・寝る前の4回内服しているとのことでした。

 バファリン系は主たる鎮痛効果を出す薬がアセチルサリチル酸。
 ノーシン系はアセトアミノフェン(カロナール)。
 イブ系はイブプロフェン。

 それぞれ主成分は異なる市販薬なのですが、10年を超えるような内服歴はまず間違いなく市販薬の効果がなくなり、薬剤の変更・変更に増量せざるを得ないのが現状です。

 今から一歩一歩、地道に治していく。それしかありません。

 そうならないようにぜひ注意してください。      

 先日、1年ぶりに来院された片頭痛患者さんがいらっしゃいました。

 片頭痛が安定しないために、2週間とあけずに来院されていた患者さんでしたが、ある日を境にパタリといらっしゃらなくなりました。

 当初は落ち着いたのかなあとか、転勤されたのかなあとか考えていましたが、随分時間が経過したのでそれの忘れていましたが、久しぶりに来院された瞬間わかりました。

 つまり転勤されていない。よその病院に行かれたのではない。
 となると、そうです。妊娠しかありません。

 尋ねますと、一番最後の受診後に妊娠がわかって最近子供さんを産んだとのことでした。
 「ピシャリ正解でした。」
 もちろん、これまでにも何度も経験済みなんですが、ここまではまりますと嬉しいものです。

 妊娠の3ヶ月目くらいまでは2-3回頭痛発作がおきたようですが、それ以後は頭痛もなく安定していたようです。そして出産後1週間ほど経過したあとで、また例のやつが始まったそうです。

 まあ確かに典型的な片頭痛の経過で、患者さんも納得されたようですが、にしてもあまりにも早い片頭痛のお出ましに正直嫌になったようです。

 彼女の当院への通院がまた始まります。

 私の看護学校での6回の講義も無事に終わりました。

 毎週木曜日に6週間通うと愛着もわくもので、今週はないので少しさびしいと思うぐらいです。

 もうすぐテストです。6回の講義でどれだけ伝えられたか?私にとっても試験結果が私に対する試験であり、評価でもあるわけです。

 一部の生徒さんからは質問mailまでいただき、非常に熱心なことで頭が下がる思いです。

 私の姪も実は今看護学校に通っている生徒です。
 時々わからないことを電話で質問してきます。学生さんは時に非常に高度な部分で悩んで質問することもあれば、なんだ~?!と思うようなことで質問したりするもんだということを姪からも学ばさせていただいています。

 私自身は看護師になっても是非覚えていただいて、実用できるような部分を問題にするケースが多く、自分では王道のところを常に問題として出しているつもりです。学生時代にしっかり学んでいただいて、それを看護師になってもぜひ実践していただきたいと思う次第です。

 昨日から薬事法が改正されて、市販薬のうちに重篤な副作用をおこしにくい薬については販売が以前より自由化されたということです。

 一部には根強い反対もありますし、インターネットでの薬の販売に規制がかかったりで、便利になれば便利になったでいろんな問題がでてくるのみ事実です。

 難しい問題ですよね。

 新聞でもOTCという言葉が並びました。

 OTCとはOver The Counter Drugの略です。
 つまり、カウンターを越えておいてある市販薬で、薬剤師さんに症状をお話しして、薬剤師さんが薬を選んでくれるという意味です。

 しかし昨今のドラッグストアでは、薬剤師さんか、普通のスタッフかがわからず、勝手にお客さんが薬を選ぶというスタイルに変わっています。
 先日いらっしゃた患者さんは「バファリン」を選んでいたら、「イブA」のほうが軽くていいですよという話だったので「イブA」を買いましたという話であった。
 これは「イブ」だったら、悪くない話ですが「イブA」なら明らかにバファリンのほうが軽い薬になるわけで、専門家が話したのではなく、恐らくスタッフが「イブA」の売上げが多いので勧めたものではないかと考えます。

 市販薬がOTCと呼ばれるようになってから、本当にOTCではなくなった事実があるものと思います。

 自分の責任のもとで自分の判断で買うというのがOTCになっていくんだと思います。

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