2009年05月

 毎年5月の最終週は脳卒中週間です。

 今年の標語は「脳卒中 健康過信を 狙い撃ち」です。

 最近は大助・花子が日本脳卒中協会からのCMに出てくれて、啓もう活動を続けてくれています。
 そのCMを見られた方も多いかと思いますが、最近は漫才のネタとしても使っているようです。

 先日それを見させていただいたわけですが、夫婦らしくリズムはゆったりですが、非常に息のあった漫才で、笑わせてくれるところはしっかり笑わせていただきました。

 毎年・毎年五・七・五調のリズムでわかりやすく、おぼえやすい標語になっているのですが、今年も確かにというような標語で非常にハートに響く言葉になっています。

 健康な人を突然襲う病気ですから、過信していると狙い撃ちされちゃうわけです。ですから、細かなことにも気をつけて、何かあったら早目の受診が何より大事なことですね。

 先日、外国人の片頭痛患者さんが来院されました。

 日本に在住されて7-8年たつので、そこそこ日本語は話せるのですが、医療レベルの話を説明するほど日本語は達者ではないために大変でした。

 患者さんは電話をいただいていたようで、電車に乗り、コミュニティーバスに乗り換えての来院でした。

 頭痛の診断・診察のほとんどは病歴ですので、事細かに聞くのが大変・大変。

 日本語と英語をチャンポンにして何とか聞き出しました。


 外国の人って結構簡単に鎮痛剤を内服している印象だったのですが、この患者さんはそれほどでもなかったですね。しかし筋金入りの片頭痛もちでした。

 いつものように説明し、内服薬の説明をするのですが、これがまた大変大変。
 またもや日本語・英語のチャンポンで話すと。チャンポン チャンポン 長崎チャンポンねと喜んでいました。

 私自身は英語は達者ではないのですが、その患者さんに聞くと、身振り手振りで説明してくれる先生が少なくて、こんなに一生懸命話してくれないので、違う病気でも診てくれるか?と受付で聞いて帰ったようです。

 本当にうれしい話なんですが、また来られると正直大変ですね。
 少し英会話もまた勉強始めてみようかな~?

 うちではレッドクリフがブームです。
 というのも長男・次男ともに三国志もの大好きで、レッドクリフにはまりさらに長女も追従しているのです。劇場だけでなく、DVDも購入。忙しいお父さんはここで初めてGWの休みを利用しれレッドクリフをみて、さらに先日レッドクリフpart2を見てきました。

 おもしろいです。あっという間の2時間半でした。カメラのカット割りの良さとテンポの良さが時間を感じさせませんし、中国歴史物好きにはこたえられませんね。

 さてここでも頭痛医者である私はこのシーンに注目です。

 後半になってリン・チーリン演ずる小喬が単身で、曹操の元へ向かい時間稼ぎをするのです。そこで小喬が曹操にお茶の手ほどきをするのですが、お茶を飲みすぎたのか?それとも、茶葉が開きすぎたお茶を飲んだためか曹操が頭痛を訴えるのです。

 医者である華陀を呼びつけるのですが、華陀はもういなくなっているというシーンでした。
曹操は薬をというのです。時代背景としては3世紀頃だとおもうのですが、やはりどの時代も頭痛という病気はあるようで、興味深く拝見しました。
 華陀は3世紀の段階で既に全身麻酔を行ない、外科手術までおこなっていたらしく、あまりにも曹操が頭痛を訴えるために「頭を開けて、中を見てみましょうか?」と進言して、激怒されたとの話です。

 レッドルリフは面白いですよ。part1をみていなくてもpart2からでも入っていけます。願わくばpart1をDVDでみてからがいいと思いますが、うちではpart2もDVDでみる予定です。

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