2009年03月

 最近、ちょくちょく この電話がかかってきます。「頭痛外来やっていますか~?」

 「頭痛外来」というか、、、。
 脳外科のクリニックに来院される患者さんは半数以上が頭痛が原因で来られる患者さんですから、脳外科の外来はすなわち頭痛の外来なのです。

 もちろん、脳外科の医者でも全く頭痛に興味のない患者さんもいらっしゃて、この時代(片頭痛薬が5種類・8剤形も準備されているのに)にあって、片頭痛の薬を全く置かず、鎮痛剤だけでやり過ごされる脳外科クリニックもあるわけですから、患者さんにとっては電話で確認したい気持ちもわからないわけではないですね。

 うちの受付さんには、「頭痛外来やっていますか~?」と聞かれたら、「うちの院長は頭痛専門医で、頭痛診療が趣味ですよ」と伝えてと言っています。
 そのためか、比較的遠いところからも電話で確認して訪ねて来られる患者さんもいらっしゃいます。

 以前からこのブログでも書いていますが、本当に最近多いのは「薬物乱用頭痛」と「小児の片頭痛」です。この手の電話で来院されるのも大半がどちらかのようです。

 今やインターネットで検索すると鬼のように、この手の情報に満ち溢れているわけですが、皆さんが思っていらっしゃるように正確には伝わっていません。

 今日もTY朝日の朝8時からの番組でも「肩こり」の特集で、「肩こり」が治れば「緊張性片頭痛」もよくなると報道していました。
 なんじゃあ その「緊張性片頭痛」って?

 TVは本当に影響力が大きいいのできちんとして報道して欲しいですね。

 いや~最後にドラマが待ち構えていましたね。

 朝数人患者さんが来てから、当診療所は患者さんがパッタリ、、、。

 これはこれで寂しいですが、仕方ありません。診療そっちのけでマジ見しようかと思っていたら、パラパラ来院。患者さんも昨日同様気もそぞろでTVに釘つけでした。

 うちの家内が仕事そっちのけでWBC全開で、イスに座ったままで仕事してくれません。

 9回裏、ダルビッシュが打たれた悲鳴は患者さんと一緒に診察室で聞きました。

 しかし、最後の最後にドラマの主役にイチローを指名しました。

 ここは生で見させていただきました。

 心の底からガッツポーズさしていただきましたあ。

 最後はダルビッシュ渾身のスライダーが外角低めに決まったのを見てホッとしました。

 よかったです。勝ってスッキリです。

 昨日、報道ステーションで9歳?の女の子が日本が勝ったら日本と韓国の両方の国旗をマウンドに飾ったらいいですねというFaxが読まれていました。

 私は韓国の国旗を飾るのをみたくはありませんが、勝ったからといって日本の国旗をマウンドに飾るのはもっとみたくないと思っています。そういうことがなくて本当に安心しました。

 今日は医療ネタではありません。WBCネタです。

 月曜日なのに朝から患者さんの出が悪く。来られた患者さんもTV中継に気がそぞろ。

 先制はされましたが、我がホークスの川崎・杉内の活躍もあって9対4で完勝しました。
 診察も気がそぞろで、待合室での歓声でドキドキし、合間合間ではマジ見しました。

 アメリカだからすごい投手がいるわけでなくて、日本も韓国も米国もキューバも選手力にはほとんど差がないのが現状です。

 明日は午前10時から5たびの韓国戦です。
 マウンドに立てられた韓国国旗のリベンジです。
 最高の舞台ですから、岩隈に渾身の投球をしていただいてねじふせてほしいです。

 日の丸をマウンドに立てる必要は全くありません。

 日本は日本の野球をして勝ってほしいのです。

 ということで明日も午前中、患者さん来ますかね~?!

 最近、バタバタと禁煙希望で来院される患者さんがいらっしゃいました。

 2003~2005年の厚生労働省の調査では日本人男性の喫煙率は39.3%、女性は11.3%でした。
 年代で言えば男性も女性も30歳代が最も高く、年齢が上がれば上がるほど喫煙率は低下します。

 私はタバコは吸いません。
 禁煙外来を行うにあたって、喫煙者はできないという規則になっています。

 さてお医者さん達の喫煙率はどうなっているのでしょうか?
 2008年の日本医師会の3486人を対象にした調査では
 男性医師15.0% 女性医師4.6%という結果でした。

 開業医が多く、平均年齢も一般の医師に比較してやや高めですが、いずれも日本人の平均の半分以下になっています。科別でいいますと内科系(特に呼吸器内科)は少なく、外科系が高い。
 内科系で高いのは精神科でした。

 何となくわかるようなわからないよう感じですね。

 しかし、医者を目指すものとしては禁煙は当然ですよね。
 うちの診療所のスタッフ募集の項目に喫煙しない人という条件があります。
 そのくらいは必要条件かなあとも思います。

 皆さんはどう思われますか~?

 花粉症 本番の時期になりましたね。

 花粉症と片頭痛

 きってもきれない中なのです。
 片頭痛患者さんは、もともと気管支ぜんそく・花粉症・鼻炎などのアレルギー性疾患を60~70%の確率で持っています。

 ちなみに昨年のこの時期にも同じようなネタあります。
 http://blogs.yahoo.co.jp/neuroikeda/3050854.html

 こちらも参照してほしいのですが、この季節は片頭痛x花粉症の患者さんにはたまらなく辛い時期なのです。鼻が炎症をおこすと、三叉神経という片頭痛の原因となる神経が過敏な状態になって、片頭痛の域値を下げる。つまり片頭痛発作を起こしやすい状態になっているわけです。

 ですから月3~5回しかおこらない片頭痛が1月の終わりから4月にかけては倍増なんていう話もよくある話なのです。ですから、片頭痛x花粉症の患者さんは事前にちゃんと花粉症の薬を飲んできちんとcontrolすると、片頭痛もcontrolも良くなるのです。

 花粉症の皆さん 要注意ですよ~!

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