今日は最近の新しい片頭痛の治療法についてのご紹介です。

 アメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校に片頭痛センターというものがあって、そこからLancetという大変有名な雑誌に論文が掲載されてましたのでご紹介します。

 アメリカには約3500万人が片頭痛で悩まされているのですが、多くは日本と同じ薬での治療が主体です。

 難治性の片頭痛患者さんいBionというマッチ坊ぐらいの大きさのものを後頭部に埋め込みます。

 Bionは充電式バッテリー駆動の電極で、そこから電気パルスが発生し、後頭神経がそれを受信することで片頭痛が軽減されるという仕組みで治療します。

 この機械は今までに変形性関節症の疼痛管理や脳卒中後の関節脱臼治療に用いられて効果をあげています。

 6人の患者さんを1年程度経過を観察した結果、6人中5人に効果があったと報告されています。

 現在はトリプタンを中心した治療で、概ね満足いっていますが、それでも十分controlできない患者さんが沢山いるのも事実です。そのような難知性の片頭痛患者さんにとっては朗報だと思われます。

 しかし、これが実際いつから使えるようになるかは、かなり先になるでしょう~。