2008年11月

 以前もこのタイトルで何度か書かせていただきました。「子供さんの片頭痛」です。

 最近、インフルエンザの予防接種を始めてからというものお母さん方の受診が多く、子供さんの頭痛について尋ねられることが多く、子供の片頭痛の多さにビックリしています。

 小学校2年生、4年生の姉妹を連れて来院されたお母さんが片頭痛で、娘さん二人が片頭痛でした。

 子供の片頭痛の7~8割は母親もしくは父親に片頭痛があるために、うすうす親も片頭痛ではないかと思われていらっしゃいます。不幸なのは親が片頭痛ではなくて、子供さんが小さい頃から片頭痛をおこした場合は結構大変です。

 小児科、脳外科など数件の医療機関をつれていかれたり、治らない治らないと言われたり、子供さんに仮病だと言ったり、お父さんが気合が足らんと怒鳴ったり、散々なことがあります。

 最近のデータですと、中学生の片頭痛の有病率は8.4%で大人とまったく同じということでした。ですから、決して少なくないのです。

 最近は頭痛学会でも小児の片頭痛が注目されていますので、もっと脚光があびて、一人でも多くの患者さんの頭痛がコントロールされることを願ってやみません。

 以前もこのブログ内で女性は妊娠すると片頭痛が軽くなったり、なくなったりすることを書きました。実際、ほとんどの患者さんは妊娠を契機に発作が楽になります。逆に出産すると1-2ヶ月もしないうちに片頭痛がおこります。私の患者さんで最速は出産して退院した日から片頭痛が起こった患者さんがいらっしゃいました。

 最近、20歳代の素敵な女性で特徴的なことがありました。

 その患者さんはご結婚されている方で、片頭痛で悩んでいらっしゃいました。
 月に10-12回の片頭痛発作がおこってたわけですが、ある時からパタッと片頭痛がなくなりました。

 それから来るべき月経がこず、妊娠が判明していたのです。

 患者さん自身がビックリです。

 片頭痛の発作が多い時に「どうしたらいいか~?」と聞かれた時に「妊娠してみては~?」と話したこともあって、本人も発作が急に減った時に妊娠ではと思ったと言ってました。

 こんなに特徴的だと患者さんもハタと思われるようですが、片頭痛と薬と妊娠は微妙な問題があります。多くは問題なく、無事に出産されているのですが妊婦さんとしては五体満足に生まれてくるまでは不安なものです。

 こちらについても我々と患者さん側で十分話し合っていくことが大事になります。

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