2008年07月

 最近の雑誌への投稿です。

 片頭痛は片頭痛治療薬であるトリプタンに鎮痛剤を一緒に内服することで各々の単独療法より効果が高いという論文がでました。

 スマトリプタン(商品名イミグラン)85 mgとナプロキセン 500 mgの複合錠によって急性片頭痛の患者の50%以上で2時間の疼痛解消が得られ、対してプラセボ群の患者での疼痛解消率はおよそ16%であった。

 これは我々は通常よく使う手法です。

 実は海外でこの手の複合錠があることを知らなかったのですが、海外では複合錠が多いのであったんですね~。私もよくやります。このやりかた。イミグランやマクサルトなどにロキソニンやボルタレンを併せて一緒に内服するとトリプタンのキレがまします。

 毎回こうして内服されていらっしゃる患者さんもいれば、時々もいらっしゃいます。また月経前になると頭痛が増強するので、そのときだけという患者さんもいらっしゃいます。

 基本的にはトリプタン単剤で効かせてみて効果が今ひとつの場合にはonさせるというようにやっていますが、今までにトリプタン内服の経験がある場合には最初からonさせることもあります。

 悩んでいる皆さん、是非一度お試しください。

 今日は頭痛日記らしいタイトルです。 

 日本脳神経外科学会の調査で、くも膜下出血の患者のうち脳神経外科医以外が初診した6・7%が風邪などと診断され、病気を見落とされていた。

 患者が軽い頭痛しか訴えなかったことなどから、くも膜下出血を発見できるCTを実施していなかった。同学会は「軽い頭痛の患者全員にCTを行うわけにはいかない。現代医療の限界とも言える」としている。

 ということです。

 私も大学病院で学生さんへの授業を受け持っている頃には「必ず頭痛を訴える患者さんではクモ膜下出血を念頭に診療しなさい」と口うるさく言ってました。

 当直している時そのような患者さんが来たならば

 CTのある施設ならCTを施行し、診断に自信がなければ脳外科医のいる病院に紹介しなさい。

 CTのない施設なら患者さんいクモ膜下出血の可能性があるから大きな病院をと説明して紹介しなさいと

 必ず指導していましたね。

 クモ膜下出血の患者さんは1割ちかくは歩いて医療機関を受診します。ここがミソなんです。
救急車でくれば、それなりの準備と覚悟があるので、まず見落とさないのですが、歩いてこられると風邪や片頭痛と見間違えるものです。

 ということで、頭痛はやはり専門家に見せるべきなんでしょうね~。

 最近、このブログをしばらくお休みしていました。別に体調が悪いわけではなく、月末だったからでもないのですが、とにかく今日はお久しぶりです。

 今日は片頭痛の症状である「光過敏」と「音過敏」についてです。この2つの症状はいずれも片頭痛の診断基準になっている有名な症状です。

 最近いらっしゃった患者さんで「光過敏」と「音過敏」について興味深い話をしてくれた患者さんがいらっしゃいました。

 まず「光過敏」です。
 片頭痛の患者さんは直射日光の強いところにでてくると片頭痛が誘発されることがよく知られています。ですから、必ず日差しの強い日にはサングラスをつけることをお勧めしています。
 その患者さんは自宅の照明を全体的にさげられたということでした。やはり片頭痛がおこると普段はまぶしくない照明が非常に辛くなるので、これは非常にいいアイデアですよね。

 あと「音過敏」ですが、片頭痛発作中は音に対して非常に過敏になります。うちにいらっしゃた患者さんで片頭痛がおこったら必ず車の音響はすべてきるという患者さんがいらっしゃいました。少しでも音をかけると頭にガンガンと響いて頭痛がひどくなるということでした。小さいお子さんがいれば逃げ出したくなるでしょうが、それも実際はなかなかできません。難しい問題です。

 いずれも片頭痛の発作中に起こりやすい症状です。自分なりの対処法を見つけることが片頭痛との賢いお付き合いをする手段になります。

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