2008年06月

 日曜日からこの事件ばかりが気にかかります。

 犯人は青森で一番の進学校だったんだけど、挫折して、、、。さらに挫折して、、、。というような報道がありました。

 人間って挫折しない人はいないわけで、大概挫折の連続なわけですよね。私も社会的に見ればうらやましく思われるかもしれませんが、やはり挫折の連続なわけですよね。

 評論家やコメンテーター達はこのような事件の犯人は世の中が生み出したものだとか、世相を表す事件だとか軽々しくいうのが正直気分悪い。そんな総論的な事件の切り方は、浅すぎますよね。根底に流れるものが見えない。

 昨日、偶然島田紳助の午後9時すぎの番組の中で「宇宙戦艦ヤマト」の古代 進が敵を倒した時に虚無感だけが残り、勝つことが目的ではなく、愛することだったんじゃないかと後悔するシーンが出てきました。生きることは戦うことでもあるわけですが、勝つことばかりが正義であってはいけないし、常に負けることも想定し、それに打ち勝つことも人生なわけですよね。

 どうなんでしょう~。親として、、。う~ん と考えるわけですね。

 結論はないんですけど、、、。考える日々です。

 昨日からTVはこの話題ばかりである。

 どこをひねってもこの話題。内容に大した差はない。

 おそらく勉強のできる、キレやすい子供だったのかなあと想像していたら、やはりそんな少年時代だったようです。

 TVでは、コメンテイターと名乗る人が、本当に他人まかせなコメントで正直飽き飽きする。

 私はこの手の事件がある度にわが子は大丈夫かと思い、少し話をしてみることもある。わが子は何の話かと言わんばかりに、そんなの関係ないみたいに言ってくれるので、妙にホッともする。被害者や加害者でなければいいと言えば、正直そうなんだけれど、妙に物悲しくもある。

 結論はない。

 ただ、この手の事件は精神疾患の兼ね合いが取りざたされて、事件の結末がアヤフヤになることが多い。精神疾患があろうとなかろうと、罪は罪である。被害者の人権が加害者よりも低く扱われるようで、正直嫌になる。

 きちんとした結論は精神疾患があろうとなかろうときちんと行って欲しい。

 ただそう強く思う。

 ここ最近、訪問者が多くてビックリしています。別に宣伝しているわけではないし、とりわけ内容が変わって大衆うけするような話でもないんですけど、、、。

 ビックリしていますが喜んでいます~。

 さて今日はヒポクラテスの言葉です。

 最初に言いますが原本を読んだわけではありません。人から聞いた話です。

 「人間は2ヶ所一緒に痛むことはない~!」

 もちろん外傷なんかであちこち痛くなることはあるでしょうけど、例えば頭痛と腰痛が一緒にでるということはないということでしょう。

 確かに 確かにである。

 頭痛で悩んでいる人がギックリ腰できました。顔が青ざめていて腰痛を訴えていますが、あんあに頭痛が辛いといっていても腰痛がひどければ、全く頭痛はいいません。

 そして腰痛がよくなると以前のように頭痛を訴えるようになりました。

 ですから2ヶ所一緒に痛むことはないんですよね、、、。

 「痛み」  難しいですよね。

 これまた奥が深い言葉です。

 今日は朝から食卓で憤慨していました。

 私の住んでいる福岡では、テレビ朝日系列のローカル局が朝の情報番組を月~金の帯でやっています。今日が6月4日なのでむしばの日?にちなんでテーマは「福岡の歯医者さん事情」というような内容のお話でした。

 ある歯医者さんで、「片頭痛の原因は歯のかみ合わせ」にもあるという話がでておりました。その先生が片頭痛の原因の中には筋肉の緊張が原因でおこる。その筋肉の緊張の原因を作るのは「歯のかみ合わせの悪さ」ですみたいな内容でした。

 「ガーン」 違う、、、 違うやん、、、って叫んでしまいました。

 緊張型頭痛の原因になりうるというような話であれば、それでOK!だったんですけど、片頭痛の原因には通常なりえませんよね「歯のかみ合わせ」は。

 国家試験の出題なら答えは間違いです。

 確かに片頭痛の原因については完全に解明されているわけではないので、グレーゾーンの話なのかもしれませんが、じゃあ頭痛専門医として患者さんに日頃話している我々からすれば、正直そんな変な事言わないでと叫びたくなりますね~。

 慢性頭痛の原因として「歯のかみ合わせ」があるのは事実なので、非常に残念な内容でした。

 以前も子供さんの片頭痛に触れました。

 http://blogs.yahoo.co.jp/neuroikeda/4938740.html

 数は少ないのですが、確実に患者さんはいらっしゃいます。先日も小学生の男の子が受診にみえました。お話を聞く限りは以前受診された診療所の診断は間違ってなくて、処方も王道の処方で間違ってなくて、その後の経過も順調なんですよね。

 それが最近発作が立て続いたのでうちの診療所に受診にみえました。

 やはり親御さんというのは片頭痛ってなくなるものだと認識されるものなんだな~と痛感しました。もちろん片頭痛自身はなくなる人もいます。(最近、そういった短大生がいましたが、、)でも、多くは仲良くつきあっていかないといけません。

 小児の片頭痛の多くは母親も片頭痛もちですから、母親がそうだと仲良く付き合えるわけですが、母親が片頭痛もちじゃないと、やはり患者さん教育より母親教育のほうが大事になるわけです。やはり初期教育をきちんとやってあげて、更にメンテナンスも患者さん教育には必要なんですよね。

 片頭痛って難しいもんですね。見ても見ても見飽きないものです。

 頑張ります。

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