2008年04月

 副鼻腔炎ってご存知ですか?

 大半の患者さんには理解不能みたいで、「蓄膿」ですと言うと理解していただけるようです。

 先日も若い女性の方で目の奥がさしこまれるように痛いということで来院されました。
 ○顔を下に向けると痛い
 ○目の奥がカッカする
 ○鎮痛剤飲んでもあまり効かない

 などと話されます。
 どう聞いても「片頭痛」「群発頭痛」は考えにくく、最初から副鼻腔炎を考えました。

 MRI施行すると、やはり副鼻腔炎で、炎症がかなり強い感じでしたので、早速耳鼻科を紹介しました。
 
 その後は受診されてないので、よくわかりませんが耳鼻科の先生からは炎症が強いので早速治療が必要だと連絡をいただきました。

 鼻の奥の炎症ですから、炎症が強いと痛みを感じますし、場所からも頭痛として感じるものだと思います。多くは微熱があったり、鼻がつまったり、鼻炎様の症状がでることが多いようです。

 鼻炎症状がある頭痛では要注意です。

 めまいでいらっしゃる患者さんは比較的多いんですよね。

 もちろん顔を真っ青にしてゲエゲエ吐いて来られる方もいれば、ニコニコして来られる方もいらっしゃいます。ほとんどの皆さんがやはり脳の病気を心配されていらっしゃるんです。

 外来にて患者さんへ「めまい」でいらっしゃる患者さんで「脳の病気」が原因のめまいはだいたい5-10%程度で、そんなに多くないのですよと話すと「え~」とビックリされます。

 東京医科大学のめまい外来で「脳の病気」だった割合は8.6%だったと報告されています。

 まあそんなものでしょうね。

 一番多いのが耳の病気で53.2%であったそうです。その他が38.2%でした。

 ですからめまい=脳の病気というのは少し違っているものです。

下記の症状があれば「脳の病気」が疑われます
 ○吐き気がひどい
 ○激しい頭痛がある
 ○ろれつが回らない
 ○手足がしびれる
 ○片側の耳が聞こえにくい

あと下記のような既往歴がある人は要注意です。
 ○糖尿病
 ○高血圧
 ○高脂血症
 ○ヘビースモーカー
 ○不整脈(心房細動)
 ○70歳以上

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