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本日は新しい研究論文の紹介です。

私は常々片頭痛患者さんに「積極的楽観主義」で生活しましょう~!と話しています。

というのも片頭痛が続くと「明日もくるのでは?」「明後日も来るのでは?」と不安な気持ちになります。
そうすると日常生活の質が落ちますし、負の連鎖で片頭痛をおこす閾値が下がり、得てして片頭痛がおこりやすくなるものです。

そこで私は片頭痛患者さんは「積極的楽観主義」でいったほうが、片頭痛の苦しみや辛さが減りますと話しています。
そんなことが重要だという論文に出くわしましたので、御報告いたします。

雑 誌:JAMA Network Open([2019/2/8)

著 者:Dr.Afton Hasett(MIchigan Univ.)

表 題:米陸軍兵士の派兵前後での楽観主義と痛みの発症との関連性について

対 象:米陸軍のデータを用いたこの研究では、2010年2月~2014年8月にアフガニスタンまたはイラクに派遣された米軍兵士2万734人(平均年齢29.06歳、男性87.8%)を対象に、派遣前後の心理的な健康度を評価した。

結 果:(瞳格嫉里37.3%が、派兵されて以降に1カ所以上の身体の部位で新たな疼痛を経験したと報告した。新たな疼痛が起こった部位の内訳は、背部痛が25.3%、関節痛が23.1%、頻繁な頭痛が12.1%だった。

△△訥?戮粒擺兌腟舛任癲海外派遣後の痛みの発生が抑えられることが明らかになった。このことは、完全な楽観主義者ではなくても、ある程度、楽観的な思考の持ち主であればメリットはあることを示している。

3擺兩の評価スコアが1点上昇するごとに、派兵されて以降、新たな疼痛を経験する確率が11%低下することが分かった。また、楽観性が高い兵士と比べて、楽観性が低い兵士では、新たに関節痛または背部痛、頻繁な頭痛のいずれかを経験したと報告する確率が35%高かった。さらに、ある程度、楽観的な思考を持っていた兵士と比べて、楽観性が低い兵士では新たな疼痛リスクが高いことも分かった。

結 論:兵士だけでなく、一般の人も前向きな姿勢を保つことで、同じような作用が期待できる。米陸軍兵士の経験は一般の人からはかけ離れているが、楽観主義でいることが疼痛に対して保護的に働くことを示した論文は数多いと説明する。また、「楽観主義者では痛みの感受性が低く、痛みがあってもそれにうまく適応できる人が多い」と付け加えている。

楽観的な性格なほうが、新たにおこる可能性のあるメンタル的な問題や痛みについて柔軟に対応できるために痛みの程度も軽減できるということです。

片頭痛は大変しんどいもので、またあの痛みが来ると思うだけでメンタル的に落ち込み、負の連鎖をひきおこしやすくなるものです。是非、片頭痛の患者さんも積極的楽観主義でいきましょう~!


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